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【外国株の取引】対面証券は「高いのか」「安いのか」 メリット・デメリットを解説

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【外国株の取引】対面証券は「高いのか」「安いのか」 メリット・デメリットを解説

最近は、ネット証券の外国株取引サービスが充実してきましたが、昔ながらの対面の証券会社でも外国株を取引できます。

対面証券の外国株取引サービスでは、ネット証券ではあまり見かけないイギリスのロンドン市場、ドイツのフランクフルト市場、オーストラリア市場にもアクセスできます。

プロの証券営業マンと相談しながら、よく分からない外国株を買えるというネット証券にはない強みもあります。

一方で、ネット証券に比べて対面取引の手数料はまだまだ高く小口投資家には扱いづらいのも事実です。

今回は対面証券で外国株を取引するのはお得なのか、得ではないのかを紹介します。

【外国株の取引】 対面証券は 「高いのか」「安いのか」

やっぱり高い対面証券の外国株手数料

結論から言うと、対面証券の外国株取引手数料はネット証券に比べ割高です。

ネット証券の米国株取引手数料

たとえば、ネット証券大手3社のSBI証券、楽天証券、マネックス証券の米国株取引手数料は横並びで、

【最低手数料】0US$

【取引手数料】0.45%

【上限取引手数料】
20US$(税抜き計算)

が相場です。

大手対面証券の米国株取引手数料

しかし、大手の対面証券の手数料を覗いてみるとどうでしょうか。

SMBC日興証券:100万円未満の取引で手数料が一律1.15%

野村證券:75万円~500万円以下の取引で1.045%、ただし、7万1,000円以下なら11.00%

と、小口投資家には割高な手数料体系です。

ネット証券のように上限取引手数料が設けられていないため、取引額が大きくなればなるほど手数料が跳ね上がっていきます

参照:SMBC日興証券「手数料表 [総合コース](消費税10%)(pdf)

参照:野村證券

対面証券のメリット・デメリット

一方で、対面証券にもネット証券にはない特徴があります。メリットとデメリットを洗い出してみましょう。

メリット

メリットは、

・ 証券会社の営業マンからアドバイスをもらえる

・ 面倒なネット経由の取引をしなくても済む

ということです。

証券会社の営業マンとのコミュニケーションを楽しめるなら対面証券の利用も悪くありません。

ネット取引などできない方は、信頼できる営業マンを親の資産運用アドバイザーとして捉え「割高な手数料はそのサービス費用」だと思って利用する

のもよいかもしれません。

ネット証券のほうが勢いがあり若い顧客を取り込んではいるものの、富裕層や高齢の資産家の中にはまだまだ対面証券を好んで利用しているケースがあります。

親の資産運用アドバイザーとして捉える

デメリット

対面証券を利用するデメリットは、

・ 手数料が割高

・ フィー・ビジネスで無駄な回転売買を勧められる

・ 市場を見てすぐに対応しづらい

ということです。

手数料が割高なだけではなく、証券会社はフィー・ビジネスすなわち「多くの取引をしてもらって、多くの手数料を落としてもらう」というビジネスモデルです。

営業マンによっては、顧客よりも会社の利益を優先して無理な回転売買をすすめるケースも珍しくはありませんでした。

しかし、ネット証券の場合には自分で調べて考えて自主的に投資をしなければならないため、

「対面証券ならではのサービスを割高な手数料を払ってでも受けたい」

「手数料は気にならない」

という方であれば、悪い選択肢ではありません。

最大手の野村証券の預かり資産は、ネット証券最大手のSBIの10倍です。対面証券の存在感がまだまだ日本では大きいです。

ただし、若い投資家や小口投資家でこれから資産を築こうという人にとっては、対面証券を利用するハードルは高いと言えます。

小口投資家が外国株を始めるならはネット証券

対面証券の外国株取引手数料はネット証券に比べてかなりの割高です。

しかし、対面証券ならではの営業マンのアドバイスを受けられるメリットもあります。

一方、対面証券のフィー・ビジネスでは回転売買をすすめられて割高な手数料を払わなければならないという事態もあり得るため、その点には注意が必要かもしれません。

大口投資家ならば対面証券を使うメリットもありますが、小口投資家が外国株をはじめるならネット証券がよさそうです。(執筆者:世界を旅する投資家 田守 正彦)

《田守 正彦》
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田守 正彦

田守 正彦

フリーランスのWEBライター。教育機関やバンコクの大学で働く傍、海外投資に興味をもち20代の頃から香港やアメリカの証券口座に直接行き、口座を開いて実際に取引をしていました。得意分野は投資・教育・旅行・新しい働き方です。新しい分野にも積極的に挑戦しています。 寄稿者にメッセージを送る

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