注文住宅を検討するほとんどの方が、住宅ローンを利用されると思います。

そして、いくらローンが組めるかどうかを調べるための「事前審査」も行う必要があります。

家づくりをスタートさせる前に、事前審査について押さえておいてもらいたい注意点を解説します。

住宅ローンの事前審査

事前審査の一般的な実施タイミングは土地申込時

土地を持たれていない方の家づくりの手順としては「土地購入 → 建物建築」の順番です。

では、実際に住宅ローンの事前審査をするタイミングがいつかご存じでしょうか。

一般的には「土地購入をする時」です。

土地購入は「申込 → 売買契約 → 決済」の手順で進んでいきます。

事前審査は「申込」の時に行います

理由は、たとえ購入意欲があってもお金が借りられるかどうかが分からないためです。

土地の売り主としても、ちゃんとお金が借りられる人(土地代金が支払える人)に売りたいと考えています。

無事に審査が通れば「売買契約」を行います。

事前審査をするときの注意点2つ

事前審査をするときの注意点は2つあります。

1. 土地申込前に1度済ませておく

2. 事前審査を申し込む金融機関は最大でも3行までに留めておく

1. 土地申込前に1度済ませておく

土地申込前に事前審査を1度済ませておいた方が良い理由は2点あります。

・ 事前に借りられる安心感を得てから家づくりができるため

・ 売り主への心証が良いため

「事前に安心感が得られる」というのは、初めて家づくりをする人にとって大切なことです。

ほとんどの方が、住宅ローンを組むのも初めての体験です。

そんな中「自分はお金が借りられるのか」と不安になることもあると思います。

年収の高さや勤め先にかかわらず、ほとんどの方が感じるでしょう。

「売り主への心証が良い」というのは、土地購入に有利になるという理由からです。

土地申込は複数の方が同時に行われるケースも多々あります

その中の誰を選ぶかは、当然ですが売り主です。

ここで皆さんが売り主になったとして、

・ 事前審査をしていない方

・ 審査を済ませ、支払い能力があると分かっている方

のどちらに土地を売りたいでしょうか。

もちろん、後者のはずです。

早めに済ませておけば、土地購入がスムーズになることを覚えておいてください。

購入したい土地があるなら住宅ローンの事前審査は早めに

2. 金融機関は最大でも3行までに留める

次に2の「事前審査を申し込む金融機関は最大でも3行までに留めておく」の理由ですが、多数の銀行で事前審査をするとその情報は銀行同士で共有されるので

「この人はたくさん審査をしているが、何かあるのではないか」

と疑われる可能性があるからです。

住宅営業に携わっている筆者のお客様にも、年収が高く他に負債が一切なかったにも関わらず、それが原因で審査が通りにくくなったケースがありました。

事前審査は住宅会社にお願いするのがおすすめ

土地申込前に事前審査をする場合、住宅会社にあっせんをお願いすると良いでしょう。

ご自身で銀行にいっても「土地や建物が決まっていないと、審査はできない」と言われてしまいます。

住宅会社に行けば、暫定的に土地を選定して概算の建物予算を加えて、審査の手配をしてくれます。

これを自身で行うのは難しいと思います。

そのため、土地探しをする前には、めぼしい住宅会社を見つけておくことがおすすめです。

この点に注意して家づくりを進めてみてください。(執筆者:1級FP技能士 椎名 隼人)