今年も残りあとわずかになってきました。

NISA口座を保有している方の中には来年度のNISA枠をどう利用するか、考えている人もいると思います。

特に今年はコロナショックもあり、投資商品を見直しする方も多く、中にはNISA口座で利用する金融機関の変更を検討している人もいそうです。

そこで今回は、NISA口座金融機関変更手続きとその際の注意点について解説します。

金融機関変更手続き

必要な手続きを明確にする

NISA口座は1人1金融機関でしか利用できません

ですので、他の金融機関でしか購入できない金融商品をNISA口座で保有するには、NISA口座を他社に変更する手続きが必要です。

この点、NISA口座をつみたてNISA口座に変更したい場合は、今利用している金融機関でつみたてNISA口座の取り扱いがあれば、同じ金融機関で利用できます

このケースと区別して混同しないように注意が必要です。

NISA口座の金融機関変更手続きの流れ

以下、仮に今まではA証券のNISA口座にて資産運用をしていたものの、来年度からはB証券にNISA口座を保有したいケースを例に、以下手続方法を説明いたします。

B証券でNISA口座開設書類を入手

まずは、B証券にてNISA口座開設手続きをします。

具体的には、B証券に連絡をして手続き書類を入手します。

当該手続きは公的機関も関係するせいか、ネット証券等であっても書面での手続きが必須です。

そして書面を入手しても、今の段階ではB証券に書面を返送はできません。

A証券から入手する書類もありますので、まずはB証券からNISA口座開設書類を入手する手続きだけを最初に行います

A証券でNISA口座変更手続き

次にA証券にてNISA口座変更手続きをします。

具体的には、A証券に連絡をして手続き書類を入手します。

当該変更手続きも公的機関も関係するせいか、ネット証券等であっても書面での手続きが必須です。

また手続きには時間がかかりますので、余裕をもって手続きすることが大切です。

手続き完了後にA証券会社から変更手続きに必要な書類が郵送されますので、忘れずに受領します。

B証券でNISA口座開設手続き

A証券から受け取った書類を用いて、B証券から受領したNISA口座開設書類と一緒にB証券に返送します。

この開設手続きも一般的な口座開設手続きより時間がかかりますので、早めに投資を開始したい場合はなるべく早めに行う必要があります。

この際に、B証券でマイナンバーを提出していない場合は、新規にマイナンバーが必要ですので、該当する方はあらかじめ準備をしておいた方がよいと思います。

NISA口座の金融機関変更手続きの際の注意点

NISA口座の金融機関変更手続きはやや複雑で、実際にやろうとするとさまざまな疑問が出てくると思います。

この点について、特に間違えやすい3点についてまとめてみました。

各金融機関のホームページのFAQ等を参照したり、コールセンターで確認してください。

まずは以下の点について注意してください。

注意点は3つ

【注意点1】手続きはなるべく2020年度中に完了させる

現在NISA口座利用している金融機関がA証券で、2021年度のNISA口座を利用したい金融機関がB証券の場合、2020年10月1日より2021年度以降にB証券にてNISA口座を利用する手続きができます。

2021年に入っても変更できるものの、2021年にA証券でNISA口座を利用してしまうと変更手続きができなくなります

特に積立で投資をしている方は、ついうっかり翌年度のNISA枠を利用してしまいがちなので、変更手続きは2020年度中に手続きした方が無難です。

【注意点2】NISA口座変更は年1回しかできない

早めの変更手続きをすることは大事ではありますが、口座変更手続きは年1回しかできません

来年以降にどの金融機関で利用するかは慎重に判断することもまた必要です。

【注意点3】今まで投資していたNISA口座保有商品の売却は必須でない

売却は必須ではありません

例えば、2020年までA証券で保有しているNISA口座保有商品は、引き続きA証券にてNISA口座にて保有可能です。

金融機関の変更手続きはあくまで2021年度以降のNISA口座に関するものであり、過去にさかのぼりません。

現在のNISA口座で保有している資産が今後も値上がりすることが予想される場合は、継続保有する投資判断もできますので、それを知らずに売却することがないように注意です。

NISA口座の見直しは今後の投資戦略を検討するいいタイミング

NISA口座の見直しをする際は、今後どのような商品で資産運用を行っていくか検討する、いい機会です。

年末になると何かと慌ただしくなってきますので、今から来年度のNISA口座をどうするか考えてみてください。(執筆者:元証券会社勤務 佐藤 彰)