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保険は「貯蓄型ではなく、掛け捨てが正解!」である「4つの理由」

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保険は「貯蓄型ではなく、掛け捨てが正解!」である「4つの理由」
「この医療保険は使わなかった掛け金が戻ってくるんです」

「掛け捨ての保険はもったいないから貯蓄型が良いですよ」

「年金保険でしっかりと老後準備しないと心配ですよね」

このような言葉を耳にされたことがあるという方は多いのではないでしょうか。

しかし、安易に貯蓄型の保険に加入するのはNGです。

基本的には「保険は掛け捨てが正解」です。貯蓄型保険を選ぶほうがベターな方もいらっしゃいますが、そのようなケースは稀です。

保険は掛け捨てが1番なのです。

保険は掛け捨てが「正解」である理由

保険は 「貯蓄型ではなく、掛け捨てが正解!」 である「4つの理由」

1. 貯蓄型保険の貯蓄機能が低すぎる

掛け捨ての保険を選ぶべき最大の理由は、貯蓄型保険の貯蓄機能の低さです。

保険の本来の目的は万一の際の保障を確保することです。

死亡や入院、大病を患った場合などに保険会社からの給付金を受け取れますが、その給付金は加入者が払う保険料と、保険会社の運用などによって賄われています。

つまり、貯蓄型保険に払う保険料が全て貯蓄に回っているわけではなく、保険金の支払い準備に回っている部分が少なからずあるということです。

貯蓄型保険に加入されている方は設計書をご確認いただくとその効率の悪さをご理解いただけると思います。

加入当初から積立金はマイナスで始まることが確定しています

そうでであるならば保険を使って貯蓄するのではなく、純粋に貯蓄するほうが効率は上がります。

年金保険など老後まで続ければ増える保険もありますが、同じ金額を「つみたてNISA」や「iDeCo」に投入したほうがより大きく増えるということは想像に難くないはずです。

保険商品は多くの場合、国債に投資しています。個人で国債に投資する投資信託を購入すれば同じ様な運用を期待できるのです。

そうであるならば、マイナスから始まる保険よりも0から始まる投資信託のほうが期待値が高くなるのは当然です。

保険と貯蓄は分けて考えるようにしましょう。

「使わなかったら戻ってくる」と聞くと割りが良さそうに思えますが、そのようなことはありません。

医療保険やがん保険などで「使わなかった分が将来返ってくるのでお得です」といったリターンタイプの保険があります。

こちらの保険も一見すると割りが良さそうに見えますが、そのようなことはありません。

2. 戻ってくるタイプは、保険料が割高設定

戻ってくるタイプの保険は保険料が割高に設定されています。

家計に余裕がある場合には選択の余地はあるのかもしれませんが、保険料はなるべく安く抑えたいと考えている方が多いのも事実です。

わざわざ割高な保険料を払ってまで貯蓄率の低い戻ってくるタイプの保険に加入する必要性は低いと考えます。

また、

保険料が戻ってきた後(60歳以降など)にも割高な保険料を払い続ける必要がある

というのも忘れてはならない大きな特徴です。

収入の少ない老後に割高な保険料を払い続けるのは大きな負担です。

3. 戻ってくるのは主契約部分のみ

払った保険料全額が戻ってくると思っている方が意外と多いようですが、それは勘違いです。

戻ってくるのはあくまでも主契約部分のみです。

通院特約や先進医療特約、3大疾病特約などの「特約」にあたる部分の保険料は一切戻ってきません

必然的に

払った保険料よりも少ない金額しか戻ってこない

ということが想像できると思います。

4. 医療保険やがん保険は途中で切り替えることがほとんど

医療保険やがん保険は途中で切り替えることがほとんど

医療保険やがん保険は3~5年くらいの周期でどんどんと新しい商品が出てきます。

主契約保険料が戻ってくるのは、あくまでも指定年齢(60歳など)まで継続した場合です。

途中で解約すると解約返戻金として戻ってきますが、確実に元本割れしています

一生涯その保険を続けるならまだしも、基本的には途中で切り替えることになることがほとんどですので、その時その時で割安な保険に加入しておくほうが実はお得なのです。

貯蓄型保険が選択肢になる方はほんの一握りです

ここまで解説してきた通り、基本的に貯蓄型保険はおすすめしません。

貯蓄が目的なら「つみたてNISA」や「iDeCo」など初心者でも安心して投資できる商品があります。

保障が目的なら掛け捨ての保険でなるべく安く保障を確保するほうが不安定な今の時代には合致しています。

貯蓄と保障を併せるとお得に感じるかもしれませんが、そのようなことはありません。

それぞれが別で考えるべきものであることを重ねてお伝えします。

貯蓄型保険に加入してもよい条件

しかしながら、それでも貯蓄型保険が気になるという方は次の条件にあてはまるかをご確認ください。

・ 既に複数のリスク性商品に投資しているので、安定性を高くして老後資金を準備したい(リターンは求めない)

・ マイナスで始まっても良いから徐々に増えていくタイプのほうが良い(安定性のみ重視)

・ 投資信託や株式、不動産などの投資商品を一切受け付けられない(値動きが許容できない)

・ 既に十分な自己資金の用意があり、老後まで絶対に手をつけない(途中で解約するリスクがゼロ)

こういった方は選択肢の1つとして貯蓄型保険を検討されても良いかもしれません。

しかし、多くの方はあてはまらないかと思います。

保険は保障を確保することが目的です。保障も貯蓄も割良く確保するなどといったことはできません。

ベストな選択

保障は掛け捨ての保険で安くカバーし、浮いた資金を「つみたてNISA」に回す

これが初心者でも取り組みやすいベストな選択肢です。

「つみたてNISA」は初心者向けに作られた制度ですので、投資経験のない方でも安心して始められます。

安易に貯蓄型保険に加入する前に、しっかりとその内容を理解したうで選択するようにしましょう。(執筆者:FP歴10年 冨岡 光)

《冨岡 光》
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冨岡 光

執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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