電車で行けない細かい場所もスイスイ行ける路線バス、「路線バスの旅」などでその魅力を知る人も多いことでしょう。
鉄道網が発達している首都圏でも、それを補完する交通機関としてバスは大活躍です。
その首都圏のバスにお得に乗れるのが「バス特」ですが、動きがあるようなので解説しましょう。
目次
「バス特」とは

「バス利用特典サービス(バス特)」とは、交通系IC(Suica、PASMO)で首都圏のバス乗車がお得になるサービスのことです。
交通系ICによる1か月間のバス利用額に応じて「バスポイント」が貯まります。
バス運賃の支払額1円ごとに、1バスポイントがカード内に記録されます。
「バス特」は還元率10%~33%の高還元
1か月間のバス利用金額が多いほど、付与される特典バスチケットの金額は多くなります。
還元率10%~33%の「バス特」を使わない手はありません。
多くのバス会社で「バス特」が終了

ところが、2021年3月~4月にかけて「バス特」(バスポイント・特典バスチケットの付与)が終了となるバス会社が多いのです。
「バス特」は、交通系ICカードの普及・利用促進を目的としたサービスです。
現在では、頻繁にバス車内で交通系ICで運賃精算されているので、交通系ICカードの普及・利用促進という当初の目的は達成されました。
主なバス会社の終了スケジュールは、次の通りです。
・ 西東京バス:3月12日
・ 伊豆箱根バス:3月25日
・ 江ノ電バス:3月28日
・ 富士急バス:3月31日
・ 小田急バス:3月31日
・ 西武バス:3月31日
・ 東武バスブル―プ:3月31日
・ 富士急静岡バス:4月2日
・ 京王バス:4月4日
多くのバス会社が、年度末を機に「バス特」を廃止するようですね。
特典バスチケットは付与日より10年間利用可能

「バス特」を廃止するバス会社でも、廃止されるのはバスポイント・特典バスチケットの付与のみです。
付与済みの特典バスチケットは、「バス特」を廃止するバス会社でも利用できます。
付与済みの特典バスチケットは10年間有効ですから、焦らずに利用してください。
「バス特」を継続するバス会社もある

・ 東急バス
・ 都営バス
・ 京成バス
など、「バス特」を継続する会社もあります。
これらのバス会社では、特典バスチケットの利用だけではなく、バスポイント・特典バスチケットの付与も引き続き行われますので、当面は安心です。
バス会社独自のお得なサービスも活用
「バス特」以外にも、バス会社ごとにお得なサービスを提供しています。
定期券や回数券、1日乗車券やフリーきっぷなどが代表的です。
同じバス会社同士を乗り継ぐと運賃が割引される、「乗継割引」を提供しているバス会社もあります。
さまざまな方法を駆使して、お得で快適にバス移動しましょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)