「無駄使いをしているわけでもないのに、なぜか貯金が貯まらない」

「給料日前はいつもお金がなくてカツカツになってしまう」

そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

お金が貯まらないその理由は、もしかすると給料日前後の自身の行動にあるかもしれません。

そこで、今回は貯金上手な人が給料日前や給料日後に行っているルーチンについてご紹介します。

ぜひあなたも自身の行動を今1度見直してみてはいかがでしょうか。

1か月分のお金をまとめて引き出す

給料が入る前に実践したいルーチン

貯金上手な人は、給料が入る前からすでに動き出しているようです。

いつもどのようなルーチンを行っているのでしょうか。

(1) 1か月分の通帳の動き(入出金)をチェック

貯金上手な人は、1か月にどれぐらい支出をしていたのか、また何に使ったのかの内訳等、現状把握をできている人が多いです。

全体の支出と内訳が分かれば、どこにお金を使ってどこを切り詰めるべきかが整理しやすくなります

しかし、貯金ができない人は、支出がどれぐらいなのか把握できていないゆえ、ついつい変動費の節約にばかり努めてしまいがちです。

家計の見直しをする際は、変動費よりも固定費から始めるほうが節約に効果的と言われています

例えば、理想的な家計の支出は、固定費は収入の45%、変動費は35%、その他20%が適正とされています。

どこから削るべきか分からないという人は、この割合を参考にしながら自身の支出をチェックしてみてください。

慣れていない人が家計簿を毎日コツコツとつけるのはハードルが高いですが、給料日前に1度1か月分の通帳の動きをチェックする方法なら始めやすいはずです。

何にどれぐらい使っているのか、そしてどの部分が家計を圧迫しているのか、まずは把握することから始めましょう。

また、ざっくりとでも続けていけば、「今月は変動費が高いから使いすぎたな」と振り返りもしやすくなります。

(2) 残っている額を貯金へまわす

もしも前月分の支出が抑えられて、いくらかお金が余っていた場合があります。

この場合、翌月分に繰り越すというのも方法ですが、貯金上手な人は繰り越さずに貯金口座にまわしたり、いったん別のところにプールしたりする人が多いようです。

この方法であれば、ズルズル引き出して使ってしまう可能性がないほか、毎月0円からのスタートにしてリセットできるため支出管理もしやすくなります。

また、貯蓄用口座に入金してしまうと手が付けづらくなることから、帰省時や冠婚葬祭の際に備えたサブ貯蓄用口座を作成して、必要なときはこちらから引き出すという人もいるようです。

給料が入った後に実践したいルーチン

給料明細をチェックしよう

続いて、給料が入った後に実践しているルーチンについても見ていきましょう。

(1) 給与明細をチェックする

給料が入ったら、手取りでいくら入ったのかという部分だけをチェックしていませんか。

もちろん、今月いくら使えるのかを把握するために手取り額のチェックも欠かせませんが、貯金上手な人たちは、それ以外の細かい項目もしっかり確認しています。

例えば、残業や休日出勤などイレギュラーな勤務があると手当が付きますが、毎月一律ではないため変動する項目です。

毎月チェックしていれば、「今月は〇時間ぐらい残業をしたから、来月の手当はだいたい〇円ぐらいつくかな?」と目安がつきやすくなるでしょう。

また、税金や社会保険料は金額が変更になるタイミングがあります。

1月は所得税、6月は住民税、10月は社会保険料となっていて、給料をベースに算出されます。

そのため、給料があがれば税金や社会保険料の負担も大きくなるため、手取りは減ってしまいます。

税金を節約したいと考えるのであれば、iDeCoやふるさと納税、医療費控除等の制度の活用も検討するきっかけにもなるでしょう。

(2) 先取り貯金をする

貯金上手な人は、先取り貯金を上手に活用しています。

余ったお金を貯金にまわす方法は、初心者にとってはなかなか難しいものです。

残高があると、気が緩んでついつい使ってしまう人も多いでしょう。

そのため、給料日当日を引き落とし日に設定して、強制的に天引きで財形や貯蓄用口座に入金してしまうのがおすすめです。

目安は手取り額の15~20%が理想ですが、最初は10%から無理のない範囲で始めるようにするとよいでしょう。

先取り貯蓄の方法はたくさんあります。

・ 財形、社内預金

・ 積立定期

・ iDeCo

・ 投信自動積立 など

ぜひチェックしてみてください。

(3) 1か月分のお金をまとめて引き出す

お財布の残高が少なくなったタイミングで、毎回ちょこちょこと銀行やコンビニで出金しているという人も多いのではないでしょうか。

これは貯金ができない人に多く見られる共通点ですが、この場合結局どれぐらいのお金を使ったのか支出が把握しづらかったり、手数料がかさんでしまったりしてしまいます。

そのため、貯金上手な人の多くは、給料が入ったらいったんまとめて引き出し、そこから固定費や流動費に仕分けていく方法を取っています

また、給料日は銀行が込み合うことから、給料が入る銀行支店に複数口座を開設しておいて、ネットで振り分けする人もいるようです。

同じ銀行支店であれば手数料もかからないほか、お金を使う際はクレジットで支払えばポイントも付けられるので一石二鳥となります。

(4) 引き出す際は1,000円札に両替する

千円札でおろす

給料日に現金でまとめて引き出す人の場合、すべて1,000円札に両替するという人もいます。

1,000円札に両替しておくと、仕分けもしやすいだけでなく、何枚使ったのか計算しやすいため、支出管理もしやすくなります。

また、買い物の際1万円札を崩して支払うと1,000円札でお札が増えて返ってきてしまうため、使ったという感覚が鈍くなってしまうのも理由のひとつです。

1,000円札だと小銭でしか返ってこないので、「残高が減った」と程よい危機感を抱きやすくなります

銀行やお札の枚数にもよりますが、口座を保有している人であれば手数料0円で両替できるケースも多いです。

いつも現金で出金するという人は、ぜひ1度両替してみるとよいでしょう。

貯金を成功させるコツは給料日前後の行動にあり

貯金体質になるためのルーチンを紹介しましたが、いくつか実践できそうなものはありましたか。

貯金上手な人は、給料が入ってからではなく、給料日前や当日からしっかりと動き出しています。

まずは、負担にならない程度に継続できそうな方法を見つけることが大切です。

ぜひ次の給料日前からあなたも意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。(執筆者:元銀行員 吉村 みき子)