クレジットカードを使う楽しみのうち、最大のものはポイントでしょう。
最近では、直接共通ポイント(TポイントやPonta等)の貯まるカードも増え、ポイントが使いやすくなっています。
ですが従来のクレジットカードのポイントは、利用の際にひと手間あるのが普通です。
この点、三井住友カードの新しくなった「Vポイント」は、共通ポイントのような手軽さで利用できて快適です。
詳しく見てみましょう。

目次
Vポイントについておさらい
三井住友カードのポイントプログラム「ワールドプレゼント」は、2020年よりVポイントに変わりました。
価値が1ポイント1円にそろえられ、価値がわかりやすくなりました。
三井住友銀行のポイントとも共通化され、多くのキャンペーン報酬にも用いられています。
三井住友カードのポイント付与は、月の利用合計額200円ごとに1ポイントの付与です。
ポイント還元率0.5%です。

Vポイントは「ポイント」+「電子マネー」
Vポイントには、共通ポイントにはない、画期的な特色があります。
クレジットカードからのチャージが可能となっているのです。
つまり電子マネーの性質を有しています。
カード利用で貯めたポイント、ギフトとしてもらったポイントに加え、チャージでポイントを増やせます。
楽天ポイントに、「楽天ポイント瞬間チャージ」というやや似た仕組みがあるものの、ポイントそのもののチャージではありません。
実店舗でVポイントを利用するには
実店舗でスマホアプリを使い、共通ポイントを決済に充当している人はすでに多いはずです。
Vポイントの実店舗での利用も、これと大きくは変わりません。
三井住友カード会員は、以下の通り簡単な手順で使えます。
2. 氏名、生年月日、任意のパスコードを入力
3. 最大3営業日待つ
4. iPhoneの場合Apple Pay、Androidの場合Google PayにVポイントを設定
5. Phoneの場合iD加盟店、Androidの場合VISAタッチ決済加盟店で、スマートフォンを端末にタッチして決済
実店舗だけでなく、ネットショッピングでもVポイントの決済が可能です。
アプリ以外でのVポイントの使い方
三井住友カードでは2021年4月現在、入会キャンペーンのひとつとして、1,000円分のVポイントギフトコードがもらえます。
このギフトはアプリ限定で利用できます。
ぜひApple PayまたはGoogle Payに設定して使いましょう。
ただし従来のユーザーにとっては、Vポイント利用にアプリが必須というわけではありません。
次の方法(一部抜粋)もあります。
・ 共通ポイントに移行(等価で移行できるdポイント、Pontaがおすすめ)
・ 三井住友銀行のSMBCダイレクトで、振込手数料に充当
「Ponta」へ移行の際は、Pontaではなく「auポイントプログラム」を選ばないと等価交換にならないので気を付けてください。
Pontaの統合に伴って、こうした例は頻出しています。
クレジットカードからのチャージも可能だがおすすめしない
前述のとおり、Vポイントへはクレジットカードからチャージできます。
オートチャージも可能です。
ただし、チャージ時のポイント還元率は一律0.25%となっており、通常のカード決済の半分に過ぎません。
キャッシュレス派にとっては、おすすめの決済方法とはいえません。
三井住友カード会員なら、次の利用法のほうが還元率0.5%以上でお得になります。
・ 電子マネーiDにカードをセットして支払う
損してしまうので、チャージするにしても、ポイントをキリのいい数字で使いたいときだけにするのがおすすめです。
チャージするには、免許証等のアップロードが必要です。
面倒なわりにメリット大とはいえない点は理解しておきましょう。
画期的な特徴を持つVポイントですが、数字に細かいキャッシュレス派は、現状「ポイントを使う」メリットだけ享受したほうがよさそうです。(執筆者:沼島 まさし)