新型コロナウイルスのワクチンが開始され、感染者数も少しずつは落ち着いてきたものの、収束までにはもう少し時間がかかりそうです。

そこで、夏休みに向けて「無料で楽しめるバーチャル美術館やバーチャル博物館」の情報をお伝えいたします。

自宅にいながらにして学べるメリットは、新型コロナの感染リスクを抑える以外にもたくさんありますので、ぜひ最後までご覧ください。

Google Arts & Culture

体験方法

バーチャルの美術館や博物館を体験するために今回は、会員登録不要で無料の「Google Arts & Culture」というGoogleのサービスを利用します。

「Google Arts & Culture」とは

「Google Arts & Culture」は無料で利用できるサービスにもかかわず、素晴らしい芸術作品や文化遺産を紹介する目的で作られました。

「Google Arts & Culture」とコラボしているのは、世界的にも評価の高い美術館や博物館が多く、施設館内も鮮明な画像で見学できますし、説明付の所蔵品も少なくありません。

「Google Arts&Culture」の利用方法

検索画面で「Google Arts&Culture」と入力してページを開き、ページの下部にある「Googleで翻訳」をクリックし、自分が興味のあるものを探すだけです。

虫メガネのマークをクリックして、「検索」というところに興味のある美術館や博物館名を入れると、サイト内にあればヒットします。

今回はこのあと、とくにおすすめの美術館と博物館について紹介しますので、参考にしてください。

1. 東京国立近代美術館

≪画像元:東京国立近代美術館

東京都千代田区にある「東京国立近代美術館」は、1952年に日本で最初に設立された国立美術館です。

1万3,000点を超えるコレクション数は国内最大級でもあり、重要文化財に指定されている貴重な作品もたくさん含まれています。

バーチャルツアーでは、館内にある作品を美術館へ行ったときのように鑑賞が可能です。

そのほか、明治時代から現代までの下記のような作品を楽しむことができます。

・ 日本画

・ 油絵具

・ 素描

・ 彫刻

・ 近代美術

など

バーチャルで節約できる費用

東京国立近代美術館の常設展(所蔵作品展)の観覧料は、

・ 大人 → 500円

・ 高校生以下 → 無料

と、誰もが芸術に触れることのできる良心的な金額ですし、公共交通機関で行くには便利な場所です。

ただ、遠方から車で行こうと思うと駐車場がなく、周辺駐車場の相場が1時間600~1,200円ほどで、最大料金は3,000~4,000円ほどでした。

そのため、遠方から公共交通機関で行く人や車で行く人にとっては、こういったアクセス料金の節約になると言えます。

2. 鳥取砂丘 砂の美術館

鳥取砂丘 砂の美術館
≪砂の美術館 筆者撮影≫

鳥取県鳥取市福部町にある「鳥取砂丘 砂の美術館」は、砂を使って作った作品が展示してあることで有名な美術館です。

接着剤などは使うことなく砂と水のみで固められた砂像は、毎年テーマを決めて作り替えられているため、作品は限られた期間しか存在しません

バーチャルツアーでは、実際に美術館へ行ったときのように館内を巡りながら鑑賞できるほか、現在は展示の終了している古い作品も高画質な画像で鑑賞できます。

作品は、下記のようにカテゴリー分けされ、わかりやすいです。

・砂

・彫刻

・日本

・イギリス

・茶圓勝彦

など

バーチャルで節約できる費用

「鳥取砂丘 砂の美術館」の入場料も、

・ 一般 → 600円

・ 小・中・高校生 → 300円

・ 小学生未満 → 無料

とリーズナブルです。

また、公共交通機関でもバスを下車する最短コースでは、徒歩1分で美術館へ行くことができますし、駐車場も無料です。

遠方から訪れる人は交通費が節約になるほか、現在では展示されていない古い作品を高画質な画像で鑑賞できるバーチャルツアーには、お金に換算できない価値があります。

3. 箱根ガラスの森美術館

箱根ガラスの森博物館

神奈川県足柄下郡箱根町にある「箱根ガラスの森美術館」は、日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

美術館の屋内外には、本当にガラスで作られているのかと目を疑うほど美しく繊細な作品の数々が展示されています。

子供がガラス作品に興味を持っても、下の兄弟姉妹がいる場合には「作品を壊されてしまいそうで美術館に行けない」という人も多いようです。

バーチャルツアーなら、小さな兄弟姉妹が寝静まったあとに鑑賞することもできますし、作品に触れて壊してしまう心配もありません。

バーチャルで節約できる費用

「箱根ガラスの森美術館」の入場料は、

・ 一般 → 1,800円

・ 大高校生 → 1,300円

・ 小中学生 → 600円

・ 小学生未満 → 無料

と、「東京国立近代美術館」や「鳥取砂丘 砂の美術館」と比べると高い入場料ですが、ガラス作品のひとつひとつを観れば納得の料金です。

また、実際に作品を鑑賞する素晴らしさにはかないませんが、バーチャルでは高画質な作品画像をかなり大きくズームし、細部や光による濃淡なども楽しめます。

両親と小学生2人などで出かければ、入場料だけでも4,800円します。

近隣の駐車場は普通車で1日300円(徒歩5分の第三駐車場は無料)かかります。

そのため、バーチャルで鑑賞すれば、5,100円の節約です。

4. 広島平和記念資料館

広島平和記念資料館
≪筆者撮影≫

夏休みにあたる8月15日が終戦記念日となることから、夏休みの間に親子で平和について考える機会を持つ人も多いのではないでしょうか。

広島県広島市中区の広島平和記念公園敷地内にある「広島平和記念資料館」は、「原爆資料館」とも呼ばれ、平和について考える機会を与えてくれる博物館です。

広島平和記念公園内や周辺には原爆関係の記念碑や建造物などが点在し、「広島平和記念資料館」内では、原子爆弾の投下による被害状況がわかる資料が数多く展示されています。

バーチャルで節約できる費用

「広島平和記念資料館」の常設展示料金は、

・ 大人 → 200円

・ 高校生 → 100円

・ 中学生以下 → 無料

と、多くの人が戦争の悲惨さに触れられるような低価格設定ですし、公共交通機関でも訪れやすい場所です。

ただ、身体障碍者の方を除く一般車両については専用駐車場がなく、周辺の駐車料金の相場は1時間300~600円ほどかかります。

また、原爆投下による資料などは貴重な戦争遺産であり目を背けてはいけないものではあるものの、小学生の低学年にはショッキングな内容も少なくありません。

バーチャルツアーであれば、日にちや時間をズラして何度でも訪れることができるので、子供の精神状態や理解度にも配慮しながら高画質な画像を見せることが可能です。

そのため、少しずつ画像を観たいという人であれば入場料が節約できますし、車で訪れる人にとっては駐車料金の節約につながります。

5. 国立科学博物館

国立科学博物館
≪画像元:国立科学博物館

東京都台東区にある「国立科学博物館 (National Museum of Nature and Science,Tokyo)」は、独立行政法人国立科学博物館が運営する、自然科学や社会教育の振興を図る目的を掲げた博物館です。

国の重要文化財に指定されている貴重な所蔵品が数多くあり、資料点数も470万点を超えているなど多くの資料が展示されています。

フタバスズキリュウの全身骨格のほか、アンモナイトや植物の化石なども展示されていて、日本列島の成り立ちや歴史にも触れることが可能です。

バーチャルで節約できる費用

「国立科学博物館」の常設展示入館料は、

・ 一般・大学生 → 630円

・ 高校生(高等専門学校生含む)以下 → 無料

と、とても良心的な価格です。

とくに高校生までは無料となっているため、近所に住んでいれば、興味のある展示物についとトコトン向き合い、感性や知性を高めることができるでしょう。

本物を間近で見ることにはかないませんが、バーチャルツアーにも、天文関係や化石などの高画質な画像を数多く楽しむことができます

公共交通機関で訪れるには便利な場所ですが、車で訪れる場合には駐車料金が必要です。

この辺りの駐車料金の相場は、1時間1,200~1,800円ぐらいで最大料金が設定されていないことも多いので、駐車料金だけでも大きな節約になると言えます。

6. 京都国立博物館

京都国立博物館
≪画像元:京都国立博物館

京都市東山区にある「京都国立博物館」では、京都が都に置かれた平安時代から江戸時代についての資料を数多く展示している博物館です。

建物自体が重要文化財に指定されている部分などもある、歴史ある博物館でもあります

バーチャルで節約できる費用

「京都国立博物館」の常設展示観覧料は、

・ 一般 → 700円

・ 大学生 → 350円

とリーズナブルですし、公共交通機関で行くには便利な場所です。

有料の駐車場が近くにあり、「京都国立博物館」で提示すると30分間無料サービスが受けられますが、1時間400円で最大料金は800~1,200円かかります。

周辺の駐車場の相場も同じような感じで、1時間400円ほど、最大料金も700~900円ほどが多いようです。

博物館へ行くと3時間ぐらいはかかるという人が多いことを考えると、バーチャルの場合には1,200円ほど節約になると言えます。

実際に訪れて、それぞれの時代の京都を感じることにはかないませんが、バーチャルツアーでも高画質の画像にて各時代の京都を振り返ることが可能です。

バーチャルで体験するメリット

もちろん、実際にある美術館や博物館を訪れることで得られるメリットは大きく、実際に触れられるものなどもあるため、バーチャル以上に感性を高められるでしょう。

けれど、新型コロナの感染が心配という人も少なくありません。

バーチャルで美術館や博物館を利用すると、そういった感染症のリスクも抑えることができるだけでなく、下記のようなメリットもあります。

・ こまめな水分補給ができるため、熱中症対策になる

・ 停止や巻き戻しができるため、メモが取りやすい

・ わからない単語や説明を調べながら体験できる

・ 自宅のため、温度調節が自由自在

・ 離れている施設でも、すぐに行ける

・ 交通費をかけずに好きな施設に行ける(交通費が節約できる)

・ 施設の入場料や駐車料金が不要になる(施設料や駐車料が節約できる)

・ 歳の離れた小さな兄弟姉妹がいる場合でも、作品を壊さずに鑑賞できる

・ 歳の離れた兄弟姉妹が昼寝している間や寝静まってから鑑賞できる

素晴らしい作品や展示物を無料で堪能しよう

まだまだ新型コロナウイルスの感染拡大が心配な日々が続いているため、今年の夏休みはノープランという人も多いのではないでしょうか。

ぜひ、今回紹介した「Google Arts & Culture」を利用して、素晴らしい作品や展示物を無料で堪能し、感性を高めてみてください。(執筆者:最強節約ママ 山内 良子)