一般社団法人全国銀行資金決済ネットワークの発表によれば、2021年10月より銀行間手数料が大幅に引き下げとなるようです。

従来の銀行間手数料は、一般の振込で3万円未満が117円(税別)、3万円以上が162円(税別)とされており、これが他行宛振込手数料の高さにつながっていました。

銀行間手数料
これを見直し、62円となります。

そうなると気になるのが、他行宛振込手数料の引き下げですね。

今回は、他行宛振込手数料について徹底解説します(記事中の数字は8月20日現在)。

メガバンクの他行宛振込手数料を比較

まずは、メガバンクと呼ばれる三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の、引き下げ前後の他行宛振込手数料を比較しましょう。

※表の数字の上段は振込金額3万円未満、下段は3万円以上の場合

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の、引き下げ前後の他行宛振込手数料

こうしてみると、引き下げ後は三菱UFJ銀行の他行宛振込手数料が安いことが分かります。

以下では、メガバンクからの他行宛振込手数料が無料になる方法を紹介しましょう。

【三菱UFJ銀行】通帳レスで月1回手数料無料

三菱UFJ銀行は通帳レスで月1回手数料無料
≪画像元:三菱UFJ銀行

また、三菱UFJ銀行でeco通帳(インターネット通帳)を利用すると、ネットバンキングを使った他行宛振込手数料が、月1回無料です。

これからメインバンクとしてメガバンクを選ぶ人は、三菱UFJ銀行のeco通帳がいいかもしれません。

【三井住友銀行】本人名義のPayPay銀行への振込手数料が無料

三井住友銀行は本人名義のPayPay銀行への振込手数料が無料
≪画像元:三井住友銀行

所定の条件を満たすと、三井住友銀行→PayPay銀行の場合は、インターネットバンキングの振込のみ手数料無料です。

【みずほ銀行】取引状況に応じて無料に

みずほ銀行は取引状況に応じて取引手数料無料
≪画像元:みずほ銀行

みずほ銀行の場合、みずほマイレージクラブ会員での取引条件に応じて、インターネットバンキングでの他行宛振込手数料が月3回まで無料になります。

メガバンク以外の銀行の他行宛振込手数料を比較

次にメガバンク以外の銀行について、改定後の他行宛振込手数料を比較しましょう。

メガバンク以外の銀行について、改定後の他行宛振込手数料を比較

メガバンクと比較して、他行宛振込手数料が無料になる方法が多いことが分かります。

他行宛振込手数料自体も、メガバンクと比較して安いです。

以下では、主な銀行の他行宛振込手数料を、無料になる方法と合わせて紹介しましょう。

【ゆうちょ銀行】楽天銀行への手数料が無料になるサービスあり

ゆうちょ銀行の他行宛手数料

ゆうちょ銀行の他行宛手数料は、上記の表の通りです。

払込専用カード(振替払込みカード)を作ってATMを利用すると、最も手数料を抑えることができますが、面倒な人はゆうちょ銀行口座からATMかネットで振り込むといいでしょう。

本人名義のゆうちょ銀行の口座番号を登録しておくことで、ゆうちょ銀行→楽天銀行の手数料が無料
≪画像元:楽天銀行

ちなみに、事前に本人名義のゆうちょ銀行の口座番号を登録<しておくことで、ゆうちょ銀行→楽天銀行の手数料が無料になるサービスがあります。

ただしこのサービス、ATM入金やゆうちょ銀行からの振込による入金とは別のサービスですので、注意してください。

また、即時振込はされません

2022年1月より現金を使った支払いは110円プラス

他の銀行が手数料引き下げに動く中、ゆうちょ銀行は2022年1月より現金を使った支払いが、110円プラスとなります。

例えば、払込書を使って窓口で5万円以上振り込む場合は「417円→527円」です。

来年1月以降は、現金を使わずゆうちょ口座から振込するといいでしょう。

【りそなグループ】りそなグループ、みなと銀行は「本支店扱い」

りそなグループでの取引状況に応じて、りそなグループATMからの他行宛振込手数料が、月3回まで無料
≪画像元:りそな銀行

りそなグループ(りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行)は、11月より他行宛振込手数料を以下のように改定します。

・窓口:880円→770円

・ATM(カード):440円

・ATM(現金):660円

・ネット:220円→165円

この場合の「他行」に、りそなグループおよびみなと銀行は含まれません。

ATMを使った他行宛振込は手数料の変更がなく、振込金額による手数料の違いもありません。

りそなグループでの取引状況に応じて、りそなグループATMからの他行宛振込手数料が、月3回まで無料となります。

【新生銀行】最高月10回振込手数料が無料

【新生銀行】最高月10回振込手数料が無料
≪画像元:新生銀行

新生銀行窓口からの他行宛振込手数料は、629円です。

新生パワーコール(テレフォンバンキング)からの他行宛振込手数料は、事前登録がない先への振込は629円ですが、事前登録がある先への振込は314円です。

新生パワーダイレクト(インターネットバンキング)での他行宛振込手数料は、取引状況に応じて最高月10回、振込手数料が実質無料となります。

超過分については、取引状況に応じて1回につき105円、210円、314円の振込手数料がかかります。

【イオン銀行】最高月5回振込手数料が無料

【イオン銀行】最高月5回振込手数料が無料
≪画像元:イオン銀行

10月より、イオン銀行では他行宛振込手数料を以下のように改定します。

・インターネットバンキング:220円→110円

・イオン銀行ATM(キャッシュカード):220円→132円

・イオン銀行ATM(現金):440円→374円(5万円未満)、660円→550円(5万円以上)

イオン銀行での取引状況に応じてステージが決まる「イオン銀行Myステージ」では、

・シルバーステージ:月1回

・ゴールドステージ:月3回

・プラチナステージ:月5回

と、インターネットバンキング、イオン銀行ATM(キャッシュカード)を使った他行宛振込手数料の無料回数が決定します。

ネット銀行の他行宛振込手数料を比較

ここからは、ネット銀行の他行宛振込手数料を見ていきましょう。

ネット銀行の他行宛振込手数料

ネット銀行の他行宛振込手数料は、全般的に安いです。

【住信SBIネット銀行】最高月20回振込手数料が無料

【住信SBIネット銀行】最高月20回振込手数料が無料
≪画像元:住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行はネット銀行のため、振込はインターネットバンキング、テレフォンバンキングで行います。

三井住友信託銀行宛の振込には、手数料が一切かかりません。

他の金融機関宛の振込も、取引状況に応じて最高月20回、振込手数料が無料です(超過分は157円)。

【PayPay銀行】本人名義の三井住友銀行口座への振込手数料が無料

【PayPay銀行】本人名義の三井住友銀行口座への振込手数料が無料
≪画像元:PayPay銀行

現在、PayPay銀行からの他行宛振込手数料は、3万円未満は176円、3万円以上は275円です。

しかし、10月以降は振込金額に関係なく160円となります。

PayPay銀行と三井住友銀行の口座が同じ本人名義口座同士であれば、PayPay銀行→三井住友銀行への振込がかかりません。

【楽天銀行】振込手数料無料の手段が豊富

楽天銀行は給与・賞与・公的年金の受取で、翌月3回手数料が無料
≪画像元:楽天銀行

楽天銀行からの他行宛振込手数料は、3万円未満は168円、3万円以上は262円です。

ただし、会員ステージに応じて最大月3回、手数料が無料になります。

給与・賞与・公的年金の受取で、翌月3回手数料が無料です。

楽天銀行は振込手段が豊富で、手数料無料の手段も豊富です。

メールアドレスと口座名義だけで振込できる「メルマネ」なら、楽天銀行登録済みのメールアドレスの場合、手数料がかかりません(それ以外は168円)。

「Facebookで送金」というサービスもあり、楽天銀行口座をFacebook連携している友達への振込なら、手数料が無料となります(それ以外は168円)。

【ソニー銀行】他行宛振込手数料は110円と最安クラス

ソニー銀行との取引状況に応じて、最高月11回、他行宛振込手数料が無料
≪画像元:ソニー銀行

ソニ銀行では、10月より他行宛振込手数料を220円→110円に引き下げます。

毎月1回目は振込手数料が無料、デビットカード「Sony Bank WALLET」があれば毎月2回目まで手数料がかかりません。

また、ソニー銀行との取引状況に応じて、最高月11回、他行宛振込手数料が無料になります。

続々と振込手数料を引き下げる銀行が増える見込み

今回は、メガバンクとネット銀行を中心に、他行宛振込手数料が10月よりどう変わるかを紹介しました。

紹介しきれていない銀行、特に地方銀行でもこの流れは変わらないでしょう。

銀行のプレスリリースなどをチェックしてください。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)