店舗数が多く全国どこでも利用ができるゆうちょ銀行は、なんといっても他銀行よりも手数料が安いのが魅力のひとつです。

時間内であればATMの利用手数料がかからずに取引できる点などに魅力を感じ、利用していた人も多いのではないでしょうか。

しかし、この度ゆうちょ銀行は一部商品・サービスの料金を新設および改定することを発表しました。

2022年1月より、ATM手数料含めいくつか内容が改悪されることとなりました

そこで、今回は変更点について分かりやすくまとめるととともに、それでもゆうちょ銀行を利用したいという人のため対応策についてご紹介します。

手数料改悪

【変更点1】駅・ファミリーマート・ショッピングセンターのATM手数料の値上げ

ゆうちょ銀行の魅力点の1つだったATM手数料が無料というサービス。

しかし、2022年1月よりこの手数料が一部有料化されることになりました。

手数料が一部有料化されます
≪画像元:ゆうちょ銀行(pdf)≫

ゆうちょ銀行には、郵便局やゆうちょ銀行内に設置されているATMと、駅やファミリーマート・ショッピングセンターなどの近隣施設に設置されている小型ATMの2種類のATMが存在します。

そしてこの度、手数料が改定されるのは駅やショッピングセンター等の近隣施設にあるATMのほうが対象です。

平日や土曜日14時までにおいては手数料無料のまま変わりません

それ以外の時間帯で預入・引き出しの取引をすると110円かかるように変更されます。

ただし、郵便局内やゆうちょ銀行に設置されているATMについてはこれまで通り変更点なく無料で利用できるため、混同しないように注意してください。

【変更点2】ローソン銀行・イーネットATMの手数料値上げ

ローソン銀行・イーネットでも
≪画像元:ゆうちょ銀行(pdf)≫

ローソンの店舗内に設置されているローソン銀行ATMと、イーネットATMも、2022年1月より手数料が改定します。

イーネットATMについては、平日と土曜日の時間内であれば無料でしたが、その無料制度を廃止して有料化

ローソンATMについても、100円の値上げがされ、平日と土曜の14時まで以外の時間で利用をすると330円とかなりの手数料がかかってしまうため、引き出し時間帯には要注意です。

【変更点3】硬貨の預け入れ・払い戻しを無料から有料へ

これまで窓口・ATMともにゆうちょでは、硬貨の預け入れと払い戻しどちらも手数料はかからず無料で取引が行えていました。

そのため、小銭預金をしてゆうちょ銀行へ入金をしていた人も多いのではないでしょうか。

しかし、窓口で預入・払い戻しをした場合、手数料は次のように変更されます。

【窓口での硬貨取引の手数料】

窓口での硬貨取引の手数料がかかる
≪画像元:ゆうちょ銀行(pdf)≫

硬貨50枚までの取引は無料ですが、51枚以上となるとそれぞれ枚数に応じて有料となります。

また、ATMでの硬貨取引の手数料変更は次の通りです。

【ATMでの硬貨取引の手数料】

硬貨取引の手数料
≪画像元:ゆうちょ銀行(pdf)≫

これまで100枚を取引した場合でも0円でしたが、改定後は硬貨を1枚入金しただけでも110円の手数料がかかってしまうように。

これは他銀行と比較してみても、少々厳しめの手数料設定です。

また、ATMでの硬貨が取引できる時間帯についても、土日については取引不可となる点も併せてチェックしておきましょう。

≪画像元:ゆうちょ銀行(pdf)≫

【変更点4】窓口での金種指定の有料化

≪画像元:ゆうちょ銀行(pdf)≫

窓口にて貯金の払い戻しや各種手続きを行った際に、持ち帰る硬貨や紙幣の金種指定をすると上記のように枚数に応じて手数料が加算されるようになります。

ただし、新札でない1万円札については持ち帰り枚数には換算しません

例えば、2万円を引き出す際に、「1万円札+5千円札+100円が50枚」で指定した場合では、1万円札はカウント外となり、「5千円札+100円が50枚」で計51枚という計算になり、手数料550円がかかる仕組みとなります。

【変更点5】各種サービスの手数料新設・改定

普段なかなか利用する頻度は少ないかもしれませんが、次のようなサービスもそれぞれ手数料の新設・改定が行われます。

(1) 手数料が新設されるもの

手数料が新設
≪画像元:ゆうちょ銀行(pdf)≫

(2) 手数料が改定されるもの

手数料が改定
≪画像元:ゆうちょ銀行(pdf)≫

このなかでも特にチェックしておきたいのは、払い込みサービスの利用時に口座やキャッシュカードからではなく現金で支払いをすると、口座経由をするより110円手数料が加算されてしまう点です。

払込時には注意するようにしましょう。

手数料の値上げ・新設に対して私たちができる対応策とは

2022年1月に改訂される手数料について紹介しましたが、どれも私たちの生活にとって厳しい内容となるものばかり。

たかが数百円といえども、できれば払いたくない、少しでも節約したいという人がほとんどでしょう。

では、私たちはこの改定内容を踏まえてどのような対策が取れるでしょうか。

(1) 小銭貯金をしている人は来年までに入金してしまう

自宅で小銭貯金をしている人や、子供のお小遣い(硬貨)を自宅貯金している場合などは、手数料が加算されるようになってしまう来年1月の改定日前までに1度口座に入金してしまうようにしましょう。

改定後は、窓口であれば50枚までの入金については無料で取引できるため、少し面倒ですがこまめに入金もしくは回数を分けて入金すれば手数料がかからずに済みます。

(2) 払い込みサービス利用時はATMにいったん入金して窓口へ

変更点でも紹介しましたが、2022年1月からは払い込みサービス時に現金で支払いをすると、口座経由をするより110円手数料が加算されてしまうようになります。

この手数料値上げを回避するためには、現金をまずATMで入金してから通帳経由で支払いをするというワンステップを踏む方法も。

しかし、ATMにて硬貨を入金してしまうと1枚でも手数料が加算されてしまうため、端数は除いて入金する、もしくは面倒ですが窓口にて行う必要があるでしょう。

(3) コンビニATMを使う場合はファミリーマートを利用する

改定後はローソンATMや、デイリーヤマザキなどによく設置されているイーネットATMは、時間帯にかかわらずすべて手数料がかかってしまうようになります。

そのため、コンビニATMを手数料不要で利用するとなると、ファミリーマート一択となるでしょう。

ファミリーマートのATMも手数料改定予定ですが、改定されたのちも平日の8:45~18:00までと土曜9:00~14:00については無料で取引可能です。

ただし、近頃はファミリーマートでイーネットATMを設置しているところもあるため、ATMの種類には注意が必要です。

(4) 楽天銀行と連携する

楽天銀行とゆうちょ銀行を連携するのも方法のひとつです。

楽天銀行とゆうちょ銀行を連携する
≪画像元:楽天銀行

事前に楽天銀行の専用画面にてゆうちょ銀行の口座を連携しておくと、手数料無料でゆうちょ銀行から楽天銀行へ入金することが可能です。

楽天銀行からゆうちょ銀行へ入金する場合も、一律168円の手数料で手続きが行えます

またこのように楽天を経由すれば、コンビニのATM手数料も最大7回まで無料で手続きできるため、かなり手数料を抑えることが可能です。

手続き自体も簡単にできるため、来年の改定に備えて今から登録しておくことをおすすめします。

手数料改定までにできる対策法について今一度考えてみよう

手数料の改定内容はたかが数百円と感じる人もいるかもしれませんが、ちりも積もれば山となるで、回数を重ねればそれなりの金額となってしまいます。

それに、今まで無料だったものが有料となると惜しく感じてしまうところではないでしょうか。

メインバンクとして利用している人で手数料アップに納得がいかない場合は違うところへ変えるというのも方法です。

引き出す時間帯や場所を工夫したり、楽天銀行を経由したりすることで手数料を抑えることも可能です。

ぜひ来年の改定に備えて、今一度ゆうちょ銀行の使い方や手数料対策について考えてみてはいかがでしょうか。(執筆者:元銀行員 吉村 みき子)