投資を継続していくと、ふと「他の銘柄ってどうなんだろう…」と気になります。

始めたばかりの初心者は人気の米国株や全世界株の投資信託を購入している方も多いです。

他の銘柄ってどうなんだろう…

2005年話題になった「BRICS(ブリックス)」

  • B … ブラジル
  • R … ロシア
  • I … インド
  • C … 中国
  • S … 南アフリカ

これらの新興国の頭文字をとった用語です。

当時はこのBRICSがとても人気で、

  •  これから大きく成長していくのは新興国
  •  先進国以上の伸びが期待できる
  • これからも人口がどんどん増えていく

このような理由で多くの方がBRICSのファンドを購入していましたが、期待していたほどの成長は見られず、今ではBRICSを話題にする人もめっきり減りました。

結局アメリカを中心とする先進国に投資していた方がリターンが大きかったというのが結論です。

個人的には新興国へ投資するのはあまりおすすめしておりません。

先進国を中心とする全世界へ投資する方が今後もリターンは大きいと考えておりますので、その理由について解説したいと思います。

新興国が新興国である理由

BRICSが話題となった2005年以降、実際に大きく成長し先進国の仲間入りを果たした国は残念ながらありません。

新興国といわれる国は何かしらの理由で先進国に対して劣後する要素を持っています。

  •  独裁体制による汚職や急な政変、クーデター
  •  環境の急変
  • 不安定な為替

最近では中国における民間企業への一方的な規制で大きく株価が下がったことも話題となりました。

中国企業に投資している日本企業への打撃も大きいものがあり、ソフトバンクグループはその影響を大きく受けて株価が暴落しているとの話もあります。

先進国ではあり得ない規制を国の意向で加えられるなど、事前に予想できない事象は安定的な投資にとって天敵です。

「新興国=成長」ではありません。

新興国がずっと新興国である所以を考えると、不安要素が多すぎるのです。

控えめにいっても投資対象のメインとなることはないでしょう。

新興国の成長は先進国も取り込める

新興国が全く成長していないわけではありません。

GDPが上昇している国もありまが、新興国は新興国だけで成長しているわけではありません。

先進国の企業が数多く進出していて、先進国企業の利益として還元されていきます。

海外旅行先で日本人にも人気な国としてベトナムがあり、数多くの日本企業が進出しています。

建設関係や、コンビニチェーンなども進出しており、ベトナムの成長をしっかりと取り込んでいます。

数多くの海外企業が進出

マクドナルドやコカコーラなどの米国企業は世界の至る所に進出しています。

新興国が成長したからといって、その利益は新興国株に100%還元されるわけではなく、先進国企業の成長にもつながるということです。

先進国企業の成長は先進国株の成長につながります。

先進国株に投資をしていれば新興国の成長を取り込めるのはそういった理由です。

全世界株には新興国株も含まれている

新興国株に投資するのは非常にリスクが高くなり、不安定要素もあります。

多くの先進国企業が新興国に進出していることからも「新興国に限った株式」に投資するメリットは大きくないと考えます。

それでも新興国株が気になる方は、全世界株式に投資することをおすすめします。

全世界株なら先進国だけでなく新興国の株式もその投資対象です。

投資割合はもちろん米国が1番大きくはなりますが、BRICSをはじめとした新興国にも投資できるのがその特徴です。

仮に新興国が成長し、ヨーロッパなどの先進国を抜くようなことがあった場合には、その成長に応じて投資割合を自動的に調整してくれるのも全世界株式のメリットです。

特に10年、20年といった長期よりも期間の長い超長期の投資を考えている方には全世界株式のメリットは大きいはずです。

全世界株式で万全の投資

新興国のみに絞った投資には多くのリスク要因があります。

先進国と比べて急激な政変や為替変動などのリスクが格段に高く、長期的な投資先としてはあまりおすすめできません。

新興国の成長を取り込むのなら新興国株式ではなく、全世界株式に投資する方がより長期的に安定して投資を継続できるのは間違いないでしょう。

長期投資で大切なことは「続けること」です。

安心して米国や先進国、新興国の成長の利益を享受できる全世界株式の方が、より万全な投資体制を構築できると考えます。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)