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【今週の日経平均を考える】年度末と年度初めを意識する1週間

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【今週の日経平均を考える】年度末と年度初めを意識する1週間

先週の日経平均株価は2万7,000円を超え、更に2万8,000円に乗せて終えました。一気に25日線と75日線を超え、圧巻の上昇でした。

月曜日が祝日ということもあり、ヘッジを入れていたところでの上昇。買戻しの動きが一気に進んだことと、3月の権利取りの買いが支えになって、心理的節目を突破して強い1週間となりました。

円安が進み、輸出面では利益が膨らむとの期待から買いが入っています。私も円安=株高と教科書では習いましたし、円安ということは輸出企業が儲かるということはわかります。

私たちの生活面をみると、果たして本当に円安は良い事なのかと考えさせられます。

生活環境で円安は、輸入コストが上がり、物の値段が上がることに繋がるので「給料は上がらず物価だけが上がっていく」という懸念がでてきます。

ロシアウクライナ情勢は、戦争になってから1か月が経ち、引き続き警戒されていますが、VIX恐怖指数は20台前半まで下がってきました。これは何を意味しているのでしょうか。

今週は3月末から4月の年度初めがあり、相場もどちらに向かうのか見極めの時だと思います。

3月末は相場が上昇するというアノマリーもありますが、ここまで大きく上昇してきたこともあり、節目の2万8,000円近辺で、もみ合う展開も考えられます。

今週の日経平均を考える

現状分析

チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は、1週間を通して上向き、株価も5日線の上を推移しています。

25日線も上向きに変化しました。5日線とGCとなり強さが見えます

株価も25日線の上を推移し乖離を広げています。

75日線は横向きとなり、5日線がGCしてきました。

並び順は5日75日25日線の並び順で、上昇トレンドのはじまりとなりました。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線を金曜日にローソク足が触れました。

この200日線を明確に超えてきたときに、上昇トレンド入りとなるでしょう。

トレンドライン

12月20日のネックラインと心理的節目の2万8,000円を超え、1月18日19日に開けた窓を埋めてきましたが、またしても2月10日14日に開けた窓を埋められず、この価格帯を一気に飛び超えてしまったことで、2月10日安値2万7575円と2月16日高値2万7486円の窓が最も意識されそうです。

直近では、3月15日16日の窓、3月16日17日の窓、3月18日22日、3月22日223日の窓、これら三空のような窓が開いている為、この窓は下値メドとして機能します。

トレンドラインとして、9月14日11月16日1月5日高値を結んだラインが上値抵抗線としてあり、直近の上値として意識されるところです。

一目均衡表

基準線と転換線の並び順が入れ替わり、遅行線が株価を上に抜けて、そして株価も雲を上抜けて、いわゆる三役好転となり上昇サインとなりました。

基準線も転換線も遅行線も上向きで、とても強い上昇ですね。

この先は雲が下支えとなり、5月2日の雲のねじれまで、上昇の勢いが継続するのかに注目です。

ボリンジャーバンド

久しぶりにTPラインが上向きになりました。

現在+2σに到達しているので、+2σ2万8,300円処と+1σ2万7,300円処での行ったり来たりの横ばいが考えられます。

スローストキャスト

買われすぎゾーンに到達して、ここから100に張り付く形で上昇を維持するのか、それとも下に降りてくるのかという場面です。

MACDは、ヒストグラムが好転したまま、まだピークアウトしていないため、上昇継続です。

MACDは0ラインを超えてきましたのでトレンド転換となります。

シグナルはまもなく0ラインに到達しそうな局面ですので、ここからは横ばいの展開が想定されます。

月の満ち欠けですが、次回4月1日が新月。4月17日が満月です。

総合判断

2万8,000円に到達したことで、上昇の一服感もあり、ここからはもみ合いも考えられます。

いずれにしても年度末という事が意識される展開かと思います。

3月29日が権利付き最終日です。円安がどこまで進むのか、そして円安が私たちにどのように影響してくるのか考える1週間となりそうです。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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