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米雇用統計ショックは日経に影響するのか【今週の日経平均を考える】

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米雇用統計ショックは日経に影響するのか【今週の日経平均を考える】

先週は、目先の下げすぎ感から、3日の月曜日に底を付け、自律反発となった1週間となりました。

月曜日安値から木曜日までで1778円の上昇となり、9月13日からの下げ幅に対しては半値戻しとなりました。

週末に発表された米雇用統計ですが、市場予想より増加となり、深刻な人手不足が浮き彫りとなり、それに伴い、給料の増加が物価高となり、インフレが止まらず

という流れから、金融引き締めが続くだろうという思惑で金利が上昇して、米株式市場は大きく売られました。日本は、3連休の為、この影響を受けるかどうかは、週開けてみないとわからないわけですが、週明けは上値が重い展開となりそうです。

しかし、Go To再開など週明けは明るい話題も多くあり、インバウンド関連や旅行関連など恩恵を受ける銘柄も多く、日本の経済が活性化してくると、株価も安定してくると思いますが、さてどうなるでしょうか。

毎年のアノマリーとして多く言われていることは、10月中旬に底入れして、そこから年末高というアノマリーもあります。

今年は、どうでしょうか。

2018年相場に似ていると言われている今年の相場ですが、年末に向けて面白い相場になりそうですね。

今週の日経平均を考える

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は上向きとなり、株価も5日線の上を推移し、金曜日に5日線に触れて週末入りしています。

25日線は、下向き継続中で、しばらく株価との乖離がありましたが、株価上昇によって、木曜日に株価が15営業日ぶりに25日線に触れました。

トレンドを回復していくには、この25日線を株価が超えられるのかがカギとなります。

75日線は下向きから上向きに変化していますが、25日線とのデットクロスが水曜日に発生しました。

並び順は75日25日5日で安定下降となっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、下向きで2万7308円処を推移しています。

5日線25日線75日線100日線200日線が接近して500円程の値幅で絡み合っています。

この移動平均線が絡み合っている間は、エッジがない状況ですので、BOX相場継続となりますが、どちらかに放れれば、そちらの方向に強く引っ張られる可能性もある為、確認していきましょう。

トレンドライン

今年に入ってからずっと意識されていた大きなBOXの下限2万5700円処で月曜日に転換し、一旦、その価格帯が下げ止まりとして、上昇しています。

このBOX下限を割り込むと、下値メドとして、3月15日16日に空けた窓が意識されるところです。

意識されていたBOX下限からの反発で、27日28日の窓と、その上の22日26日の窓を埋めてきました。

その上には20日21日の窓の2万7500円処が意識されますが、まずは直近で開けた窓3日4日の安値2万5621円までの大きな窓を埋められるか、下値メドとして見ていきたいところです。

一目均衡表

厚い雲が立ちはだかって、6日の上昇の上値を抑えられました。遅行線が弱気で、今週はなかなか上に抜ける箇所はありませんが、転換線と基準線が下向きから横向きになったことで、三役逆転下からは抜けました。

10月31日から11月1日に雲のねじれが発生する為、ここまでの値動きと、11月1日からのトレンド転換に注目していきましょう。

ボリンジャーバンド

-2σのボリンジャーウォークから火曜日に抜けだし、木曜日にはTPラインまで到達しました。

-1σが2万6617円で-2σが2万5910円ですので、-1σとTPラインとの横ばい、もしくは-2σとTPラインとの横ばい相場となるなら、意識していきたい下値メドです。

スローストキャスト

売られすぎゾーンから一気に買われすぎゾーン近くまで上昇。

しかし、金曜日に若干買われすぎゾーンに到達せずに失速して、前回9月13日の水準まで届いていないことで、上値の重たさが見えています。

MACD

0ラインの下を推移し、下降トレンドが続いていますが、4日にMACDとシグナルがクロスして上昇へ。

ヒストグラムも5日から好転しています。

月の満ち欠けですが、10月10日が満月です。相場の転換となるのか、それともトレンドに勢いが増すのか注目です。

次回の新月は10月25日(部分日食)で、満月は11月8日(皆既月食)です。

次回の水星逆行期間は、12月29日から1月18日です。

総合判断

どこまで押すのか?ということで、フィボナッチで見てきましたが、2020年3月19日の安値から2021年9月14日の高値までの上昇に対しての0.382%押しが2万5280円で、月曜日の安値が、2万5612円でしたので、0.382%押しの水準で反発となりました。

そしてパラボリックも4日に好転しましたね。そこから反発している日経平均株価ですが、まだまだ世界各国の情勢に引っ張られていきそうな気配もあります。

直近での10月3日から6日の上昇に対しての押し目をフィボナッチで確認してみると、0.382%押しが2万6389円、0.5%押しが2万6510円、0.618%が2万6300円です。

ここからは10月3日の安値を割らずに反発していけるかに注目ですので、これらのフィボナッチの数値も確認しつつ、大きな下降トレンドの下げ止まりも確認していきたいところです。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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