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クレカなしでもキャッシュレス生活はできるか カーライフ以外はデビットカードで対応可能

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クレカなしでもキャッシュレス生活はできるか カーライフ以外はデビットカードで対応可能

新社会人や大学生、専門学校生になれば、クレジットカードはあったほうが便利です。

ただクレジットカードは掛売り、後払いの性質です。

使い過ぎが心配だという人も多いのではないでしょうか。

確かにリボ払いの使い過ぎで破綻する話は、いくらでも耳にします。

この記事では、キャッシュレス社会に置いて「クレジットカードを持たない生活は可能か」を検討します。

結論としては、「可能だが、カーライフについてはやや困難」です。

カードを持たないことのデメリットにも触れます。

カーライフ以外は デビットカードで対応可能

クレジットカードを持たないデメリットを整理

筆者は常に10枚以上クレジットカードを持ち、利用頻度が落ちたものから順に解約しています。

とはいえ、クレジットカードがないと絶対生活できないと考えているかというと、そんなことはありません。

クレジットカードなしでどこまでできるか、どんなデメリットがあるか最初に整理します。

カーライフについては後述します。

個人信用情報の問題

世間ではこう言われています。

・ クレジットカードを持たないまま年齢を重ねると、もう作れなくなる

・ だから若いうちから1枚は持っておいたほうがいい

一理はあるのですが、実際には40代以上で初めてクレジットカードを作ることが、著しく困難というわけではありません。

その方法の一例です。

1. デポジット式のクレジットカードを申し込む

2. 分割払い(ショッピング・クレジット)を申し込む

3. カードローンを少額借りる

デポジット式は、NEXUSカードが有名です。

カード会社に預け入れた金額がカード限度額になるため、カード会社にリスクがありません。

比較的簡単に審査に通ります。

一般のクレジットカードが欲しい場合、上記すべての方法により、真っ白だった個人信用情報に履歴ができ、審査に通るようになります。

ちなみにこれらの方法は、債務整理の後5年経ち、すべての悪い履歴が消滅した人の場合もまったく同じです。

信用情報がないまま年齢を重ねた人は、審査する側からすれば、金融事故経験者と同じ扱いなのです。

そのため審査が厳しいわけです。

ですがそこから脱出する方法はそれほど困難ではありません。

ポイント損失がある?

クレジットカードを使うと、ポイントがたまります。

ですがこのことは、クレジットカードを持たなければならない理由にはなりません。

銀行口座から買い物金額が直接引き落とされるデビットカードも進化しており、クレジットカードと同じように便利に使えます。

世界中の実店舗、オンライン決済だけでなく、公共料金の引落しによりポイントがたまる例も多数あります。

銀行口座引落しと効果はほぼ変わらないのに、デビットカード支払でポイントになります。

高い還元率のデビットカードの一例を挙げておきます。

・ 楽天銀行デビットカード → 1.0%

・ GMOあおぞら銀行Mastercardプラチナデビットカード → 1.2%

・ 住信SBIネット銀行プラチナデビットカード → 1.0%

・ Sony Bank WALLET → 2.0%


また、プリペイドカード(チャージして使う前払い式カード)の中にも、還元率の高いものがあります。

キャッシュレスとの組み合わせ

クレジットカードはQRコード決済や電子マネー、Apple PayやGoogle Payとの組み合わせにより、現代社会では実に重要です。

ですがこの機能も、現在の国際ブランドが入ったデビットカードは兼ね備えています。

いっぽうチャージ式のキャッシュレス(交通系やau PAY)になると、デビットカードでは対応しないケースが増えます。

ただ現金チャージができるため、前払いに慣れているデビットカード利用者にとって、ポイント付与がない以外は致命的な問題ではありません。

人気のPayPayも、デビットカード(VISA、Mastercard)と組み合わせ、または現金チャージで問題なく使えます。

カーライフはクレジットカードがないと難しい

ここまで、クレジットカードを持たずデビットカードを中心に利用しても、意外なぐらいデメリットのないことを見てきました。

「将来カードが作れない」ことも、心配しすぎるものでもありません。

ただ、デビットカードでは対応しづらいジャンルがあり、そのひとつがクルマ関係です。

クレジットカードのないカーライフ

キャッシュレスが便利でお得な世の中といっても、現金払いができないわけではありません。

ところがカーライフの場合、現金にはない「信用」そのものを求められる機会が多くなっています。

信用はクレジットカード固有のもので、デビットカードでは得られません。

クレジットカードがないカーライフは、こうなります。

・ ETCカードが持てない

・ カーシェアに入会できない

・ レンタカーではデビットカード不可のところも(例:オリックス、日産)

・ ガソリンスタンドではデビットカードの支払条件が厳しく、支払える場合もすぐに引き落とされないことが多い(オフライン決済のため)

ETC、カーシェアやレンタカーはまさに信用が求められるものです。

それからガソリンスタンドは、カード利用が瞬時に反映されないことが多くなっています。

ライフラインであるガソリンが、カードの事情で支払えないことが少ない点はメリットですが、デビットカードの利用自体制限されていることが多いのです。

銀行残高が十分あってデビットカードで決済できても、引落しが瞬時でなく最大1か月遅れるため、残高に不足が生じて支払不能になることもあります。

クレジットカードなしでカーライフは厳しい

クレジットカードなしで対処する方法も載せておきます。

・ デポジット式のETCパーソナルカードを持つ

・ dカーシェアで、料金をドコモ電話料金合算払いにする

・ ガソリンスタンドでは、ENEOSプリカ(チャージ式)やクオカード、電子マネーを利用する

・ レンタカーはトヨタ、ニッポン

いずれの対処法も、極めて手段が限定されます

dカーシェアでも、携帯キャリアがドコモでない場合はクレジットカード必須です。

ETCパーソナルカードの場合、デポジット金額が最低でも1万円から必要で、さらに年会費1,275円も取られます。

料金がデポジットを超過した場合利用停止(一時的に)になるなど、極めて使い勝手の悪いものです。

カーライフには、クレジットカード必須と考えるべきでしょう。

デビットカードも悪くない

クレジットカードは重要なアイテムですが、ないことで支障を生じるのはカーライフ程度です。

それを除けば、デビットカード中心で生活するのも悪くはないでしょう。

年会費を取る高グレードデビットカードも多数登場してきており、それらはポイントも悪くありません。

新社会人も、デビット主体の生活から始めるのもいいでしょう。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)

《沼島 まさし》
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沼島 まさし

執筆者:金融系ライター 沼島 まさし 沼島 まさし

実践系キャッシュレスライター。 モットーは「経済圏に囲い込まれるな」「キャンペーンのためなら火の中水の中」 QRコード決済の地域還元のためなら、都内のあちこちに出没します。 たまにうっかり失敗しますが、失敗談もネタにしています。 寄稿者にメッセージを送る

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