自治体が給付金を配る際、所得制限など対象を絞り込みすぎると予算を抑えられるものの、給付までに時間がかかります。

一方、対象を広げれば予算は増えますが、迅速な給付が可能です。

東京都では、18歳以下の子どもに対して所得制限なしの給付金制度「018サポート」の申請を開始しました。

申請しないともらえない

(12/15まで)「018サポート」の申請を受付中

「018サポート」の申請を受付中≪画像元:東京都福祉局

「018サポート」は、都内在住の18歳以下の子どもに対して、1人当たり月額5,000円(年間最大6万円)を支給する制度です。

この制度により、全ての子どもの成長を切れ目なくサポートできます。

対象者

以下の2つの両方に該当する人が給付対象者です。

 

・ 平成17年(2005年)4月2日~令和6年(2024年)3月1日までに生まれた人

・ 令和5年度中に都内に住んでいる、または住んでいた人

 

対象者の住民票上の住所に、チラシとオンライン申請用ガイドが個別に郵送されます。

令和5年度中に以下の状態にある人も、対象です。

・ 都内に転入した人、都外に転出した人

・ 外国籍の人(都内に住所を有している場合)

・ 海外留学している人

・ 都外の学校寮への入寮など、就労などで都内にいない人(保護者と生計は同一)

・ 都外の児童養護施設への入所

これらの人にはチラシとオンライン申請用ガイドが郵送されない場合もありますが、申請は可能です。

所得制限はありません

支給額・支給時期

支給額・支給時期≪画像元:東京都福祉局

子ども1人当たり月額5,000円支給されます。

満額だと6万円ですが、各月1日時点の在住状況が確認され、以下のように都内に在住している月数に応じて支給されます。

・令和5年6月10日に転入した人:4万5,000円支給(7月~3月の9か月間が対象期間)

・令和5年10月10日に転入した人:2万5,000円支給(11月~3月の5か月間が対象期間)

令和5年12月15日までの申請受付分は、令和6年1月に一括で支給予定です。

令和5年12月16日以降も引き続き申請は受け付けますが、支給は別途行います。

給付には申請が必要

対象者の子どもがいる場合であっても、自動的に支給されるわけではありません。

申請が必要ですので、ここからは申請について解説します。

申請者

0~17歳の子どもが対象者の場合は、その保護者などが申請してください。

18歳の子どもが対象者の場合は、本人・保護者のどちらでも申請可能ですが、保護者が申請する場合は子どもの委任状が必要です。

申請期間

一括支給のための申請期間は、9月1日~12月15日です。

上述の通り、令和5年12月16日以降も引き続き申請は受け付けますが、支給は別途行います。

申請方法

基本的には、東京都018サポートポータルサイトからのオンライン申請です。

郵送での申請も受け付けますが、専用の申請書類が必要ですので、送付手続きのためコールセンター(0570-082-018、12/29~1/3除く9時~18時)に電話をしてください。

必要書類

必要書類≪画像元:東京都福祉局

主な必要書類は、以下の通りです。

・ 申請者の本人確認書類

・ 申請者と対象者(子ども)との家族関係を確認できる書類

・ 振込口座を確認できる書類

「申請者の本人確認書類」のうち、マイナンバーカードであれば1点でOKです(カードのICチップを読み込む方法で本人確認を行う場合)。

その他の本人確認書類(運転免許証、パスポート、在留カード、各種健康保険証、住民票の写しなど)の場合は、2点必要ですが、1点は住所の記載が必要です。

「申請者と対象者(子ども)との家族関係を確認できる書類」は、健康保険証、住民票の写し、対象者にかかる医療証のうち1点が必要です。

ただし、18歳の対象者(子ども)本人が申請する場合には必要ありません。

「振込口座を確認できる書類」は、通帳やキャッシュカードなどのうち1点を用意してください。

名義は、申請者か対象者(子ども)のいずれかです。

ポータルサイトで確認を

ポータルサイトで確認を≪画像元:東京都福祉局

ただし、対象者・申請者によっては別途書類が必要となる場合があります。

いくつかの質問に回答するだけで必要書類が分かりますので、東京都018サポートポータルサイトで確認しましょう。

申請に必要な書類の区分(対象者区分)を確認することもできます。

対象者区分は後述するオンライン申請に必要なので、確認して書き留めてください

申請の流れ

ここからは、申請の流れをざっくりと紹介します。

申請は先着順ではないので、落ち着いて行ってください。

【STEP 1】申請前の準備

申請前の準備≪画像元:東京都福祉局

まずはメールアドレス・パスワードを設定し、新規ユーザー登録をしてください。

誓約・同意事項のチェックをします。

【STEP 1】申請前の準備:編集部員が実際にやってみた感想

メールアドレスとパスワードを入れると、登録したメールアドレスに「確認コード」が届きます。

一度申請画面から離れ、メールを確認する必要があります。

申請画面を閉じないように気を付けてください。

「確認コード」をメモ(コピペ)して「検証する」をタップすると【申請はこちら】という画面がでてきて、登録に進み、上記にある「誓約・同意事項」の項目が現れます。

ガイドにあるように登録したらすぐに同意チェック項目ではなく、オレンジ三角印の間に結構な項目があると覚悟をしたほうが良さそうです。

・メールアドレスとパスワードを用意しておく
・メールを開けるようにしておく

【STEP 2】本人確認書類の提出

本人確認書類の提出≪画像元:東京都福祉局

次は、本人確認書類の選択ですが、マイナンバーカードのICチップを読み込むか、そうでないかで提出方法が異なります

マイナンバーカードのICチップを読み込む場合は、「TRUSTDOCK」アプリをインストールの上で、マイナンバーカードのICチップをスマホで読み込んでください。

マイナンバーカードのICチップを読み込まない(読み込めない)人は、事前に準備した本人確認書類の画像(2点)の画像をアップロードしましょう。

PCで申請している人も、ここではスマホが必要となります。

【STEP 2】本人確認書類の提出:編集部員が実際にやってみた感想

私は「TRUSTDOCK」アプリをインストールの上で、マイナンバーカードのICチップをスマホで読み込む方を選択しました。

「TRUSTDOCK」のアプリは使い方も簡単で指示通りに進めていけば大丈夫です。

マイナポイント申請時にスマホにかざして読み取る作業をしたことがあれば、難しくはありません。

「本人確認書類」と聞いて、私は勝手に「子どもの本人確認」かと思いましたが、これば申請してる人の確認です。

カードをかざす前に「署名用電子証明書暗証番号」を聞かれます

これはマイナンバーカードを作った時に決めた6~16文字の大文字アルファベットと数字の組み合わせです。

カードを作った時に、役所などで忘れないように書いた「暗証番号の設定について」という紙がどこかにあると思います。まずはそれを引っ張り出してきてください。

署名用電子証明書暗証番号を入れて、カードをかざしたら完了です。

「照会するのでお待ちください」みたいなメッセージがあり、OKのボタンを押すと…なにもでてきません。

しばらく待てばでたかもしれませんが、私の場合はなにもでなかったので、「TRUSTDOCK」のアプリを閉じ、再度「018サポート」のサイトからログインしてやり直しました。

「申請はこちら」とある画面の下に「申請・支給状況」とあったので、そこをみると申請履歴が残っていたので「編集」を押して再開できました。

このあと、申請が完了するまでの間に「申請・支給状況」へ戻ってやり直しを2回ほどしました。

登録した内容は逐一残っていたので、見失ってしまったらここへ戻ってくることをおススメします。

・ 「TRUSTDOCK」アプリを入手(ICチップを読み込む場合)
・ 申請者のマイナンバーカードを準備
・ 署名用電子証明書暗証番号を準備

【STEP 3】申請者・対象者情報の登録

≪画像元:東京都福祉局

本人確認書類の提出が完了したら、情報入力です。

申請者情報(氏名・フリガナ・郵便番号)、対象者情報(複数人の場合はまとめて登録可能)を入力します。

マイナンバーカードを使用した場合は、申請者情報の入力を省略できます。

本人確認書類以外の書類は、スマホのカメラで撮影してここでアップロードしましょう。

【STEP 3】申請者・対象者情報の登録:編集部員が実際にやってみた感想

申請者情報は画面に従って入力するので、難しくありません。

STEP2でアプリを使った場合は、マイナンバーカードより情報が入手され記入されている項目もあります。

子どもの情報を入力時、最初に「対象者区分」を聞かれます。

同じ画面に「こちらで確認」とあるので、そこをタップすると質問事項があるので進めると対象者区分【A27-1】のような数字が出てきます。

この数字をしっかりと覚えから、また入力に戻ります。

私はここでまた画面を見失ったので、再度「018サポート」のサイトからログインしてやり直しました。

入力前に区分をチェックしておくと、手間が省けます。

区分入力は【A27-1】の「A」を入力すると選択肢が出てくるのでそこで選べます。

選択肢がたくさんあるのと、似たような番号なので、調べたときにしっかりと覚えておく(メモしておく)ことをおススメします。

子どもの情報を入力し、必要書類の写真を撮ってアップロードします。

必要書類(子供の保険証など)にマスキングテープを貼るように指示されます。

隠す場所は指示されるので難しくありませんが、最初にマスキングテープを用意するとは書いていないので、ちょっと焦ります。

対象者区分を調べて、覚える
子どもの保険証や医療証を用意
マスキングテープを用意

【STEP 4】振込口座情報の登録

振込口座情報の登録≪画像元:東京都福祉局

最後に振込口座情報の入力です。

振込口座を確認できる書類のアップロードをしたら、「申請請求する」ボタンを押してください。

申請完了画面が表示されれば、申請完了です。

申請が完了すると、マイページから審査状況など各種情報を確認できます。

【STEP 4】振込口座情報の登録:編集部員が実際にやってみた感想

銀行名と口座番号、口座名を入力し、必要書類(画面に指示が出ますが、通帳や銀行のカードなどです)を写してアップロードします。

子ども名義の通帳を振込先に指定できるようなので、この段階で子ども名義の通帳にしておくと「生活費と共に消えてしまった…」ということが防げそうです。

・振込先の情報が書かれたものを準備(通帳や銀行のカード)

申請した感想

東京都「018サポート」オンライン申し込みガイド(pdf)を見ていると、短時間でできそうに感じます。

家族分のマイナンバーカードの申請、マイナポイントの申請、ネット銀行の口座開設など、スマホで登録作業を多くやってきましたが、今回の登録には1時間かかりました。

用意するものや、申請しながらやることが多いので、1時間を目安に集中してできるタイミングで行うことをおススメします。

登録作業をしながらマスキングテープを用意して、保険証に貼るって指示があるとは思いませんでした。

申請しても書類の不備などで、後日「受理できない」と言われる可能性もあります。

早目に1回目の申請を終わらせ、結果を待つ方がいいように思いました。

コールセンターはナビダイヤルで20秒に10円かかりますが、昼前の時間でもすぐにつながり、丁寧に教えてもらえます。

申請期限までまだ時間はありますが、早めに「申請する時間」を作って挑戦してください。

018サポートの注意点

018サポートは、かなりの大盤振る舞いの給付制度です。

それだけにいろいろと注意点があります。

課税について

018サポート給付金は保護者ではなく対象者(子ども)の所得になるため、子どもの年間所得がこれのみの場合は課税されません。

ただし、対象者にそれ以外の所得がある場合は、課税される場合があります。

生活保護受給者について

生活保護受給者について≪画像元:東京都福祉局

生活保護を受給している場合、018サポート給付金は収入として認定されます。

全ての収入が保護基準(最低生活費)を超えると、生活保護にも影響が出ます

特殊なケース

以下の特殊なケースでは、通常とは異なる申請ができます

・ DVで避難している人:オンライン申請なら現住所の情報に配慮(難しい人はコールセンターに問い合わせ)

・ 申請時点で対象者が死亡:支給対象となる場合があるが、相続人指定書類などが必要のため郵送申請のみ

・ 里親などによる申請:可能

・ 対象者が児童福祉施設などに入所:施設設置者等の援助により対象者本人が申請(東京都 → 施設設置者に申請方法を別途案内)

詐欺に注意して落ち着いて申請しよう

018サポートに便乗した詐欺等が発生する可能性があります。

支給のためATMで振込をさせる、キャッシュカードの暗証番号を聞く、優先的な手続きに伴う手数料を徴収するなどは、絶対にありません。

申請開始当初はサイトが混雑するでしょうが、そのうち落ち着いてきます。

混雑していたら各種書類の準備などに充て、落ち着いて申請してください。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)