さて、今日は分散投資3つのポイントの2つ目について
お話しさせていただきたいと思います。
「ボラティリティ」という言葉を聞いたことはありますか?
すごく簡単に説明をすると、過去の資産価格の
変動の激しさを表すパラメーターです。
要するに・・・
ということです。
上図のaは価格の変動幅が大きいので、「ヴォラティリティが高い」
と言います。逆にbは価格の変動幅が小さいので、
「ヴォラテイィリティが低い」と言います。
この過去の変動幅を元に、
その投資対象のリスクがどの程度なのかが見えてきます。
要するに、この価格変動率が高いということは、
将来的にも大きく価格が変動する確立が高いので、
ハイリスクということになります。
例えば、このヴォラティリティが10%だと表記されて場合、
過去の価格変動が基準値から、±10%で上下していたということになります。
100万円が90万円になったり110万円になったということですね。
これでどれだけのリスクを自分でとれるのかを考えながら、
ポートフォリオを組むことが出来ます。
一般的に、普通の個人投資家がとれるリスクの許容量は
約20%といわれています。
100万円が80万円になるリスクを我慢できる人。
ということですね。
自分が投資したいと考えているもののボラティリティは
どれくらいかをまずは調べてみてください。
そして、それを組み合わせてポートフォリオ全体のリスクを
計算してみましょう。
例えばポートフォリオの投資比率が、
投資対象 : 比率
リンゴ :20%
みかん :30%
ぶどう:10%
イチゴ:40%
だったとして、それぞれのリスクが、
投資対象:リスク(ボラティリティ)
リンゴ:30%
みかん:20%
ぶどう:50%
イチゴ:10%
だったとします。ポートフォリオ全体のリスクは、
投資対象: 比率×リスク
リンゴ: 20%×30%=600%
みかん: 30%×20%=600%
ぶどう: 10%×50%=500%
イチゴ: 40%×10%=400%
(600+600+500+400)÷100=21%
21%のリスクを持ったポートフォリオ
になったというわけですね。
さて、分散投資を考えてポートフォリオを組むための
3つのポイントのうち、前回は相関係数、今回はボラティリティに
関してお話しさせていただきました。
次回はその最後の1つのお話をさせていただきたいと思います。
それでは、次回までごきげんよう!