仕事柄、さまざまな会社に勤めてらっしゃる方からのご相談を承ります。
おかげで、いろんな企業の仕組みを知ることができます。
「なるほど~。この会社のこの年齢だと、年収はこれくらいなのか?」なんてのもわかりますし、ボーナス支給の仕組みなどもわかります。
たとえば、「ボーナス」についていうと、世の中で言われているほど、会社の業績や本人の実力・能力で大きく変動する仕組みを取り入れいている会社は少ないように思いますね。
確かに、そんな会社が増えてきてはいるでしょうが、、、、。
新しい潮流は、とかく大きく報道される傾向がありますので、外からみると、それが世の中のほとんどなんじゃないかとの誤解を生みます。
しかし、実際のところ、現実は少しずつしか変わっていかないのです。
先日、ある会社の福利厚生の仕組みを知る機会がありました。
昔ながらの伝統あるいい会社です。従業員数はグループ会社を含め、4万人強。
社内預金制度の普通預金の金利。
いくらだと思いますか?
3.0%・・・・街の銀行の普通預金の150倍です。
1年満期の定期預金の金利・・・・5.0%・・・同じく200倍です。
住宅融資の頭金定期というのもあり、金利は6.0%。
40歳から60歳までの20年間、社内の年金積立の仕組みを使って、給与天引きで毎月3万円積み立てると、会社が10%補助金を加算してくれます。
そして、60歳から64歳までの5年間、公的年金の支給がない期間に毎月16万円を受け取ることができます。
支払うお金は合計720万円、いっぽう受け取るお金は合計960万円。
これだけの規模の会社なので、健康保険も独自の組合を持っています。
独自の健康保険組合では、国の仕組みに上乗せする付加サービスなどがあります。
この会社、高額療養費制度の月額自己負担上限が25,000円。
この金額が、1ヶ月間で医療費が多額になった場合の自己負担額の上限です。
国の仕組みでは約8万円が上限。それが25,000円で済むのですから、ビックリ。
病気やケガで働けなくなって収入が途絶えた場合、国の仕組みでは、1年半にわたって、給料の3分の2が支給される「傷病手当金」という制度があります。
この会社の健康保険組合に入っていると、傷病手当金を受け取ることができる期間が半年延長され、2年間になります。
まだまだ、そう、まだまだあるのですが、私は、このことを知って、ひっくり返りそうになりました。・・・のけぞりそうになりました。
すごく、いいからです。恵まれすぎているからです。
しかし、恵まれた仕組みであることを、社員ご本人はご存知ない。
なぜなら、他の会社を仕組みを知らないから。
「灯台下暗し」、、、外に目を向ける前に、まずは、自社の仕組みを調べてみてはいかでしょうか?
驚きの優遇があるかもしれません。