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火災保険は、家の「構造」によって料金が違う。

コラム コラム

まずは、お知らせ・・・・

・先週金曜日発売の産経新聞出版社「ネットマネー」に登場しています。

・7/11から、隔週で、毎日新聞社のグループ会社「マイナビ」のWebで、連載を開始しました。
 明後日、7/25が第2回目の寄稿になります。

・7/30発刊の毎日新聞社の「エコノミスト」(臨時増刊)「教育にかかるお金」に寄稿しています。

・ちょっと古い話ですが、6/27「夕刊フジ」にコメントを寄せました。

・7/24か7/31の日本経済新聞 夕刊にて、「財形貯蓄制度」に関するコメントを寄せています。

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 マイホームを持っている方は、ほぼすべてのお宅が火災保険に加入していることと思います。

 入らないといけません。
 なぜなら、隣の火事のもらい火で燃えたりした場合、隣に損害賠償を請求することはできません。自分の火災保険で対応する必要があるんですから。

 明治32年3月8日に施行された「失火責任法」というたった1行の条文だけからなる法律によって、軽い過失による失火の場合は損害賠償責任を負わないとされているのです。

 さて、それはともかく・・・・
 この火災保険、住宅の構造によって保険料が違うことをご存知でしょうか?

 そもそも保険というものは、みんながお金を出し合って、万が一困ったことが起こった人を助けようというもの。
 したがって「公平」である必要があります。

「公平」というのは「リスクに応じて保険料を負担する」ということ。
 みんなが一律の保険料を負担することではありません。

 つまり、リスクが高い場合には保険料が高く、リスクが低いときには保険料が安い。

 生命保険でもそうですね。高齢になるほど保険料が高くなる理由のひとつは、高齢者のリスクが高いからなんです。死亡したり、病気になったり。

 火災保険も考え方はいっしょです。

 建物の構造によって、燃えやすい家とそうでない家があります。

 鉄筋コンクリートでできたマンションだと燃えにくいでしょう。1、2階よりも上の階だと、水災の心配もありません。

 いっぽう、木造の建物だと、やっぱり燃えやすい。一戸建てで近くに川が流れているような場合には、先日の大分県日田市の熊本県阿蘇市の洪水などの災害に見舞われないとも限りません。

 現在、火災保険では、専用住宅・共同住宅の場合、建物の「構造等級」を3種類に分類しています。

 M構造、T構造、H構造 です。

 M構造が最もリスクが低い。つまり、他の条件が同じ場合に保険料が最も安い。

 M構造の建物は、「コンクリート造建物」か「耐火建築物」で、同じ建物の中に2戸以上の戸室がある建物です。

 ひらたくいうと、マンション。

 T構造は、M構造の次に保険料が安い。
 作りはM構造と同じでも、同じ建物内に1戸しかない場合はT構造。
 さらに、「コンクリート造建物」でも「耐火建築物」でもないが、「鉄骨造建物」か「準耐火建築物」か「省令準耐火建物」である場合もT構造です。

 このようなことは、中古で買う場合には不動産会社から渡される書類、新築の場合は「建築確認申請書」「設計仕様書」「設計図書」などで確認することができます。

 H構造は、MでもTでもない建物です。

 MとHでは、保険料が何倍も違います。

・・・・ただお金の問題ではなく、できれば、リスクの低い建物に住みたいですね。

 住宅を取得するときには、少し、その構造のことも考えてみてください。
 内装のことばかりでなく。
 見えないところに大切なモノが隠れていることはよくあること。

《中村 宏》
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中村 宏

中村 宏

株式会社 ワーク・ワークス 代表取締役社長 山口県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、 株式会社ベネッセコーポレーションに勤務。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立し、 FPオフィス ワーク・ワークス を設立。「お客様の『お金の心配』を解消し、自信と希望にかえる!」をモットーに、個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を行っています。 個人相談件数は1,000件超。 無料のメールマガジン『生活マネー ミニ講座』(平日毎日)配信中。 登録はこちら → http://www.mag2.com/m/0000113875.html ・ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) ・住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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