消費税増税が議論されています。単純計算ですが消費税率がアップすると家計における年間の税負担額は次のように変化します。
月20万円消費している家庭 ⇒ 年約 7万円増 年約12万円増
月30万円消費している家庭 ⇒ 年約11万円増 年約18万円増
ボーナス時の消費アップを加えると実際はさらに負担が増加します。自分らしい暮らし”を守るために、日々の見えない無駄遣いを減らす必要性が増しています。
前職でコンサルタントとして店舗の活性化に携わった経験から、身近な消費行動を見直すスーパーマーケットの攻略法についてご紹介します。
1.スーパーマーケットの「買わせる戦略」
「卵がない」「カレー用のお肉がない」という理由で買い物に出かけ、卵だけ、お肉だけ買って帰る自信はありますか?「せっかく来たから」と店内を回って、気が付けば買い物カゴがいっぱいという事になりませんか?
そんなあなたはスーパーマーケットの戦略(ワナ)にはまって、知らず知らずに無駄遣いをしているかもしれません。
スーパーマーケットには顧客の購買意欲を高める「いやらしい仕掛け」があります。最寄りのスーパーマーケットを思い出してみてください。入口付近に色鮮やかな野菜や果物が並び、店の奥には肉や魚。出口付近に惣菜。卵は店央のゴンドラエンド。
この商品配置には客導線を長くして、“衝動買い”や“思い出し買い”“ついで買い”を促し、買上点数を増加させるという目的があります。その結果「卵を買うつもりだったのに、こんなに買っちゃった」という事態になるわけです。商品配置だけでなく他にも「買わせる戦略」が随所にあります。
2.スーパーマーケットの戦略に負けない7つの対策
そんなスーパーマーケットの恐ろしい戦略に負けないための購買行動の7つのポイントをご紹介します。
(1)買い物に行く回数を減らす
毎日のように買い物に行っている方は週2回にしてみるとか、「冷蔵庫一掃デー」と称して家にある食材で数日乗り切ってみるのも良いでしょう。
(2)お腹を満たして買い物に出かける
お腹が空いていると、お菓子や菓子パンなど余計なものを買い過ぎてしまいます。夕食前のお腹が空く時間はもっとも危険。お昼ご飯の後に行くとか、何か口にして出かけるようにしましょう。
(3)買い物メモと在庫確認の事前準備
何を買うか目的を明確にして、必要な調味料などの在庫も確認しておきましょう。
(4)予算を決めてその金額だけ持っていく
予算を意識することで、「まず必要なものを買い、余裕があれば欲しいものを」というように優先順位が明確になり、無駄遣いを予防することができます。
(5)通路は逆回り
出口から入り入口へ買い物を進めます。買い物の最後に惣菜を見ると、疲れてしまって「今日はこれにしておこうか」となりがち。惣菜コーナーはメニューの参考に見て作り方をイメージし、必要な食材を選んでいきます。惣菜は最も粗利率が高い高額商品です。
(6)必要量を買う
特価品だからと言って買いこんでも、腐らせたり、使い切れなかったら本末転倒です。ポイントやおまけにつられ、余分に買い足すというのも大した得にならないことも多いです。
(7)レジ前反省会
レジに進む前に買い物カゴを確認しましょう。予算をオーバーしていないか?本当に必要なものか?それを買わないと困るのか?自問自答してみましょう。
コンサルタントの視点というより、主婦目線での提案だったかもしれませんが、共感できる部分があれば取り入れてみてください。
家計簿をつけてもお金は貯まりません。家計簿は過去の記録だからです。未来志向で予算管理することで家計目標を達成することができます。予算を守るには日々のお金の使い方が大切です。効果が高い固定費の見直しを行うと同時に、身近な買い物行動を見直すことも一つの方法です。