相変わらず、住宅ローンは「金利競争」と言いましょうか、「条件競走」とでも言いましょうか…凄まじいですね。そうした中でどうしてもまだまだ、金利だけに目が行ってしまいがちですが、銀行さんのため?に支払う保証料とネット銀行を中心とした「保証料無し」を前面に出し、代わりにこれまた銀行さんのため?に支払う実行手数料…
今回はこの「保証料と実行手数料」について考えてみたいと思います。まず、住宅ローン3000万円を35年で検討している場合、
(一般的な保証料…金融機関によっては多少の差はあります。)
実行手数料は630,000円
(一般的な実行手数料率2.1%で試算)
どうでしょうか…あまり差がないように見えますね。
この実行手数料は35年返済の保証料に対抗しての料率なのかもしれませんね。ちなみに返済期間を20年にした場合は445,020円、30年にした場合は574,110円(何れも一般的な保証料)となり、実質的なローン金利が同じであれば、「保証料無し」という言葉に惑わされずに迷わず保証料を支払った方が良いようですね。
もちろん、この保証料も多額な実行手数料も無いローン選択がベストだと思いますが…こうしたローンを探すにはじっくり腰を据えて…きっと見つかります…。
蛇足ながら、繰り上げ返済時にはこの一括保証料は応分の割合で返還されますが、実行手数料は返還されません。
実行手数料の2.1%は消費税が8%になると2.16%になるようですが、こうして消費税に連動していくとますます金利を下げなくてはいけませんね。(執筆者:小林 裕市)