いよいよNISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。待機資金は10兆円とも言われ大いに投資熱も高まってきました。そこで今回はついついNISAばかりに目がいってしまいがちですが、「優遇税制商品」を紹介します。
これは、アベノミクス効果によりさらなる円安基調が持続すると思っている方には来年(平成27年)12月末まで、いわゆる「節税テク」が使える商品です。もちろん、実践している方も多いとは思いますが…
そうです! 外貨建てMMF、外国債券(利付債、ディスカウント債など)などの途中売却時の譲渡税は非課税という制度です。(概略は下記の表をご覧ください。)
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この制度は今まで私にとっては大変有効に活用させていただいていた制度でしたが、残念ながら平成27年12月末をもって、譲渡益も課税対象となってしまいます。
今年の為替動向も各シンクタンクなどの予想では引き続き円安基調が続くとの見方もあり、為替差益を狙おうとお考えの方、そして、今こそ外債投資へ…と思っている方はぜひ一考の価値はあると思います。もちろん、自己責任でお願いします。
あと2年とみるか、まだ2年あるとみるかは考え方次第です。ちなみに外貨建てMMF購入も魅力ですね。為替手数料は一般的に外貨預金に比べ安価ですので債券はどうも…という方には比較的気軽にできる外貨建てMMFなどをお勧めします。
最後にこれら外貨投資をする場合の注意点は「通貨選択」…国の信用度と為替手数料…そして、外債投資の場合にはそれに加えて「発行体」…格付けをチェックですね。為替環境も円安に転じて約1年が経過し、更なる円安へと動こうとしています。リスクをとれる方はぜひ、株式投資だけでなく外貨投資を考えてみたらいかがでしょうか?(執筆者:小林 裕市)