前回、前々回に引き続き、家計の見直し方法についてご紹介していきます。生活費の支出の項目には、家賃(住宅ローン)、光熱費、食費などがありますが、何に使ったのか? が分からない、いわゆる使途不明金もあります。例えば、コンビニエンスストアーでのちょっとした買い物や自動販売機で購入した飲料などが挙げられます。
一般的に、この使途不明金は家計の総支出の5~10%あると言われています。コンビニエンスストアーや自動販売機を使うのがダメという訳ではありませんが、まずは、何に使ったのか? を明確にしましょう。そして、工夫により削れる部分があるのであれば、削るようにしましょう。
クレジットカードの活用
次に、クレジットカードの活用です。現金で支払うのではなく、クレジットカードで支払うことにより、ポイントが100円につき1ポイント加算されるのです。実質1%の割引率ですが、年間で100万円の買い物をすべてクレジットカードで購入することで、1万円の割引になります。
しかし、クレジットカードは個々の管理が重要となるので、クレジットカードで買い物をすることで、余分に買い物をしてしまうのであれば、毎月の固定費など、あらかじめ支出が決まっているものだけにしておくのも一つの方法です。
金券ショップの活用
そして、金券ショップの活用も挙げられます。スーパーや百貨店で使用できる商品券やハガキ、切手、電車の切符などが販売されています。これもわずかな割引率ですが、確実に繰り返すことで、節約に繋がります。
ただし、節約にもリスクがあり、例えば、金券ショップで購入した商品券などを紛失してしまうことで、節約にもならないケースがあります。節約を行う場合、“得”をすることだけを考えるのではなく、隠されている“リスク”の部分も考えて行う必要があります。
最後に、まずは、これらのことを実行することで、日常生活の中で“節約”といったことにアンテナを張るようになり、個々の生活状況の中で節約を発見できることもあるでしょう。これまで、ご紹介した内容は一般的なものですが、まずは、できることから始めることが重要です。そのことにより、節約に対する意識も高まっていくでしょう。(執筆者:岡田 佳久)