「失敗しない家づくり」5つのチェックポイントの二つ目です。その1のどんな家が良いのか希望をはっきりさせるというお話はいかがでしたでしょうか? 続いて次のポイントは「家計チェック」と「ライフプランチェック」です。
「なんか面倒そう」と感じました? それとも「そんなこと普段からしっかり家計簿もつけているし心配ないよ」と思いました?
家計の規模を再認識しておこう
もう少し詳しく説明します。「家計チェック」は読んで字の如くですが、家の建築にあたり家計の把握をしましょう。ということです。改めて家計の規模を再認識しておきましょうということです。
日頃の家計管理は誰がされていますか? 奥さんがされているケースが多いかと思いかもしれません。財布はご主人が握っていて、奥さんは生活費のみ管理しているというケースもあるかと思います。
では、家計について毎月の定期的な支払はどのようなものがありますか? 毎月ではないけれど、定期的に発生する支払はどのようなものがありますか? そんなところをまずは把握しておきましょう。
そして、家を建てた後にも継続してかかる費用(生活費等)となくなる費用(アパートの家賃など)、新たに発生する費用(住宅ローンの返済、マンションの管理費や固定資産税など)とを把握しましょう。
そして可能ならば無駄な支払をしているものはないのか? 検証してみましょう。ポイントは、使い始めた時にはベストだったサービスでも、更に条件の良いサービスが出来ていないか?
例えば 携帯電話の料金プランやケーブルテレビのサービス、スポーツクラブの会員制度などです。携帯電話は「通話し放題」なプランも出てきました。
ライフプランで将来を描こう
では、何故把握すべきなのか?
それは次に行う「ライフプランチェック」の為でもあります。ここではライフプラン=人生設計 としておきましょう。家を建てた後の人生設計をどのように考えるのか? そしてそこに家計の動きをあてはめた時にどのような家計の将来像が描けるか? いわゆるキャッシュフロー表ともいいます。
インターネット上でも簡単に入力して、作れるサイトもあります。もしきちんと作成したいと考えるようでしたら、ファイナンシャルプランナーなどに作成をお願いしましょう。
今のままでも問題の生じない家計が描ければ家を建てても心配ありません。将来のどこかの時点で家計が赤字に転落する、貯蓄がマイナスになるという試算がされた場合、それをどのように改善するのか? 「家を建てるのを辞める」ことも選択できますが、家計を改善する方法を検討することで家づくりが可能になるかもしれません。その検討の際に必要なことが家計の把握です。
この時点で家計の状況がしっかり把握できていれば、家計の改善もスムーズにできます。家計が把握できていないと「何が無駄?」かどうかも分かりません。新しい家への夢が膨らみますが、今は現実をしっかりと受け入れることが大切な時期です。(執筆者:佐藤 陽)