日々節約に励んでいても、支出を減らすのには限界がありますよね。家計にゆとりを持たせたい場合は、支出を減らすだけでなく、収入を増やすという方法もあります。専業主婦のいる家庭なら、妻が働くだけで簡単に収入が増やせますね。
でも、小さい子供がいるような家庭では、妻が働いたところで本当に収入を増やすことができるのかが不安で、なかなか一歩踏み出せない、という人も多いのではないでしょうか?
目次
妻が働くことで増える支出は?
未就学児がいる家庭では、妻が働こうと思えば子供を保育所に預ける必要が出てきます。たまになら両親に預かってもらうことができても、毎日ともなれば保育所に預けるのが一般的。
保育所・保育園の保育料は、認可保育所であれば所得に応じて決まります。国の基準では最大99,000円までとなっていますが、多くの自治体ではこれを下回る保育料を設定しています。
また、子供が3歳未満かどうかでも保育料は変わります。子どもが一人で年収400万円程度の世帯であれば、だいたい月に3~4万円、といったところだと思います。(何度も言いますが、所得によって変わるので、年収だけでは判断できません! あくまでも「だいたい」です)
また、保育料以外にも、食費や日用品費などが微増する可能性は高いです。今まで節約に励んでいた人でも、仕事を始めるとそこまで手間暇をかけて節約できなくなる分、今よりも食費や日用品費がアップすると考えておきましょう。
さらに、妻が働くにあたって、被服費や美容代がアップすることもあります。あまりお金をかけてこなかった人でも、働く上で必要なスーツを買ったり化粧品を買ったりして一時的に出費が増えるということは覚悟しておきましょう。
103万円の壁は気にしなくていい
よく言われるのは「103万円の壁」というもの。これは、妻が年間103万円以上稼ぐと、配偶者控除が使えなくなるために夫が支払う税金が高くなる、という意味です。
ただ、大幅にアップすることはありませんし、1万円の税金を節約するために150万円稼げるところを103万円未満にする、といった節約法は本末転倒です。
年末の時点で「103万円をちょっと超えるかも」という場合は103万円未満に抑えた方が得ではありますが、大幅に超える分には単純に収入が増えて家計が楽になるだけですので、安心してくださいね。
それでも妻が働くメリットとは?
妻が働こうと思うと保育料がかかったり食費などが増えたりと支出も増えてしまうものですが、それでも、妻が働くメリットはあります。
収入が増えて家計が楽になる
あくせく節約しなくても収入が増えれば家計は楽になりますよね。保育料や生活費の増加分を上回る収入は単純な利益になります。
妻本人が生き生きする
専業主婦でもアクティブに活動している人はいますが、そうでないタイプの人は、外で働く方が自然と世界が広がって、生き生きと生活できることも多いです。
夫婦円満に?
お金にゆとりができるとケンカも減りますし、また、妻が生き生き働くことによって夫婦の会話が増えるなど、夫婦関係の向上にも効果があります。
妻が働くことによって損になる、ということは一切ありません。保育料を上回る分の収入さえ得られれば家計にも夫婦関係にもいい影響を与えますから、迷っている人はぜひ前向きに考えてみてはいかがでしょうか?(執筆者:吉見 夏実)