40代の貯蓄額は、平均1000万円程度だと言われています。でも、平均というのは「一部の裕福な人が平均値を釣り上げている」ということがよくあるので、実際には1000万円に届かない人の方が圧倒的に多いと予想できます。
でも、40代というのは子どもの進学や住宅ローンなどで出費もかさみがち。「貯蓄できなくても仕方ない」とあきらめるのではなく、しっかり月々の貯蓄を死守して、出費に備えることが大切です。
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貯蓄先を選ぼう
お金は、ただ銀行口座に貯めておけばそれでいい、というものでもありません。貯める方法によって、お金の貯まり方は変わるんです。
定番は定期預金。安全性が高く身近な貯蓄法ではありますが、大して利息が付かない、というのがデメリットです。ただ、定期預金でも利率の高いネット銀行なら最高で0.3%もの金利を誇るところもあります。(2014年10月現在)普通の預金金利では0.02%や0.03%といったところですから、全然違うことが分かりますね。
また、定期預金以外にも目を向けてみましょう。資産運用によって貯めたお金を大きく増やすことも可能です。もちろんリスクはゼロではありませんが、きちんと勉強すれば今からでもある程度手堅く運用することが可能です。初心者の方でも手を出しやすいのは投資信託や純金積立など。少額ずつ積み立てることができるので、勉強のつもりで始めてみてはいかがでしょうか?
さらに、老後資金など、長期間使う予定の無いお金であれば、生命保険を利用した貯蓄法もあります。終身保険であれば死亡保障の機能も持ちつつお金を増やす方法もあるので、生命保険の担当者や、もしくはファイナンシャルプランナーに相談してみるのもいいでしょう。
無駄な支出をカットしよう
やはり、お金を貯めるためには無駄遣いをなくさなければなりません。必要経費と思っているものが本当に必要なのか、見直してみましょう。
40代の場合、もっとも節約効果が高いと思われるのが住宅ローンの繰り上げ返済です。繰り上げ返済をすると、数百万円単位で返済額を減らすことができるので、その分のお金を老後資金にまわすことが可能になります。
それから、生命保険の見直しもおすすめします。40代で子供がいる家庭の場合、夫の生命保険がかなり過剰になっているケースがあります。小さい子供がいるならまだしも、子供が中学生、高校生ぐらいになっていればそこまで大きな保障も必要ありませんから、一度プロに相談してみた方がいいでしょう。
もちろん、食費や光熱費の節約など、日々の出費に対する節約も大切ですが、金額が大きいものから手を付けてくと節約効果が大きく、節約に対する意識も持ちやすくなりますよ。
間違った貯蓄をしないようにしよう
40代の方に気を付けていただきたいのは、間違った貯蓄法や投資をしないことです。20代、30代に比べるとお金にゆとりも出てきますから、安易に投資に手を出して失敗をする人もけっこう多いです。
また、間違った出費にも要注意です。健康食品を購入したりジムに通ったり、ということにお金をかける人もいますが、健康食品が無くても食生活に気を配っていれば健康になれますし、ジムに通わなくてもジョギングはできます。
お金の貯め方や使い方が間違っているとこの先も貯蓄は増えませんから、今のうちにお金の貯め方・使い方を見直して、しっかり貯蓄を増やしてくださいね。(執筆者:吉見 夏実)