ここ数年のクレジットカードとポイントカード業界の動きを見ていると、各企業の提携や新規創設されるポイントシステムによって、かなり複雑化しているという見方が大勢のようです。そうなってくると、「よりお得なクレジットカードを選ぶべきなのは分かるけど、何を選んだらよく分からない」と感じてしまいますよね。
そんな時こそシンプルに考えてみましょう。先ずは、クレジットカードの基本を振り返り比較・検討することで、自ずとどのクレジットカードを持てば良いのか見えてくるはずです。各種クレジットカードを選別する上で基本となる、以下の3点をご覧ください。
◆ボーナスポイント
◆年会費
この3点をおさえておけば、今のあなたに必要なカードを、シンプルに選別できますよ。
目次
ポイント1:還元率
還元率とは、クレジットカードを利用した金額のうちポイントで還元される率のことですが、クレジットカード業界の基本は、還元率0.5%。つまりクレジットカード利用額10,000円で、還元されるポイントが50円相当ということです。
還元率0.5%の有名処で言えば、三井住友カードでしょうか。1,000円利用で1ポイント付与されますが、この1ポイントが5円相当となりますので、還元率0.5%の計算となります。
ただし、還元率0.5%というのはあくまでも最低基準でして、お得なカードを選びたいなら1.0%以上を目安としましょう。還元率0.5%のクレジットカードで10万円利用した時に500円相当のポイントが付与されるのに対し、還元率1.0%なら1,000円分のポイントを貰えます。
還元率が高い方がお得なのは言うまでもありません。まずは還元率に注目し、高還元率のカードを選別するのが重要なんです。
ポイント2:ボーナスポイント
多くのクレジットカードでは、利用金額に応じてポイントが還元されますが、それに加え、一定以上の金額を利用することでボーナスポイントが付与されるんです。
例えば、50万円以上の利用でボーナスポイントが250ポイント貰える、または翌年度のポイント還元率が1.5倍になる、などなど。基本の還元率に加えてどんなボーナスポイントがあるのか、各種クレジットカードを比較したいところです。
ただ、ボーナスポイントの仕組みは一定金額以上の利用が条件となってきますので、年間でどれほど利用するかがポイントとなってきます。よって、一年間でどのくらいクレジットカードを使っているのか、昨年度のクレジット利用額を調べてみる必要があるでしょう。
いくらボーナスポイントが高くても、条件となる利用金額に満たないのであれば、何の意味もありません。利用額がボーナスポイントを貰える金額に満たないと思えば、ボーナスポイントの有無は考えず、あくまでも基本の還元率が高いクレジットカードを選択する方が賢明です。
一年間で利用するであろうだいたいの金額を知った上で、自分に相応しいクレジットカードを選別しましょう。
ポイント3:年会費
最後に覚えておきたいポイントが、年会費。年会費無料のクレジットカードもあれば、一定の年会費がかかるものありますし、利用金額に応じて無料となるカードもあります。この面に関しても、1年間の利用金額に応じたクレジットカードの選別が必須となります。
ざっくばらんに言うと、年間利用金額が少ないなら年会費無料のクレジットカードを、年間50万円以上(月平均で約4万2千円)の利用があるなら、年会費がかかっても還元率の高いカード、または条件付きで年会費無料となるカードを選別するのがお得です。
参考までに、以上3点を鑑みて選択したいと思えるクレジットカードは以下の通りです。
●年間50万円ほどの利用予定の方 ⇒ リーダーズカード(還元率1.50%、年会費初年度無料、年間50万円以上利用で翌年度年会費(\2,625)無料)
おさらい
最後に簡単におさらいしましょう。クレジットカードを選別する前に調べておきたいのが、一年間の予定利用額。それに基づいて、3点を比較することでした。
◆ボーナスポイント
◆年会費
この他に、付与されるポイントやマイルに関しても知りたいところですが、今回のテーマはあくまでも「シンプル」。まずはこの3点を基準とすることで、今のあなたに一番お得なクレジットカードを選ぶことができますよ。(執筆者:堀 聖人)