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「収入保障保険」と「所得補償保険」の違いとは? 中身は全く違う保険

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「収入保障保険」と「所得補償保険」の違いとは? 中身は全く違う保険

 皆さんは、「収入保障保険」と「所得補償保険」の違いってわかりますか? 先日、この2つに違いを教えてくださいとの質問を受けたので、ここでも少し書きたいと思います。

 「収入保障保険」と「所得補償保険」は何となく似た名前ですが中身は全く異なります。まずは、「収入保障保険」から説明していきます。

収入保障保険とは?

 収入保障保険は、契約時に定めた保険期間内に、被保険者が死亡したり所定の高度障害状態になったりした場合に、残された遺族が保険金を分割して決められた金額を毎月、受け取ることができる保険です。保険会社によっては、全額を一時金で受け取る、あるいは一部を一時金で受け取り、残りを分割での受け取りと選択することもできます。

 収入保障保険の保険金受取期間は保険期間内に被保険者が死亡・高度障害になると、その時点から保険期間満了までの残存期間中にしか給付金を受け取ることができません。

 万が一、契約期間の残りわずかの時期に死亡した場合には、「最低保証期間」というものを設定することで、ある一定期間(1年、2年、5年、10年など)は給付金の支払いを保障する期間を設定することができます。

 収入保障保険は、遺された家族の生活費などを遺族年金では足りない部分を補うための死亡保障の保険になります。ですので取り扱っているのは生命保険会社になります。

所得補償保険とは?

 所得補償保険は、病気やケガで働けなくなったときのための保険です。病気やケガで入院・自宅療養により働けなくなった場合に、収入の減少分の約60%程度をカバーしてくれる生存時の生活補償のための保険になります。

 保険期間は1~2年と短期のものと、長期間のものがあります。

 ケガや病気で働けなくなった場合であっても、住宅ローンの支払いや普段の生活費といった費用は毎月かかってきます。サラリーマンであれば傷病手当金である程度は補うことができますが、自営業で国民健康保険に加入していると傷病手当金はありません

 自営業の方には、病気やケガで働けなくなったときの所得減少をカバーするのに最適な保険です。

 所得補償保険は、ケガや病気での所得減少を補うための保険ということで、取り扱っているのは損害保険会社になります。ただ、生命保険会社でも似たようなものを扱っている会社もあります。

 「収入保障保険」と「所得補償保険」は何となく同じように見えても中身は全く異なる保険です。保険の加入は目的に合わせて検討しましょう。(執筆者:野々山 尚由)

《野々山 尚由》
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野々山 尚由

野々山 尚由

2008年に外資系生命保険会社の代理店になりました。その後、一社専属でお客様のニーズに応えることに限界を感じ大手総合保険代理店に移る。現在は法人・個人向けに“総合ファイナンシャルサービス”を提供。家計の合理化と効率化を最大限に引き出し、人生のトータルコストの削減することで、厳しい大増税時代の中で少しでも多くのキャッシュが残る仕組みの構築を実行援助し、より豊かな生活への貢献を目指しています。 寄稿者にメッセージを送る

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