10月16日付で東京証券取引所へ新規上場したリクルートホールディングス。そのリクルートが発行するクレジットカード 「リクルートカード」 がかなりお得との噂です。そこで、リクルートカードが本当にお得か検証してみました。
目次
≪リクルートカードの概要≫
初めに、リクルートカードのサービス内容を簡単に見てみましょう。リクルートカードの概要は以下の通りです。
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還元率⇒1.20%
クレジットブランド⇒VISAかJCB
旅行傷害保険⇒海外最高2000万円、国内最高1000万円
年会費が永年無料で基本還元率が1.20%のリクルートカード。10,000円の買物をすると、120円相当のリクルートポイントが付与される計算です。これがお得なのかどうかパッと見ではよく分からないかもしれませんが、例えば同じ年会費無料の楽天カードの基本還元率が1.0%(楽天グループでの利用時は2.0%)ですから、還元率の面ではリクルートカードの方が上になります。
≪リクルートカードを他カードと比較・検証≫
では、年会費が永年無料で基本還元率1.20%を上回るクレジットカードはあるのでしょうか。あります。現時点で、「レックスカードライト」が年会費無料で還元率1.25%となっており、年会費無料のカードの中では最高還元率となっています。
しかも、レックスカードライトの旅行傷害保険は、海外最高2000万円、国内最高1000万円の保証が自動付帯となります。それに対し、リクルートカードの旅行傷害保険はすべて利用付帯。つまり、クレジットカードで旅費を支払った場合のみ適用になる保険で、旅費の支払いの有無に関係なく自動的に保険がきくレックスカードライトと比較すると、見劣りしてしまいます。
リクルートカードのメリットは、「ポンパレモール」と「じゃらん」での利用で還元率が高くなる点。ポンパレモールで利用すると還元率4.2%に、じゃらんで宿泊予約すると3.2%にUP。ポンパレモールまたはじゃらんを頻繁に利用する人にとってはお得です。また、Pontaポイントと交換ができますので、Pontaポイントを貯めている人には利便性の高いカードと言えそうです。
≪年間利用額289,000円がキーポイント≫
年会費無料のカードの中ではレックスカードライトが一番還元率が高いわけですが、誰もがレックスカードライトを持つべき、というわけではありません。年間利用額によって保有すべきカードが変わるんです。
そこで注目したいのが、上で紹介した “リクルートカード” のバージョンアップしたカード、「リクルートカードプラス」です。
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還元率⇒2.0%
クレジットブランド⇒JCB
リクルートカードプラスは年会費が2,000円かかるものの、年間利用額が289,000円を超えるなら、レックスカードライトよりもリクルートカードプラスを利用する方がお得になります。
リクルートカードプラス(還元率2.0%)で289,000円分ショッピングすると、ポイントが5780ポイント付与され、年会費2,160円(消費税8%)を差し引いても、実質3620ポイント獲得することになります。一方で、レックスカードライト(還元率1.25%)で289,000円分ショッピングをしても、3612ポイントしか獲得できません。
年間カード利用額が289,000円(月平均24,084円)を超える人は、リクルートカードプラスを利用するのが現時点で一番お得です。
ちなみに、リクルートカードプラスの旅行傷害保険は、国内・海外問わず最高3000万円までの保証で、しかも自動付帯。還元率とともに旅行保険の面でも申し分ないカードですので、メインカードとして保有を検討してみるのは如何でしょうか。(執筆者:堀 聖人)