働く女性のうち、正規雇用で働く人の割合は約4割。平均年収も、男性が511万円あるのに対して、女性は272万円です。(平成25年「民間給与実態調査統計」国税庁)
「女性が輝く社会」という言葉をよく聞くようにもなりましたが、実際には女性が男性並みの収入を得ることは、まだまだ難しいのかもしれません。専業主婦やパート主婦の方の中にも、「一人でも生活していけるだけの収入を得られるようになりたい」とか「フルタイムの共働きでもっと生活にゆとりが欲しい」と思っている人もいらっしゃると思います。
そこで、今回は主婦の方でも「生活していけるだけの収入」が得られる資格を紹介したいと思います!
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目次
意外と手が届く? 安定&高収入の資格
看護師
女性が活躍できて、かつ子供がいても高収入が得られる仕事としては定番の看護師。「専門学校に行かないといけないから子持ちでは無理!」と思っている方も多いと思います。
たしかに、看護師になるには専門学校もしくは大学の看護科に通う必要がありますが、結婚・出産を経験してから看護学校に通い、看護師になったという人もいるんです。費用は年間100~200万円程度かかってしまいますが、奨学金制度を利用すれば貯金が少なくてもチャレンジできますし、資格取得後に病院で一定期間働けば奨学金の返済が免除されることもあるので、子供がいても、お金がなくても取れない資格ではありません。
教員
教員免許は、実は通信大学でも取得可能です。大卒の人なら2年程度で取得できますし、大学中退の人でも2年次編入、3年次編入という形で免許をとれることも。高卒の場合は最低4年間は必要になりますが、それでも通信大学の場合は学費も4年間で100万円程度で取得可能です。
わたしも通信大学に通っていますが、周りにも子持ちの人はちらほらいますし、こちらも奨学金を利用すれば経済的な負担を減らすことが可能です。
看護師も教員もハードな仕事ではありますが、女性が稼ぎやすい・仕事を続けやすいという面では優れていると思います。
就職に有利になりやすい資格
比較的カンタンにとれる資格で、かつ仕事に役立つ資格を紹介します。
医療事務・介護事務・調剤薬局事務
通信講座でも人気の資格ですが、医療機関や介護施設で働く上では、資格を持っておいた方が有利になります。
保育士
保育園は今後数年は増えていくと思われます。資格さえとれば、仕事は見つかりやすい仕事だと言えます。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
WordやExdelといったソフトを使いこなせるようになるための資格です。通信講座やパソコン教室などで取得可能な資格で、事務系の仕事だけでなく、パソコンを触ることのある仕事なら持っておいて損はありません。
介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)
介護を学ぶ上で、一番はじめにとる資格です。介護施設で働く中で介護福祉士、ケアマネージャーと資格をとっていけば収入も上がっていきます。
ファイナンシャルプランナー2級
ファイナンシャルプランナー3級であれば比較的カンタンに取得でき、もう少し頑張って2級を取得すれば保険会社等の金融系の仕事に就くのに有利になります。
宅建取引主任者
不動産関係の仕事に就くなら欠かせない資格。不動産以外にも、金融系でも有利になる資格です。
独立開業につながる資格
行政書士・司法書士
行政書士事務所や法律事務所で働くというだけでなく、将来的に独立することも可能です。
ネイリスト
ネイルサロンは自宅開業しやすい仕事でもあります。
アロマ関係
アロマセラピストやアロマセラピーインストラクターなどの資格がありますが、アロマセラピストになって自宅サロンを開業することもできます。
サービス接遇検定
接客に関する資格です。接客業・飲食業をしたい人におすすめの資格です。
簿記
独立する場合は、その仕事のことだけでなく、お金の管理もできなくてはなりません。独立を考えているなら、簿記の資格はあった方がいいでしょう。
資格をとれば可能性が広がります。
資格をとったからと言って、確実にその仕事に就けるとは限りませんし、必ずしも高収入になる、というわけではありません。特に、独立開業する場合は、資格をとるだけでなく、どのように集客するか、どのように利益を確保するか、といったところを詰めておかないと失敗してしまいます。
とは言え、なにも資格が無いよりも、何かしら資格があった方が仕事の幅が広がりますよね。収入アップのために資格をとりたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。(執筆者:吉見 夏実)