節約と言えば、真っ先に食費から取り掛かる方も多いのではないでしょうか? 毎日使うお金だからこそ身近に感じますし、食費を節約すればすぐに節約効果を実感できますよね。しかし、食費以外にも節約を意識すべきところはあります。
スーパーのチラシとにらめっこして安い食材を探すよりも、もっと見てほしいところがあるんです!
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家を買うなら不動産情報をしっかりチェックすべき
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マイホームは、人生で一番高い買い物だと言われています。にも関わらず、意外と簡単に買ってしまう人が多いように思います。
何千万円もの買い物なので、100万、200万といった単位ですら大して気にならなくなってしまうんですね。数万円レベルの差はほとんど気にしないのではないでしょうか。
しかし、購入価格が100万円違えば、住宅ローンの返済総額は200万円以上違ってくることになります。もし、ここで安い方の物件を選んでいれば200万円以上の節約。食費が毎月5万円かかる人であれば、3年4か月分の食費を丸々節約できたのと同じことです。
何千万円単位の買い物になっても油断せず、きちんと少しでも安くなる方法で買うようにしましょう。
そのためには、普段から不動産情報のチェックをしておくことをおすすめします。自分が購入するつもりの不動産情報を普段からチェックしておけば相場も分かりますし、値上がりしていくのか値下がりしていくのかある程度の動向もつかめます。
住宅ローンの金利情報をチェックしたり、住宅ローンシミュレーターを使って毎月の返済額や総支払額がいくらになるのかも見ておくといいでしょう。さらに、住宅ローン控除がどれぐらいの節税になるのかとか、利用できる補助金などの制度がないか、なども調べておくのがおすすめです。
購入価格100万円の差でも大きいですが、場合によっては500万、1000万など多額の節約につながるので抜け目なく情報をチェックしておきましょう。
調べて、比較するだけで大きな節約になる
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スーパーのチラシを並べて、「ここは野菜が安い!」とか「今日は冷凍食品が安い!」とかチェックすることが無駄なわけではありませんが、その労力を不動産広告のチェックにかけた方が、大きな節約になるでしょう。他にも、しっかり情報を調べて比較することによって節約できるところはあります。
生命保険
生命保険は、人生で2番目に高い買い物だと言われています(ちなみに3番目は車です)。毎月2万円の保険料も、40年間払い続ければ960万円です。保険料を1万円に圧縮するだけでも480万円の節約になりますよね。
生命保険の保険料は、高ければいいというものでもありません。同じような保障内容であっても保険会社によって保険料は違いますし、そもそも「勧められた保険=いい保険」とも限らないのです。
最近はホームページから保険料のシミュレーションができる保険会社も多いので、今の保険を見直しすればいくら節約できるのか、確認してみると良いでしょう。また、今持っている生命保険が本当に必要なものなのかを検討することも必要です。ネットで調べてもかなりの情報が得られますが、より効率よく節約するなら、相談料を払ってでもファイナンシャルプランナーに教えてもらうのが手っ取り早い方法です。
通信費
スマホや家のネット代、いろんな会社がありすぎてよく分からないですよね。しかも、各社キャンペーンをやっていたりして、契約するタイミングによってもっともお得なプランも変わってきます。また、家族構成や利用の仕方によってもおすすめのプランは違いますから、「勧められたから」というだけで契約するのは危険です。
通信費も、しっかり調べて比較していけば大きな節約になります。もし、今家族で3万円の通信料を払っているとしたら、今後30年間で1080万円かかることになります。もし、月々1万円に減らすことができれば720万円の節約になりますよ。
個人的には、通信費も「ほけんの窓口」みたいに無料で相談できる窓口があればいいのに、と思うのですが、現状ではありません。ヨドバシカメラのような家電量販店で相談するのが一番勉強になるのではないでしょうか。
また、ネットでもさまざまな情報が得られます。自身の家族構成と同じ人のブログなんかを見てみると、通信費節約のヒントが得られやすいですよ。
節約効果が大きいものから見直ししよう
住宅ローンも生命保険料も通信費も、1か月あたりの支出でみれば数万円でも、総支払額は1000万円以上になることが少なくありません。
しかも、食費を節約する場合は食材の質を下げるといった節約を避けられないところもありますが、住宅ローンや生命保険、通信費に関してはプラン選びやタイミングによって大きく変わってくるものです。
特に住宅に関しては金額が大きくほとんど一生付き合っていかなくてはならないものですから、普段からしっかりチェックしておきたいもの。スーパーのチラシを見るのに時間をかけるよりも、もっと時間をかけてもいいのではないでしょうか?(執筆者:吉見 夏実)