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食費も切り詰めているのに、好きなお菓子も我慢しているのに、旅行もいっていないのに…なぜかお金が貯まらない! 贅沢をしているつもりは全くないのに!!
節約をがんばっているときに、持ってしまいがちな「なぜか貯まらない」という感覚。どうして感じてしまうのでしょうか?
目次
贅沢してないのに貯まらない3つの理由
理由1 家計の問題点が把握できていない
家計簿をつけていても、つけることばかりに目を向けてしまって、家計の改善に生かせていなければ意味がありません。
家計簿は毎日つけることが目的ではなく、お金の流れを書き出して、家計の問題点を見つけていくものです。
毎月の収入はいくらで、どの費目に、どれだけお金がかかっていて、いくらお金が残っているのか。お金がかかっているところは、どうすれば支出を減らせることができるのか。
これらを見つけて、すっきり整理させていけば、お金の流れの問題点がわかるようになります。そして、問題点を改善できれば、お金が貯まるようになってきます。
理由2 貯金目標が立てられていない
いつまでに・いくら貯めて・何に使うのか。
貯金の目標設定が明確になっていれば、じぶんが「いま欲しいと思っているもののためにお金を貯めている」という意識が強く持てます。また、ゴールがはっきりとわかっているので、「その日までがんばればいいんだ!」というモチベーションも維持しやすいですよね。
しっかりと目標を立て、計画通りに貯めることで、贅沢していないのに貯まらないという感覚を持ってしまうこともなくなるでしょう。
この2つの理由は、基本中の基本。だから、ちょっと「普通」ですよね。わたしは、これから書く3つ目の理由も、家計簿や貯金目標と同じくらい大切だと思っています。
理由3 お金の使い方が間違っている
3つ目の理由は、お金の使い方にあります。どういうことかというと、
ということです。
貯金生活や節約生活をしていて「贅沢をしていないのにお金が貯まらない」という感覚を持ってしまうのは、「普段、こんなに我慢しているのに…がんばっているのに…」という、「我慢や不満の裏返し」であったりするものです。
贅沢、したいですよね。
我慢、したくないですよね。
我慢ばかりする節約生活は、お金ではなく、不満が溜まってしまいます。
我慢や不満を持ったまま生活しても、ちっとも楽しくありません。また、お金を貯めることそのものを目的にすると、次に待っているのは「お金を使うのが怖い」という感覚です。
「不満や恐怖」を取り払うお金の使い方
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この不満や恐怖という感覚は、お金の使い方を変えていくことで取り払うことができます。
まずは、一歩踏み出して、じぶんのためにお金を使ってみませんか? たとえそれが「じぶんにとって贅沢」だと感じていることでも、です。
しかし、1つ注意したいのは、よっぽどの理由がない限り、「物」には消費しないほうがいいということです。
物は、買ったらおしまいで、満足していられる時間は短いです。また、物を買ったあとに支出がかさんできてしまうと、物をみるたびに「買わなければよかった!」という思いまで持ってしまうかもしれませんよね。
お金は、「精神的に満足できること」に使ってみる、というのをお勧めします。
夫婦で休みを取ってランチへいったり、デートをするのもいいですね。映画をひとり静かに見てみたり、美術館に行ってみたり、大好きなアーティストのライブに行く、というのも楽しそうです。興味のある分野のセミナーへいくのもいいですよね。
お金をじぶんへ投資することで、人は満足感をおおきく得ることができます。ほんの数千円の投資で、「贅沢していないのにお金が貯まらない」という不満を吹き飛ばすことだってできます。
結局、あなた自身が満たされていない状態でお金を貯めていても、いつか「贅沢していないのにお金が貯まらない」という不満につながっていってしまうのです。
「お金をじぶんのために使えた!」という満足感を持つことができれば、これからも貯金や節約をがんばって続けていける希望にもつながっていきます。節約や貯金も大切ですが、使い方はそれ以上にじぶんにとって大切なことです。
楽しく節約生活が続けていけるように、あなた自身が幸せになれるお金の使い方もしっかりと身につけていきましょう。(執筆者:小松 ゆみ)