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これまで、過去6回にわたって、「なぜ、投資で損をするのか?」について、述べてきましたが、
投資で損をしない(投資で収益を上げる)ための答えは一つではありません。
投資におけるスタンス(考え方)は、10人いれば10通りの考え方があります。まさしく十人十色です。それぞれの考え方の中で収益を上げています。
そして、投資についての考え方が比較されやすいものとしては、短期派なのか? 長期派? なのか? が代表的なものとして挙げられますが、ファイナンシャル・プランナーや、数多くの投資の専門家は、どちらかの考え方を持っており、それに対する根拠も持っています。
しかし、両者を比較しても考え方に至っては、どちらの場合でも正解だと言えます。これは、当てる視点などによって考え方が異なるからです。
したがって、みなさんが投資をされる場合、自分自身はどのような投資スタンスで行うのか? または自分の性格に合っているのか? を考える必要があります。
雑誌などでは、「今後、上昇する銘柄」などの予測が掲載されていますが、それを信じるのも一つかもしれませんが、それでは、自分自身の投資経験が積めないとともに、永遠に自分自身の投資スタンスも分かりません。一生、他人任せで自分の大切なお金を動かしていくことになります。
なお、損失が発生した場合でも、当たり前ですが、その専門家は責任を取ってくれません。あと、投資を行っている人に、「何を買えば儲かるのか?」といった質問をされる方もおられますが、その質問に対する回答は正解ではなく、ヒントとして考える必要もあるでしょう。
自分のお金ですので、最終的な判断は自分で決める、これが自己責任になりますが、自己責任を突きつけられる前に、自分で責任を取ることができる知識や考え方や知識を身に付けてから、自己責任が問われる世界へ足を踏み入れる必要があります。
今回も含め、7回にわたって、「なぜ、投資で損をするのか?」について、個人的な見解も含めて述べてきましたが、後で「しまった!」と思わないための参考になれば幸いです。
最後に、他人から勧められたから、この投資商品を購入する……この行動は、投資で損をしないために、ぜひとも避けておきたい行動です。(執筆者:岡田 佳久)
「なぜ、投資で損をするのか?」シリーズ第一回目はこちら