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年末年始は財布のひもも緩みがちです。ところが、年が明けて1月も終わりの頃となると急に節約モードに入ってしまうのは私だけでしょうか。
年金のみで暮らしている世帯にとっては年末年始の子どもや孫の帰省はうれしいものですが、後々の生活費のことを考えると大盤振る舞いも考えものです。おもてなしやお年玉はもともと心を伝えるものです。
シンプルでも素敵なお正月を迎えるための方法を考えてみましょう。
目次
お年玉の一般的な目安は?
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お年玉の目安は一般的に就学前なら2千円くらいまで、小学校低学年なら3千円くらいまで、小学校高学年なら5千円くらいまで、中学、高校生は5千円~1万円位だといわれています。大学生の年代になると、社会人として働いている人もいるので、お年玉は必要ではありません。
*かわいい孫とは言え、お年玉目的の来訪では悲しいものがあります。お年玉は、上記のような平均額でよいと思います。
また、お年玉を頂く側の親は最低限のマナーを子どもに教えておくことが大事です。
お年玉を頂いた側はまずお礼の言葉を伝えましょう。
こういった機会に子どもに物を頂いたときのマナーをしっかり教えておくことで、後々子どもが助かります。
子どもには、まず両手でお年玉をいただき、「ありごとうございます」と言うようにしつけましょう。また、頂いた方の前で中を見たりしないことや親のいないところで頂いた時は必ず親に報告することなど、最低のマナーを教えておくことが大事です。
年末年始の行事について
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昔から日本人がしてきたお正月の行事や風習も、現代では省略されています。
門松やしめ飾りを飾らなくても、手づくりのリースや玄関の靴箱の上に緑の葉物と赤い実を飾るだけでも新春の雰囲気が出ます。
おせち料理も、いつもの煮物などの下に南天の葉を敷いたり、ゆずの皮の千切りを乗せただけで迎春料理に変身します。
おせち料理の原型は三品です。
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1. 子孫の繁栄を願う数の子
数の子は一晩水に漬けて塩だしをして薄皮を取り除きます。
薄口しょうゆとみりん、だし汁をひと煮立ちさせて冷ました中に漬けます。
2. 健康でまめに暮らせるようにと願う黒豆
黒豆250gを洗い、鍋に黒豆の3倍の水と砂糖150g、しょうゆ大さじ半分、塩少々を加えよく混ぜ一晩おきます。次の日に強火にかけ煮立ったら弱火にしてアクを取りながら煮ます。
3. 豊作を願って田作り
田作り30gに対し砂糖大さじ2杯、しょうゆ大さじ1杯、みりん小さじ2杯、だし汁大さじ3杯を煮立ててタレを作っておき、炒った田作りと絡めます。
*この三点だけは用意して、あとはあるものでお正月の雰囲気を演出しましょう。わが家では庭の南天の葉やハラン、松などを使って、簡素な料理を華やかに見せています。ワンプレートだと後片付けも楽です。
年末年始は交際費もかさみますが、家族以外の人との交流もあり、楽しい時節です。経済的にも、身体的にも無理のない範囲でおもてなしをしましょう。
また、この時期は子どもさんのしつけのチャンスでもあります。クリスマスプレゼントやお年玉を頂いた時のお礼のしかたなどを、きちんと教えるのは親の役目です。最低限のごあいさつなどのマナーを、この機会に教えておきましょう。
おじいちゃんやおばぁちゃん世代は、この時期、少なくとも子どもや孫の「金づる」にはならないように気をつけましょう。(執筆者:志水 恵津子)