既に皆さんのお手元には、マイナンバー制度(社会保障・税番号制度)に対応してマイナンバーをお知らせする通知カードが簡易書留で郵送されているかと思います。
真値家にも届いているようですが、色々と解らない点があるようです。今回は彼らの素朴な疑問に耳を傾けてみましょう。
尚、真値家の世帯構成は、真値達雄氏と妻の多津子さん、学生で一人暮らしをしている娘の辰美さんの三人です。

多津子「あなた、マイナンバーの通知カードが届いたわよ」
達雄「そうか随分予定より遅かったな」
多津子「ニュースで言っていたけど、5600万世帯に簡易書留で発送されたらしいから大変なんじゃないかしら。あら、辰美の通知カードも入っているわ」
達雄「2015年10月5日時点の住民票の住所地に届けられるからな」
多津子「辰美にもマイナンバーを教えてあげた方がいいわね」
達雄「そうだな、アルバイト先からマイナンバーを尋ねられる事もあるからね」
多津子「マイナンバーって12桁なのね」
達雄「その数字を原則、一生使うのだよ」
多津子「個人番号カード交付申請書もついているけど申請しなくていけないのかしら」
達雄「申請は自由だし、発行手数料は無料だよ」
多津子「そうなの? でもカードは無くしたりしたら大変なので、これ以上持ちたくないわ。どうしようかしら」
達雄「別に個人番号カードを持たなくても当面は困らないよ。ただ辰美は持たせた方が便利かもしれないぞ」
多津子「あら、どうしてなの」
達雄「辰美はまだ運転免許証を持っていないだろ」
多津子「えぇ、ゼミが終わってから自動車学校に行くと言っていたわ」
達雄「運転免許証は写真付きの身分証明書として使えるだろう。でも運転免許証を持っていない人はパスポート等で対応しなければならないけれど、個人番号カードを持っていれば身分証明書として利用出来るよ」
多津子「じゃ、辰美には個人番号カードを持たせて、私たちは通知カードだけでいいわね」
達雄「そうだな、でもマイナンバーの提示と本人確認が同時に必要な時は、個人番号カード1枚で済むよ。それに健康保険証や印鑑登録カードも個人番号カードに一体化する予定だよ」
多津子「それは便利ね、カードもだんだん増えてきて大変なのよ。じゃ、家族全員個人番号カードの申請をする事にしましょう」

以上が家庭でのマイナンバーの当面の対応かと思います。
なお、個人番号カードを受け取りに行く際には、簡易書留に同封されている冊子の裏表紙に記載されている持ち物、暗証番号を準備しておいて下さいね。(執筆者:松山 靖明)