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オーストラリア人(オージー)って一体どれくらいの貯金があるのでしょう?
暮らしぶりは日本とは大きくは変わりません。有名都市周辺では土地が高騰して、多くの家庭が共働きをしながら子供を育てているような印象です。
基本、残業がないので子供や家族との時間がたくさん取れますが、それを除けば、日本と似たような環境だと言えるでしょう。
一般的な給料は日本よりもオーストラリアの方が高い気がしますが、税金も高いです。
一体、オージーの家庭にはどれくらいの貯金があるのでしょう?
目次
オーストラリアの給料は週払いが多い
まず、オーストラリアでの給料にまつわる話を紹介します。
日本では多くの会社が月単位で給料を支払うようになっていますが、オーストラリアで月単位で給料を支払う会社は非常に少ないです。
では、どれくらいで払われるかというと、「Fortnight」で支払われるところが多いです。
「Fortnight」とはあまり日本人にはなじみのない英語かもしれません。それもそのはず、意味は「2週間ごと」なのです。
日本で2週間ごとに何かを設定するということはあまりないかもしれませんが、こちらでは比較的によく使う単位で、我が家でも子供たちの学費の引き落としが「Fortnight」2週間ごとですし、政府からの補助金の支払いも「Fortnight」2週間ごとです。
政府からの支払いと言えば、政府機関に用事で出向いたことがあるのですが、人の多さにあきらめて帰った経験があります。
電話をかけてもつながらないので、行った方が早いかと思ったのですが、大間違いでした。金曜日だったのですが、職員によると、その週は祝日による連休だからということ。
政府からの補助金の前払いを求めて集まっているというわけです。給料日が2週間おきなのは、月給にしてしまうと、月末にお金が残らない人が多いからという話を聞いたことがありますが、納得です。
オーストラリアは「はな木」
そんなオーストラリア、給料にまつわる話がもう一つあります。
日本でいう「はな金」(少し古いですね)が、こちらでは木曜日です。通常は日曜日でさえも夕方の4時5時で閉まってしまうオーストラリアのお店が、木曜日だけは夜の9時頃まで開いているのです。
オーストラリアでも、もちろん金曜日は平日ですから、翌日は多くの人が仕事だというのに、どうして木曜日だけが遅くまで開いているのかというと、給料日が木曜日だったからという単純な理由です。
とてもわかりやすいですね。今では会社によって支払日はまちまちなのでしょうが、もともとは木曜日に給料が支払われたことが多く、お店もその日だけは遅くまで開けるようになったと聞きます。
意外に多いオーストラリア人の毎月の貯金額
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さて、そんなオーストラリアでは、一体どれくらいの貯金をもっているのか、想像はできますが、少し検索してみました。
調査によると、3分の1は貯金が全くできていないそうです。約5分の1は緊急時に5万から10万ほどのお金を都合するのが難しいと回答しています。
ちなみに、アメリカでもやはり3分の1は貯金がなしということです。
一方で、オーストラリアの貯金額の平均が毎月$427(およそ4万円弱)という銀行の記事もありました。
20代から30代前半の若者の貯金が多いということですが、最近は学校を卒業しても実家にとどまっている若者が多いという背景が、高い貯金を実現させているようです。
また、世代に関係なく、オーストラリアでお金がかかるものは食費だと回答しています。外食費が高いオーストラリアでは、お昼にお弁当を持参するかどうかが貯金ができるかどうかのカギなのかもしれません。
こうなると日本人も気になってしまいます。平成25年度の厚生労働省の発表によると、1世帯当たりの平均貯金額は1047万円だそうです。貯金がないという人は16%ということですが、オーストラリアの3分の1よりはかなり低いです。
貯金がない理由
結果を見ると、意外にオージーの毎月の貯金平均額が大きいことに驚きますが、貯金のない人が3分の1にも及ぶことから、貯金のある人とない人の差が激しいということが想像できます。
日本は、老後のために貯金をしなくてはならないという意識が高い国民だと思うので、貯金がないという人のほとんどは、止むを得ない事情があるのではないかと推測できますが、オーストラリアではどうでしょう?
貯金をしない理由について言及しているサイトによると、
「今を大切にしたい」
「将来的には貯金をしようと思っているが、今はまだ」
「貯めたところで、死んだらどうしようもない」
「子供がいないから」
というのが大きな理由となっているようです。貯金ができないというのは少数で、多くは貯金をしないという考え方ですね。
日本では「備えあれば憂いなし」が多く、オーストラリアでは「明日の百より今日の五十」なのかもしれません。皆さんはやはり前者でしょうか?(執筆者:松下 歩)