おばあちゃん世代になると孫が何人かいる人もいて、孫のことが話題になることがありますが、お祝いが大変という話をよく耳にします。
確かに、年金暮らしのつましい生活の中から、何人もの孫に毎年のようにお祝いをするのは楽しみ半分苦しみ半分かもしれません。
いったい一人の孫にどのくらいのお金がかかるのでしょうか。世間一般の相場をまとめてみました。
目次
帯祝い、出産祝いそして初誕生祝い
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帯祝い
妊娠5ヵ月目の戌の日に神社で安産祈願をしてもらった腹帯を自宅で巻くお祝いの行事ですが、神社の祈祷料と「岩田帯」で1~2万円くらいは必要です。
出産祝い
無事出産を迎えたらママへのお見舞いと出産祝いで5万円くらいが目安です。
赤ちゃんが生まれて、男の子なら生後31日目、女の子なら生後33日目に、氏神様にお参りするのがお宮参りです。
祝詞を上げてもらう場合は事前にお願いしておき、当日はのし袋に「御玉串料」、「御初穂料」などと表書きし、5千円くらいから1万円を目安として包みます。
赤ちゃんの着物は男の子は松や鶴、鷹などの柄、女の子なら花柄などを選ぶようですが、夏などはベビードレスを着せるケースが多いです。
この晴れ着もおばあちゃん世代からプレゼントする場合が多いですが、最低でも10万円は必要です。
お食い初め
子供が生まれて100日目に、一生食べ物に困らず健やかに育つようにとの願いを込めて御膳を用意し、食べる真似をします。
料理屋さんなどで双方の家族が寄ってお祝いするとして5万くらいはいります。
初誕生祝
子どもが生まれて1年たった誕生日には初誕生祝をおこないます。
お祝いのしかたは所によって違いますが、一升分の餅を風呂敷に包み背負わせて歩かせる地域もあるようで、その餅も祖父母が用意するそうです。
一般的にはお誕生日ケーキを用意してバースデーパーティーをすることが多いですが、祖父母からのお祝い金は1万円くらいが目安です。
初節句のお雛様と兜のプレゼントと七五三のお祝い
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初節句
3月3日の桃の節句は女の子を中心とした行事ですが、初節句には祖父母世代からお雛様をプレゼントする場合が多く、最低でも10万近くは用意しておく必要があります。
端午の節句
5月5日の端午の節句は男の子の厄除けと成長を祈る行事で、鎧兜や金太郎などの人形を飾ったり、こいのぼりをあげたりしますが、こちらも祖父母世代からプレゼントをします。やはり10万円は必要です。
七五三
子どもの健やかな成長を祝う七五三ですが、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の時に11月15日に氏神様にお参りします。
「初穂料」の目安は5千円くらいですが、祖父母も一緒にお参りする場合は祖父母が用意します。祖父母世代からお祝い金は1万円くらいでしょう。
入園入学、卒業祝い、成人式のお祝い
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入園入学のお祝い
入園入学のお祝いは1万円くらいですが、ランドセルのプレゼントなども祖父母世代がすることも多く、5万円くらいの用意が必要です。
卒業祝い
中学、高校、大学のお祝いとそれぞれの卒業のお祝いは1~3万円と各家庭によって違いますが最低でも各お祝いに1万円は必要です。
成人式のお祝い
成人式は1月の第二月曜日に行われますが、孫の成人式を祝ってあげられるのは、祖父母世代も長生きした証なのでとても喜ばしいことです。お祝い金の目安としては1万円位といえます。
賢い「孫のお祝い」への備え方
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意外とおすすめなのがデパートの積み立てを利用して孫のプレゼント費用にあてる方法
です。
例えば、毎月の積立金を1万円にした場合は、1年後の満期には13万円になるので、ランドセルや学習机なども買ってあげられる金額が1年で貯まります。
孫が成人になるまでの20年間には様々な節目のお祝いがありますが、上記のほかにも毎年お誕生日やクリスマスにプレゼントをする祖父母世代もあるでしょう。
節句の人形や七五三の着物などは、地方によってお嫁さんの親元から贈る場合や息子さんの親元から贈る場合があるようです。
双方の祖父母世代で相談して、片方の祖父母だけに負担をかけないようにすることが大切です。
節目にお祝いができるということは、祝ってもらう方も祝う方もとても幸せなことですが、両方の祖父母が見栄を張り合ったりしないように、取り決めをしておくと余計なお金や気を使わずにすみます。(執筆者:志水 恵津子)