住宅ローンの見直し。「10年で約2千万円圧縮した話」の続きです。
目次
「点」が「線」になっていく喜び
住宅ローンを10年で2000万円圧縮した私は、住宅ローンの見直し効果を実感している。けれども、住宅ローンの見直しをしている人は相対的にみれば少ないそう。
たとえば、住宅ローンが月額3千円安くなると言われて、「見直しをしよう」と思う人はそういない。住宅ローンを組んだ当初の私だったら見直しをしなかったと思うが、この10年間で、結果的には6回住宅ローンの見直しをしている。
なぜ、6回の住宅ローンの見直しをしたのか? を考えてみると、下記の写真の如く、見直し効果を数字で言語化し、それをファイリングしていったから。
都度の見直しは小さな「点」かもしれないけれど、それを続けることで「線」が見えてくる。その喜びとでも言おうか。
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心臓部の書類って、何?
こういった「お金の軌跡」をファイルしているファイル群を私は「心臓部の書類」と呼んでいる。心臓部の書類とは、文字通り、家計運営の心臓部にあたる書類群のことだ。現時点で以下の6冊がある。
●我が家の心臓部の書類一覧表
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実際に書類はこのようにファイリングしている。
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マクロな視点で家計を管理する
家計を管理するには、「家計簿で管理をする」というミクロな視点と、「心臓部の書類で管理をする」というマクロな視点、その両方が必要だ。
このうち「どちらが、より重要か?」と言えば、私は「マクロな視点」の方が重要だと思っている。
なぜなら、扱う金額が全然違うから。たとえば、私は住宅ローンの見直し(マクロな視点での管理)をして10年で2,000万円圧縮した。
一方で、ミクロな視点、つまりは家計簿を使って日々の節約をどんなに頑張ったところで、多くて月額2~3万円くらいしか浮かせられない(私の場合)。
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マクロな視点の第1歩は、ファイルを作ること
「そんなの、お金に詳しいからできることでしょう」と、思う人もいるかもしれない。確かに私は仕事でお金の情報を扱っているが、一個人に戻ると、積極的にお金の情報を取りに行くタイプではない。
もし、ファイルを作らずに、ただ書類(情報)を色々な場所に散らばって保管しているだけだったら、ここまでのパワーとなっただろうか?
住宅ローンのメンテナンスをしようと思ったとしても、書類を探しだすのが億劫で、ついつい後のばしにしていたと思う。
この経験から、私は、大きなお金が動くものほど、まずはファイルを作ってみることをおすすめしたい。ファイルがあることで、意識がそちらに向くし自分で自分を励ませる。
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書類は、とりあえずここにいれ、時間をみつけファイルする≫
書類を制するものは、家事を制す
意識を向けられるという他に、心臓部の書類にはもう一つ利点がある。それは家の中が片付きやすいということ。
「お金関係の書類」は「何か、大事そう」という気分となりやすく、なかなか捨てられない。
そこで、これらお金関係の書類の終着点(ファイルする場所)をキチンと決めておくことで、片付けの大きな障壁は一つ減ることになる。コレも、「人生を快適に送る」という意味では、見過ごせない大事なことだと思う。(執筆者:楢戸 ひかる)