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ガンになったらいくらかかるのか不安
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健康診断での乳がん検診で引っかかってしまいました。
と言われ再検査の結果、それは石灰化で経過観察ということでした。
乳がんは年々増加しているようで、18人に1人が乳がんというのですから他人ごとではありません。
そういえば年下の知人も年上の知人も乳がんで亡くなり、私のまわりには多くの乳がんの手術をした人がいることに気がつきました。
がんになったら数百万円かかると聞いていたのですが、このたびの再検査で本当にそんなにもかかるのか不安になってしまいました。
「高額療養費」という制度を知りました
大病をしたことがない健康だった私は、恥ずかしいことに高額療養費のことなど無知に等しい状態でした。
再検査までの期間が2週間ほどあり、もし私が乳がんで入院し手術をすると、取りあえずどのくらいの医療費がかかるのかを調べていて「高額療養費」のことを知りました。
病院などで保険証を使って診察を受けた時に年齢によって違いますが、7割~9割は公的医療保険が負担してくれ、残りの1割~3割は自己負担になるわけですが「高額療養費」という名目で患者の自己負担額が軽くなる仕組みがあったのです。
私がもし今乳がんで手術をすることになったら?
70歳以下の場合は3割が自己負担ですが、3割だとしても乳がんで約2週間入院して手術をする場合は100万円くらいかかるようです。
私の場合は国民健康保険で年間所得が210万円以上600万円以下になるので計算式に当てはめると
が自己負担額となります。
3割の自己負担だと30万円かかると考えがちですが、実質の自己負担額は9万円程度で済みます。
治療を受けた人の年齢や所得水準などによって自己負担額が変わりますが、この額なら差額ベッド代、入院時の食事代などを入れても払える金額です。
高額療養費制度は治療費が高くなった場合にとても助かる制度です。
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高額療養費の手続きについて
がんなどの治療で前もって高額な治療費がかかることが予測できる場合は、「限度額適用認定書」を公的医療保険からもらっておき医療機関に提示すると、窓口での負担が自己負担限度額のみですみます。
この「限度額適用認定書」の手続きは、それぞれの公的医療保険のホームページから申請書類をダウンロードできます。
まだまだこの制度は奥が深く様々なルールがありますが、公的な申請はすべて自分や家族が申し出ないとだめなわけです。
いったん窓口で立てかえ払いをして、後で公的医療保険に高額療養費分を請求するという方法もありますが、取りあえずは窓口で高額な支払いをすることになり高額療養費が手元に戻ってくるまでには3ヵ月以上もかかります。
治療に当たっては何かとお金がかかるので、やはり前もって*「限定額適用認定書」を用意しておく方が安心できます。
また、長期にわたって高額の医療費がかかる場合「多数回該当」というしくみがあり、1年以内に3回以上高額療養費が支給されていれば、4回目からは自己負担がさらに下がります。
*「限度額適用認定書は」70歳未満の人に交付され、70歳以上75歳未満の方は「高齢受給証書」がその代わりとなります。75歳以上の人は保健証がその役割をします。
事前に医療費のことを知るのが大切
このたびの再検査は私にとって、いろいろと考えさせられるきっかけとなりました。
年齢とともに病気にかかる率も高くいつ何があるかわかりませんが、事前に医療費のことを知っておくことでお金について余計な心配をせずにすみます。
もし今後、入院手術で高額な医療費が必要と分かれば「限度額適用認定書」を申請しようと思います。(執筆者:志水 恵津子)