昨今、どちらの家庭においても、教育にかかる費用は収入に対してかなりの割合を占めるようになりました。大学進学の際、貯蓄がゼロになり、その上教育ローンや奨学金を借りなければ間に合わない家庭が増えています。
のちのち、「そこまで教育費をかける必要はなかった…」と後悔しないように、子供の大学入学の際までにできるだけ貯蓄を減らさないことを念頭に置きながら、教育内容やかかる費用等目的に合った塾選びをしたいものです。
今の学習塾は、授業形式の一斉学習塾と、講師と生徒が1対1~3で学習をする個別対応塾に分けられます。
どちらも授業の進め方や料金に大きな違いがあるので、違いを正しく理解しておきましょう
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目次
授業方法の違い
一斉学習塾
一斉学習塾とは、大きめの教室で前にある大きな黒板に向かって座り、数十人の生徒が一緒に学習をする、学校の授業と同じタイプです。
♪メリット
ほとんどの塾が子供の成績順に座席を決めます。
塾でおこなう年数回の定期テストごとに座席の位置は変わり、前にいるほど成績は優秀です。従って、塾内でいつも自分がどのくらいの成績かがわかり、もっと頑張らなければならないという励みにもなります。
講師は正社員やアルバイトで成り立っています。塾で決められたマニュアルに沿って学習を進めます。
定期テストや入試に出るそうな問題も熟知していますので、そのような問題を重点的に教えてくれます。
■デメリット
学校と同じような一斉授業ですから、授業の途中でわからないところがあっても質問ができません。おとなしい子供だと、授業後も質問ができずに、毎回わからないまま家に帰ってしまうことになります。
また、塾としては、進学校への入学率を上げたいがために、成績上位の子供だけを相手にした授業になりがちです。
個別対応塾
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個別対応塾とは 教室は小さ目で、ブースで囲まれた机が10~20並んでいます。ブースの壁は低めですので、圧迫感はありません。
それぞれのブースで、講師と生徒が1対1~1対3くらいで学習をします。
♪メリット
最初から最後まで講師がついていますので、わからないところはわかるまで時間をかけて説明してもらえます。
■デメリット
授業のペースが子供に合ってしまうので、問題につまずくと、そこで止まってしまって、授業が終わってみると、その日はほとんど進んでいなかったということもあります。
講師は、アルバイトで成り立っている場合が多いです。ほとんどの問題に対応ができますが、講師としての長い経験がない人がほとんどなので、教えている分野のどの問題がテストにでやすいのかはわかりません。
また、アルバイトなので休んだり辞めたりすることも多く、1年のうちに担当の講師が何度も変わる場合もあります。
教育にかかる費用の対比
塾でかかる費用とは入学金、月謝、教室維持費などの経費、年数回の定期テスト、春夏冬の特別講習が主となります。
一斉学習塾
どの子どもも、みな同じ金額がかかります。
♪メリット
一度に大勢の生徒を教えるので、月謝は妥当な金額です。自分の子供だけに高い金額がかかってしまうことはありません。
■デメリット
親はその必要性を感じてはいなくても、大体の子供が、みんなもやるからという理由で、特別講習まで受けることになります。予定をしていた月謝以外の費用がかかることになります。
個別対応学習塾
あくまでも個別対応なので、はっきり言ってしまうと、塾にかかる金額に上限がないことが特徴です。基本的な月謝も、特別講習も一斉塾よりも高めです。
♪メリット
通常の授業以外の特別講習については、夏休み冬休み春休みの前に親との面談で決めることになります。
個別に対応をしているので、他の子どもと比べる必要もなく、特別講習を断ることもできますし、講習のコマ数(授業時間の回数)を親や子供が選ぶことができます。
■デメリット
塾に勧められるままに特別講習のコマ数を増やしていくと、とんでもない金額になります。10万円単位で増えていく場合もありますから、親としてはかなり冷静に面接に臨んでください。
また、塾では、ホテルにおける春夏冬の集中特訓授業も用意します。こちらは、5泊ぐらいの宿泊で20万円以上かかる場合もあります。
自分の子供の進学する学校のレベルをしっかりと頭に入れて、ほどほどの高校に入学を希望でしたら、塾からの勧めを断る勇気も必要です。
このように一斉学習塾と個別対応学習塾は、その内容が大きく違います。教育重視で考える場合、塾の費用で考える場合、それぞれの塾のタイプをしっかりと頭に入れて入塾しましょう。