前回は夫の立場から、妻にお小遣い値上げをお願いする方策についてまとめました。
今回は反対に、お小遣い制を採用する妻の立場で、お小遣いの値上げを夫に迫られた時の対処法について考えてみたいと思います。
目次
まずはこの一言
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「お小遣いあげてほしいんだけど…。」
そう言われたら、とにかくこう言いましょう。
この言葉には、2つの大切なメッセージが含まれています。
1. 即却下ではない。
家族のため社会のために一生懸命働いてくれている旦那様の願いだから、即却下なんてしません。実際、毎月のやりくりに困っているのは事実なんでしょう。
困っているなら、一緒に考えてなんとか解決したいものです。
2. 根拠なしに許可はしない。
とはいえ、何でもかんでもOKしてしまうと、家計なんて簡単に破綻します。
お小遣い制で妻が家計を管理しているなら、夫は自分の財布の中身だけを考えて要望を出している可能性が高い。
値上げが必要なら、なぜ足りないのか、そもそもいったい何に使っているのか、根拠を示してもらいましょう。当然、それを見せてもらえないなら、スッパリ却下して良いと思います。
お小遣いの使いみちを見て、いっしょに考える
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たとえば、こんな支出があなたの旦那様のお小遣いを圧迫していませんか?
・ お茶や缶コーヒー、ジュースなどの清涼飲料水
・ おにぎりや菓子パンなど、「ちょっと小腹がすいたとき」の食費
「おにぎり1個とお茶」、「菓子パン1個とコーヒー」、これだけでもコンビニで買えば250円を超えてきます。
1か月の平日を22日とすると、これだけでも250円×22日=5,500円。
お仕事で外回りなどする旦那様は1日に何度も自動販売機を利用するでしょうし、残業の多い旦那様なら夕方の軽食が習慣になっているかもしれません。そうなると、5,500円では収まらず、1万円を超える人も少なくないのではないでしょうか?
旦那様のために、お金ではない援助を
毎日毎日缶コーヒーを飲む。これが楽しみなんだという旦那様もおられるのかもしれません。でもね、それ無駄です。
もし缶コーヒーを飲み比べて研究して、レポートをブログにアップしてひと稼ぎ…なんて考えているんなら、この限りではありませんが。
それなら愛する旦那様のために、妻がひと肌脱ぎましょう。
飲み物
・ 毎朝、水筒にお茶を入れて持たせてあげる。
・ 缶コーヒーをケースで買って(半額近くになります)、毎朝持たせてあげる。
小腹がすいた時のため
・ お弁当とは別におにぎりをつくってあげる。(保冷バックがないといたむので注意!)
・ チョコや飴などを安いときに大袋で買って、小袋ずつ持たせてあげる。
こんなふうにして、お小遣いの使いみちを減らしてあげることに成功すれば、事実上のお小遣い値上げが実現します。
なんだったら、必要経費分はお小遣いを値下げしても良いかもしれませんね。それでも旦那様のお財布は温まります。ういたお金できっと、もっと有意義な買い物をしてくれるはずですよ。
今回は飲み物や食べ物を例に挙げましたが、大切なのは夫婦の協力です。家の外で戦う旦那様は意外と不自由なもの。不自由ゆえに無用な支出をしてしまうのでしょう。カッコつけて言葉にはしなくても、心の中では銃後のバックアップを求めているはずです。
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少なすぎる交際費には注意!
ところで、お小遣いの使いみちを教えてもらえたなら、注意しておくべきポイントがもう1つあるので触れておきます。
それは、交際費(というより飲み代)の金額。多いとダメなのではありません。少なすぎやしないかという目で見てほしいのです。
旦那様が月に何回くらい飲みに行っているかは、なんとなくは把握しているはず。それに比べて交際費が少ないということは、それ、おごってもらっているんですよ。
男性の中には「下っ端(若者)はおごってもらって、上役(年長者)になると反対におごらなければならない」という不文律で生きている種族がいます。
つまり、今おごってもらっている人は、やがて超高額な交際費を負担する運命にあるのです。
だからといって、その将来の大きな支出のためにお小遣いを積み立てている旦那様なんていません。予測して備えるか、おごってもらわないようにするか。いずれにせよ対策を考えましょう。(執筆者:徳田 仁美)