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数多くの「放置口座」の存在について
HSBC香港の口座開設は年々厳しくなっているが、その大きな原因のひとつに口座開設後使われることなくそのままになっている数多くの「放置口座」の存在がある。
「外国語が億劫でついついほったらかしになってしまった」
「引っ越し時に住所変更をしなかったためにHSBCからの郵便物が届かなくなった」
放置口座になる理由は様々である。
今はただその数の多さを改めて痛感しているところである。
問い合わせ内容と復旧に関する当社サポートスタッフの回答の一例
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千葉県Sさんの口座状況 開設時期:2009年08月
・ ATMで残高照会はできる
・ ATMで現金の引き出しはできる
・ ATMカードはICチップは入ってない
・ セキュリティデバイスはパスワードを入力するタイプ(新セキュリティデバイス)ではない
・ デュアルパスワードによるインターネットバンキングのログインはできない
・ セキュリティデバイスによるインターネットバンキングのログインはできない
・ 口座開設後メールアドレスは変わってない
・ 口座開設後携帯電話番号が変わってない
・ 口座開設後住所が変わっている
サポートスタッフの回答
1. ATMで引き出しができたのはいつ頃のことでしょうか?
ATMカードがICチップ入りの最新のカードではないとのことですので、以前はATM操作が出来ても今は出来ない、ということも考えられます。
前回引き出しをなさってからお時間が経っているのであれば、再度セブン銀行などで確認してみることをお勧めします。
いずれにしてもICチップ入りの新しいカードを取り寄せなければならないので、こちらは申請用紙を記入・郵送して請求する必要があります。
2. インターネットバンキングへのログインができない原因はいくつか考えられます。
ログインするためにはユーザーネームとパスワードが必要ですが、そのうちのパスワードを忘れている場合は、ネットバンキング上で復旧ができるかもしれません。
ユーザーネームを忘れている場合は、申請用紙を郵送してネットバンキング自体を初期化する必要があります。セキュリティデバイスも古いものなので申請用紙を郵送して請求する必要があります。
3. 住所の変更はHSBC香港に連絡をして変更手続きが必要です。
住所変更のお手続きをされていないのであれば、一切の郵便物が届きませんので、ICチップ入りATMカードや新型セキュリティデバイスがお手元に届かない原因はこの可能性が高いです。
インターネットバンキングが使えればWEB上での変更が可能ですが、ログインができないようですので、HSBC香港に電話をして解決する必要があります。
4. 開設時期が2009年とのことですので、口座の凍結、あるいは預金残高によっては閉鎖されている可能性も考えられます。こちらもHSBCに電話にて確認する必要があります。
口座の復旧にはかなり複雑で手間のかかる作業が必要になります。
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東京都Kさんの口座状況 開設時期:2012年03月
・ ATMで残高照会はできる
・ ATMで現金の引き出しはできる
・ ATMカードはICチップ入り
・ セキュリティデバイスはパスワードを入力するタイプ(新セキュリティデバイス)
・ デュアルパスワードによるインターネットバンキングのログインはできる
・ セキュリティデバイスによるインターネットバンキングのログインはできる
・ 口座開設後メールアドレスは変わっていない
・ 口座開設後携帯電話番号が変わっていない
・ 口座開設後住所が変わっていない
Kさんからのメッセージ
サポートスタッフの回答
Kさんの口座は正常な状態と思われます。
引き続き、毎月のe-statementのご確認と、2か月に1度のATMによる残高照会を行っていきましょう。また口座は、凍結を防ぐ為に2年の間に最低一度の資金移動が必要となります。
香港のATMによる入出金、窓口での入出金、送金、海外送金、両替、日本でのお引出し(手数料HKD20)など、何かしらの資金移動を忘れずに行ってください。
普通預金口座(HKD savings)と当座預金口座(HKD current)間の移動でも構いません。こちらは手数料が無料になります。
滋賀県Hさんの口座状況 開設時期:2012年05月
・ATMで残高照会はできない
・ATMで現金の引き出しはできない
・ATMカードはICチップ入り
・セキュリティデバイスはパスワードを入力するタイプ(新セキュリティデバイス)
・デュアルパスワードによるインターネットバンキングのログインはできない
・セキュリティデバイスによるインターネットバンキングのログインはできない
・口座開設後メールアドレスは変わっていない
・口座開設後携帯電話番号が変わっていない
・口座開設後住所が変わっていない
Hさんからのメッセージ
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サポートスタッフの回答
口座の状態について確認致しました。正常に復旧させるには、以下の手続きが必要になります。
1. ATMカードの再発行手続きもしくは、PINの再発行手続き
ATMカードが無効になっているのか、それともPINが無効になっているのか現状を詳しく確認する必要があります。その上で、書類の郵送、もしくはカスタマーサービスへの電話によって解決をすることになります。
ICチップ入りのATMカードのアクティベーション期限が切れてカード自体が無効になっている可能性もあります。
2. インターネットバンキングの復旧作業
ご住所の変更がないにもかかわらず、新しいセキュリティデバイスがお手元に到着していないようですので、まず個人情報の確認が必要になります。
インターネットバンキングへのログインができない原因はいくつか考えられます。ログインするためにはユーザーネームとパスワードが必要ですが、そのうちのパスワードを忘れている場合は、ネットバンキング上で復旧ができるかもしれません。
ユーザーネームを忘れている場合は、申請用紙を郵送してネットバンキング自体を初期化する必要があります。セキュリティデバイスも古いものですので、申請用紙を郵送して請求する必要があります。
口座の復旧にはかなり複雑で手間のかかる作業が必要になります。
銀行側にとって何のメリットもない「放置口座」
HSBC香港口座は2年間利用がないと凍結(Suspended Account)されてしまう。
口座内のお金が自分のものであるのは変わりがないが再び使えるようにする場合には香港へ赴いて凍結解除手続きが必要になる。
ただ口座維持手数料の引き落としなどにより残高の借り越し状態になり、長期間口座保有者と連絡が取れない場合には口座が強制閉鎖されることもある。
一度口座を強制閉鎖されるとブラックリストに載ってしまい、再びHSBC香港で自分名義の口座開設をすることはできなくなる。
銀行側にとって何のメリットもないどころかむしろ余計な手間とコストのかかる凍結口座や強制閉鎖が過去に多く発生したために、昨今では新規口座開設の基準が厳しくなっているという現状がある。
口座を有効利用するために…
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我々はHSBC香港口座のトラブル解決のためのサポートサービス(有料)を行っているが、日本にいながらにしてサポートが可能なのは凍結される前の口座のみである。
せっかく苦労して開設をした口座を有効利用するため、そして新たに口座開設を希望する人に迷惑をかけないためにHSBC香港の口座オーナーには最低でも2年に1度は、
・ セブン銀行やゆうちょなど日本のATMでの出金
をおこなっていただきたいと思うのである。(執筆者:玉利 将彦)