日本では長年、金利氷河期が続いており、銀行預金で資産増は全く望めません。そこで目を向けたいのが外貨預金です。
外貨預金と言っても国内の銀行を介して行う外貨預金は為替手数料が高く、為替動向によっては利息分が為替手数料と相殺になることも。
そこで先日考えたのが「カンボジアのプノンペン商業銀行で定期預金する方法」でした。
今回は、同じくアジアの中国。現地銀行で口座開設をして預金をするのは現実的か、調べてみました。
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目次
中国工商銀行口座を開設し金利2.75%で預金する方法
結論から言いますと、中国の現地銀行で口座開設し預金をする方法は、カンボジアのプノンペン商業銀行での預金よりもさらに現実的です。どのように預金を始め出金できるか、一通り見てみましょう。
中国工商銀行とは
中国には、中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行の4大銀行があり、今回スポットを当てるのはそのうちの一つ「中国工商銀行」になります。
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実は、筆者が中国に旅行へ行ったとき、中国工商銀行の口座を開設しているんです。その銀行口座とカードを利用して預金方法から出金方法までをお伝えできればと思います。
中国工商銀行預金金利(2016年9月)
中国工商銀行の預金方法をお伝えする前に、工商銀行預金金利を確認しておきたいと思います。低金利で外貨預金してもほとんど意味はなく、これが重要ポイントになりますからね。
中国語サイトになりますが、中国工商銀行HPにて金利を確認してみました。
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この金利表によると、定期預金金利は、
半年:1.55%
1年:1.75%
2年:2.25%
3、5年:2.75%
と設定されているようです。当然、預金金利は時期によって変動になりますから、預金を始めるときにチェックする必要があるのは言うまでもありません。
高金利の定期預金を狙うなら3年または5年の定期預金がベストでしょう。いつでも引き出せるように普通預金で貯金しておくのも悪くないかもしれません。(出金方法は後述します)
普通預金金利は0.3%ですから、日本国内銀行で円建て定期預金するのとほぼ変わらない金利で預金できます。
口座開設は中国現地のみ
さて、本題に入りましょう。中国工商銀行で普通・定期預金をする場合、どのような手順で始められるのでしょうか?
簡単に言うと、中国の現地にある中国工商銀行に足を運び、パスポートを持参すれば口座開設できます。
逆を言えば、旅行や出張、留学などで中国へ赴く必要があり、中国へ行く機会がない人は不可能な預金方法になってしまいます。
また、現地銀行は中国語オンリー(汗)中国語のできない私は、中国語ペラペラの友人に助けられて何とか口座開設できました。
銀行口座開設ができれば、その場で普通預金または定期預金を始められます。前もって預金したい分の人民元を用意しておいても良いですし、日本円を窓口で両替することも可能です。
先日お伝えしたカンボジアのプノンペン商業銀行と同様、中国も旅行者による口座開設を歓迎しているように感じました。少なくともパスポートがあればたいてい口座開設可能のようです。
中国に行く予定のある人は、現地銀行口座開設にトライしてみてください。
中国工商銀行口座内預金の出金方法
問題は、出金方法です。プノンペン商業銀行の場合、日本国内での出金が不可でした。定期預金が満期になっても現地でしか現金を引き出せないのは大きなデメリットです。
しかし、中国工商銀行での預金は日本国内で引出しできますというのも、中国工商銀行カードは銀聯(ぎんれん)カードであり、セブン銀行は銀聯と提携しています。つまり、セブン銀行ATMでは銀聯マークがついたカードでの現金引出ができるのです。
本当にセブン銀行ATMで引き出せるかやってみた
私の工商銀行口座に預金はあまり入っていないのですが、セブン銀行ATMで本当に引出しできるのかやってみました。
はい、国内セブン銀行ATM前にいます。
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さっそく銀聯カード(中国工商銀行カード)を使って預金を引き出してみましょう。
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カード、挿入!
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セブン銀行ATM、さすがです。利用者のニーズに合わせて言語選択ができます。日本語、英語、中国語、韓国語、インドネシア語、ベトナム語などなど、12か国語で表示されるようです。
残高確認をしてから現金引出しの操作を行いました。
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とりあえず日本円で1,000円を引き出し、取引完了です。カードと一緒にレシートも出てきましたね。そして最後に…
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1000円札が1枚出てきました。出金成功です!
レシートを確認してみると…
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間違いなく1,000円の出金ができたようです。
後ほど中国工商銀行の取引画面で明細を確認してみました。
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取引明細を見て気づいたのですが、セブン銀行ATMで残高照会をすると4元(約64円)の手数料がかかるんですね。不必要に残高照会してはいけません(反省)
また1,000円引き出すのに取引手数料が日本円で110円、そのほかによく分からない手数料が14元(約224円)かかっています。
1,000円の引出に対して約334円の手数料(残高照会は含まず)はちょっと高いと感じますが、必要な分を一気に引き出すことで問題解決にはなるかと思います。
いずれにしろ、中国本土で開設した中国工商銀行口座の預金を日本で気軽に引き出せるのは間違いありません。
中国工商銀行口座を開設し金利2.75%で預金する方法 まとめ
中国渡航者限定ではありますが、渡航した際に現地の中国工商銀行で口座開設し預金を始め、日本国内のセブン銀行ATMで日本円にて引き出すことができます。
この方法は中国工商銀行に限らず、その他中国銀行や建設銀行にも当てはまるものと思われます。
中国へ渡航する予定があるならついでに口座開設を行い、人民元預金を始めてみるのはいかがでしょうか。最低限の中国語を知っておく必要はあると思いますが。それでは、また。(執筆者:堀 聖人)