日々節約を頑張っていると、ついつい考えてしまうのが、「ほかに削れるものはないか」ということ。
不必要な固定費や保険料などは賢く削っていきたいものですが、削りどころを間違えると、逆に支出が増えてしまったり、人間関係上での信用を失ってしまったりと、大きな痛手を負うことにも。
今回は、節約にいそしみながらも、ここはケチってはいけない、3つの項目についてご紹介します。
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目次
その1. 交際費
親族や友人に対するご祝儀、お見舞い、飲み会や会食費などです。
ご祝儀やお見舞いなどをケチろうという人は稀だと思いますが、注意しておきたいのがご祝儀袋です。最近は様々な価格のご祝儀袋が売られています。
私は以前、安価なご祝儀袋を買ってしまったことがあるのですが、紙質も悪く、結婚式場などでほかの人のご祝儀袋と比べられたら、明らかにケチっただろうと分かるような代物でした。
もらう人の気持ちを考えたら、とてもこれでは渡せないと思い、結局買いなおす羽目に。
「お金はきちんと入れたんだから、ご祝儀袋ぐらいいいだろう」と思うのではなく、些細なところもケチらないことが重要です。
人に出すお金をケチろうという考えで行動していると、ばれないだろうと思っても、意外に人は気づきます。少額をケチって信頼を失うよりは、気持ちよくお金を払って、人間関係を円滑にしておきたいものです。
その2. 健康費
家族の健康を維持するための費用や医療費などです。
我が家では去年の冬、夜間は加湿器と空気清浄機をつけっぱなしにしていたおかげで、月の電気代が今までの2倍になってしまいました。これはまずいと感じたのですが、前年までは夫婦とも毎年風邪をひいていたのが、去年はまったくひかなかったことに気づきました。
月々の電気代はかかったけれど、医療費はかからずに済んだし、家族が健康に過ごせたことの方が何よりも大事。ここは削りどころではないと考えを改めました。
また、歯の定期検診や人間ドックを受けるなどして、病気を早期発見できれば、治療にかかる費用、体力、期間を短縮することができ、結果、家族の幸せにつながりますよね。
その他にも、ちょっとだけ質のいい調味料を使ったり、添加物の少ない食品を選ぶなどして、出来る範囲で家族の健康に貢献できるようお金の使い方を工夫してみてください。
その3. 自分へのごほうび
仕事や家事など、いつも頑張っている自分のために、ごほうびを買おうというときは、お金のことを考えないのが鉄則です。
本当はこっちのブランドのバッグがほしかったけど、あっちの安いほうで我慢するなんてことをしてしまうと、せっかくのごほうびでもあまり喜べないのではないでしょうか。
私も自分へのごほうびを買うときは、値段を気にしません。少しでも安い店を探そうと走り回ることもなく、定価で買って「ごほうびを買えたこと」に満足しています。
ごほうびの回数を増やしてしまうと、浪費になってしまいますが、ここぞというときのごほうびはケチらず買ってしまったほうが、後々の満足度が変わってきますよ。
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まとめ
節約をするうえで大事なのは、削りどころとそうでないところをわきまえておくことです。削れるところは賢く削り、そうでないところでは気持ちよくお金を使う。
このメリハリをつけて、幸せに家計を管理していきましょう。(執筆者:垣内 結以)