株式投資で成功できる人は少数派で、その他大多数の人はトントンか、もしくは負けているという話をよく聞きます。
株式投資の運用成績は情報が自己申告となるため、信頼性の高い客観的なデータというのはありません。
私も株で勝てると体感できるようになるまで時間がかかりましたが、その経験から投資で成功するためのアドバイスを3つ書いてみました。これからの参考にしてください。
目次
アドバイス 1. 自分の身近に投資で成功した人を探す
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株式投資は我流で成功することが非常に難しいです。単純に考えれば、株価が上がるか下がるかだけのゲームのようですが、実際に株をすると知識や経験、心理が運用成績を大きく左右します。
保有期間が短期であればあるほど予測はあてになりませんし、中~長期投資であっても過去の成功法やルールが将来にも当てはまるとは限りません。
アドバイスや運用法を聞くことができる重要性
自分の身近に投資で成功した人がいた場合、その方のアドバイスや運用法を聞くことで、自分も成功する可能性が高くなります。大半の方は身近にいないはずでし、私もそうでしたが、現代はインターネット社会です。
成功した人のブログやメールマガジンで運用法やルールは学べますし、千円ちょっとで投資の本を買うのも成功する最善の勉強です。私は1冊の本との出会いにより、数千万円単位の資産を生み出した経験もあります。
アドバイス 2. リスクと「本気」で向き合う
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株式投資の初心者は株価が右肩上がりの時に投資を始め、その後たった一度の急落で逃げ出してしまう傾向があります。資産が急激に目減りすると、お金を損するという気持ちが大きくなります。
またそれが永遠に続くように感じてリスクから逃げ出してしまい、その次に生まれるチャンスを掴むことができません。その一方で、投資で資産を大きく増やした人や富裕層は、リスクをチャンスと捉えたり、リスクを許容する傾向があります。
リスクに直面した時の対応がカギ
日経ヴェリタス8月21日~27日号の特集「資産1億円への道」では、リスクは高くても大きなリターンを追及すると回答した割合は一般層6%に対し富裕層は20%もいます。
ある程度のリスクを許容し、リターンは中程度を追及するという回答を含めると、一般層は20%以下でしたが、富裕層は50%と大きな差が出る結果となりました。
リスク資産でリスクが現れるとすぐさま撤退するというスタンスではなく、リスクに直面した時、どう対応するかで投資で成功するか否かは、ほぼ決まってしまいます。
富裕層とは
居住用不動産、消費財および耐久消費財を除き、金融資産が1億円から5億円を所有する世帯のことを表します。
アドバイス 3. 柔軟に対応する
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貯蓄から投資へ。本当に意識改革できるかが成否のターニングポイントとなります。
リスクを避けようとすると、リターンはほとんどない定期預金や国債といった安全資産しか選択肢が残りません。
富裕層は日本株を保有
先ほど紹介した日経ヴェリタスの特集記事では、富裕層の日本株保有比率はなんと80%にも達し、一般層の27%を大きく上回っているのです。
実際、金融広報中央委員会の「家計の金融資産と種類別構成比の変化」を確認してみると、平成24年での資産は全体で1,568兆円となっています。そのうち現金及び預貯金は847兆円(約54%)ですが、株式は122兆円(約7.8%)と10%にも達しません。
さらに別の資料「日銀の日米家計のリスク資産保有に関する論点整理」によると、金融資産全体に対するリスク性資産の比率は日本16%に対し金融大国のアメリカは48%となっていました。2016年も日本の現金預金比率は高いままで変化はありません。
株がより身近になってます
現在、投資の方面ではNISA口座や確定拠出型年金など、税金の優遇制度もあり、国は投資を後押しする制度を充実させています。
NISA口座は開始当初の年間100万円の枠を120万円に拡大、年間60万円を20年間という新たな枠の話もあります。その一方、貯蓄に関する優遇策は一切ありません。今後金利が上がる見込みもほぼないでしょう。
投資への挑戦はいかがでしょうか。(執筆者:坂本 彰)