「叶えたい夢を思い描いて、それに向けてコツコツ貯める!」
貯蓄に関する本や雑誌などで、そんなふうに書かれている記事をよく目にします。確かに、目的があれば日々のやりくりも楽しいですし、貯まるスピードは速いです。
一方で、目的を持てと言われても、やりたいことや夢が思いつかない、日々の生活費をやりくりするので精一杯という人もいるのではないでしょうか?
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目次
人生はいつだって予測不能!
貯蓄に目的を持てと言われても、人生はいつだって予測不能です。
生涯独身だろうと思っていても、結婚して子供に恵まれ、家を買ったりするかもしれませんし、定年まで会社員を続ける予定だった夫が、店をやりたいと言い出し、独立開業するかもしれません。
こんな人生を送るだろうと考え、目的を決めていても、人生はどういう方向に転がるか分かりません。
今、やりやいことや夢がなくても、将来的にはスクールに通いたい、独立したい、転職したい、結婚したいなどの目的ができるかもしれません。
そのとき、手元に自由に使えるお金があれば、夢をかなえるための一歩がすんなり踏み出せます。
金額を目的にするのもアリ
今、やりたいことや目的が決まっていない人の場合、具体的な貯蓄額を設定してみるのがおすすめです。
私も独身時代、会社員として働いていましたが、定年までこの会社に勤めるのかどうか、結婚するかかどうか、まったく予測できない状況でした。
独身なので、結婚資金準備という目的設定をしてもよかったのかもしれませんが、結婚は相手ありきのことで、結婚できるかどうか分からず、そんな不確定な目的設定をしても、まったくやる気が湧きませんでした。
そこで私は、まず月収の3か月分を貯めると決めました。
とくに使い道は決まっていませんでしたが、とりあえず月収の3か月分のお金があれば、何かあったときに対処できますし、急にほしいものが出てきても買えるだろうと考えたからです。
その金額をクリアできたら、次は年収と同じ額を、次は2倍…というふうに目的額を増やしていき、おかげで結婚することが決まったときには、それなりの貯金ができていました。
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まとめ
今、やりたいことや目的がないという人は、無理やり目的設定するのではなく、金額を目的にしてみてはいかがですか?
とりあえず月収の3か月分を貯めておけば、会社を辞めても3か月は生活できます。病気やケガなど不測の事態に陥ったときにも、まとまったお金があれば慌てることはありません。
そしてなによりも、新しく夢を持ったとき、その夢を実現するためのお金がすでに手元にあれば、お金の心配をすることなく次のステージに進むことができるのです。
あなたがこれから貯めるお金が、どんな未来を叶えてくれるのか、楽しみですね。(執筆者:垣内 結以)