目次
B型肝炎とは?
B型肝炎はB型肝炎ウイルスが血液などから感染しておきる病気です。
感染した時期や感染したときの健康状態によって、一時的に終わるものとほぼ生涯にわたり続くものとに分けられます。
感染経路はB型肝炎ウイルスを持っている母親の子宮や産道から感染したものを垂直感染と言い、濃厚な接触や刺青、ピアスの穴あけ、不衛生な器具による医療行為や出血を伴うような民間療法などから感染したものを水平感染と言われています。
感染が持続しやすいのは垂直感染したものが多いと言われています。
B型慢性肝炎に治療は?
B型慢性肝炎の治療には、
・ 核酸アナログ製剤
の2種類があります。インターフェロン治療は注射で、核酸アナログ製剤は内服の治療になります。
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C型肝炎とは?
C型肝炎はC型肝炎ウイルスで感染しておきる病気です。
C型肝炎の70%が持続感染となり、慢性肝炎、肝硬変、肝がんと進行してしまいます。自覚症状がないまま、病気が進行してしまうこともあります。
慢性肝炎、肝硬変、肝がんの方の60%がC型肝炎ウイルスの感染者であり、年間3万人の方が肝がんで亡くなっています。
C型慢性肝炎の治療は?
C型慢性肝炎の治療には、
・ インターフェロンフリー治療
の2種類があります。インターフェロン治療は注射で、インターフェロンフリー治療は内服の治療になります。
肝炎治療の医療費助成制度とは?
下記の治療をされている患者に対して医療が助成されています。
・ C型肝炎:インターフェロンフリー治療
・ B型肝炎:核酸アナログ製剤
ほぼ、B型慢性肝炎、C型肝炎の治療に対して助成されているということになります。
自己負担額は?
では、自己負担額はどれくらいになるのか?
月額原則、1万円又は2万円になります。
世帯の市町村民税(所得割)課税が年額23万5,000円未満の場合は、1万円。
となっています。
利用できる期間
利用できる期間は、
B型慢性肝炎
核酸アナログ製剤の場合、1年ですが、1年毎に更新が可能です。
IFN療法の場合、6か月~1年で、使用する薬によって違います。
C型肝炎
インターフェロン治療では6か月~1年で、これも使用する薬によって違い、延長が認められる場合もあります。
インターフェロンフリー治療では3か月~6か月で、これも使用する薬によって違います。こちらも一定の条件を満たせば、助成期間の延長が認められる場合があります。
助成の申請で必要なもの
助成の申請には、
・ 申請書
・ 世帯全員の住民税の年額を証明する書類
・ 世帯全員の住民票の写し
・ 健康保険証の写し
が必要になります。
肝炎ウイルスは無料で検査が受けられるのです!
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各市町村の保健所や各市町村が指定した医療機関において無料で受けることができます。
肝臓は沈黙の臓器と言われており、自覚症状が出るのが遅く、自覚症状が出て時には病気がかなり進行している場合があります。肝炎ウイルスを持っていても、すぐに肝炎が発症するとは限りません。
ウイルスを持っているかどうかを調べておけば、定期的に健診するなどして健康を維持できます。一度ご確認の上、(肝炎情報センター)検査を受けておかれることをお勧めします。(執筆者:天海 文香)