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仕事が忙しくなると家計簿がつけられないという現実
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フリーランスでライター業をしている私は、仕事の量に波がある。ここ最近は、ずっと忙しい。商売繁盛だから有り難いことなのだが、主婦としては困る。
炊事、洗濯、子どもの学校のこと。これが優先すべき上位3項目で、その他の家事は、相当、おざなりになる。「家計簿をつける」なんて、その典型。ちょっと気を抜くと、あっという間に2~3週間も「家計簿をつけない日」が続く。
仕事が忙しくても、私が家計簿をつけている理由
それでも、かろうじて私が家計簿をつけ続けているのは、マネーワークショップを主宰しているから。
という理由。
仕事が忙しい中で家計簿をつけるためには、「家計簿をつける作業」を、極力シンプル化するに限る。
今回は、私が家計簿を続けるために実践している2つの工夫(2016年バージョン)をお伝えしよう。敢えて「2016年バージョン」としたのは、来年はもっと練り込んでいる可能性があるから。「家事を工夫すること」は、とってもクリエティブで楽しいことだと思っている
工夫その1「状差を使う」
下記の写真は、文房具オタクな私が、とある文房具店で見つけた状差。「お店みたいで恰好良くない?」と、一目惚れして購入した。
この状差が、大正解! 今までは、「お財布からレシートを出し、ひとまずいれておくボックス」があった。これだと、家計簿をつける前に「日付毎にレシートを並べる」という「ひと手間」がかかる。それが億劫でついつい家計簿つけが後回しになるのだ。
その点、状差があると、お財布から出したレシートを随時、差していけるので自動的に日付順になる。お財布からレシートを出す作業が2,3日できないこともある。けれど、日付が2,3日前後しても、家計簿を記入する際に調整すれば良いので、あまり気にしていない。
何より! 「プシュッ」、「プッシュ」とレシートを状差に刺していく行為が、生理的に心地良い。いわゆる「プチプチ」と呼ばれるクッション材を潰していくのと、どこか似ている。忙しい日常の中での、ちょっとした息抜きになる。
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工夫その2「自作の家計簿を使う」
今年から、自作の家計簿を使っている。マネーワークショップを続けているうちに、「自作した方が、早くない?」と、思ったからだ。
「早い」とは「家計簿をつけることで、【自分が求めていること】に到達する時間が早い」という意味だ。私が家計簿に求めていることは、以下の2つだ
2. クッション口座の明細を記録しておくこと
それぞれに簡単に説明しよう。
1. お金の流れを掴むこと(1週間単位)
「1週間単位でお金の流れを掴むこと」は、私の家計簿生活の中でどうしても譲れない点だ。家計は1か月単位でなく、1週間単位で考えた方がペース配分しやすい。
1週間単位でしかお金の流れを把握しないので、日々の決算(残高をつける作業など)は、一切なし。マネーワークショップの生徒さん用に「1日の家計費小計」を出す欄は作ってあるが、私はここも計算しない。
お金の流れをガーッと書きだして、縦に電卓を1回かけるだけ。これだと、1週間分の家計簿を10分くらいでつけられる。
関連記事:家計簿つけで身につけたい、たったひとつのこと ~主婦の金バナ(2)~
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2. クッション口座の明細を記録しておくこと
クッション口座とは、「日常の家計費を管理する口座」と、「貯蓄の口座」の間のクッションのような役割の口座のことだ。
簡単にいえば、日常の生活コスト以外のお金で、目安としては、3,000円以上のお金。つまり、私は「食費」と「日用品のまとめ買い」以外で3,000円を超えるお金は、クッション口座として管理している。
関連記事:貯まる人は「クッション口座」を持っている(1) ~主婦の金バナ(4)~
日常の生活コストは簡単に下がらない…
けれども
・ 雑貨1つ
を、「買わない」という選択をすると、3,000円くらいはあっという間に「浮く」。
クッション口座(日常の生活コスト以外のお金)を、どんなふうに使っているか「自分の傾向」を把握できるようになってくると、グンとお金が貯まる体質に近づく。このあたりのことは、また回を改めて書くことにする。
そんな訳で、自作の家計簿の中にクッション口座とクレジット覚書も記入できる仕様にした。クッション口座扱いになるものは、クレジットで買うことも多いので連動させておくと楽なのだ。
自作の家計簿のフォーマットをアップしておきます。
良かったら、皆さま、お使い下さい。
そういえば…会社員時代、私が自作した「お小遣い帳」を会社内で皆さまに愛用されていた。こういうことを「布教」するの、結構好きみたいだ。(執筆者:楢戸 ひかる)