私は香港当局の認可を得たFA(ファイナンシャルアドバイザー)という立場で複数のファンドを組み合わせたポートフォリオを作って運用している。
よって、米国FRBの連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合などはいつも緊張感をもって見守ることになる。
特に世界の基軸通貨である米ドル金利の上昇は米国のみならず世界の株価を下落させるほどの影響力があります。
ただ、それが見送られると逆に上昇することもあるので悪影響を抑えるために安定資産にスイッチングするかどうかの判断をしなければならない。
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目次
一度に20か国の株式指数をチェック
こうしたイベント時には特に神経を使うのだが、私は普段も世界各国の株式指数は逐一チェックしている。
主要20か国の平均株価指数であればだいたいいつでも近似値で答えることができるし、どの国の市場が上昇基調にあり逆にどこが低迷しているのかというのも肌感覚で掴んでいる。
そうすると短期では一時損失を抱えることがあっても長期のトレンドではあまり間違えることはない。
その他、主要通貨10ペア程度の動向、米国長期国債10年物、30年物あたりは毎日チェックしているポイントだ。
24か国・複数の投資が全てオンラインで取引できる
仕事として染み付いている習慣とそれで得られた知識は自分自身の個別の投資にも利用する。個人的には世界4か所の証券会社とFX会社に口座を持って売買している。
その4つの証券会社を通じて世界24か国の市場で個別株が取引できることになっている。一部では信用取引もできるので株価下落時にも利益を得ることも可能だ。
他にもそれらの証券会社内でReit、ETF、オプション、ファンド、国債、地方債、社債などに投資することも可能、すべてオンラインで取引できる。便利になったものだ。
FX口座は長いトレンドで利益を狙うのと、上記の政策決定会合やFOMCのようなイベント時の急激な動きがあるときに素早く動けるように準備してある。
個人が大きなリスクなく商売できるようになっている
商品の輸出入や国内販売なども個人が容易に参入できるようになっている。
ヤフオクやAmazonなどに商品を出品して販売することで個人がそれほど大きなリスクを抱えることなく商売に参入できるようになって久しい。
最近では商品を仕入れて、販売して、それを梱包して郵送するという従来の物販ビジネスについて回った面倒な作業もかなり省けるようになっている。
フルフィルメント by Amazonというサービス
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例えばAmazonのFBA(フルフィルメント by Amazon)というサービスは商品をAmazonの倉庫に送って在庫しておいて、その商品が売れたらAmazonが代わりに発送してくれるというサービスである。
つまりきちんと売れてゆく商品を見つけたらそれを買い付けてFBAに送っておけば売上がが積み上がってゆくという仕組みだ。
その商品をどこから仕入れてどこで売れば利益が確保できるか、ということもネットを通じて効率良く調べることができるようになっている。
そうして見つけた「儲かる商品」を注文すれば、仕入先を探して買い付けおこない、届いた商品を検品して、それをFBAまで運んでくれるというサービスまである。
自分の仕事は調査、注文、支払いと出品作業だけになるのでPCあるいはスマホ上の作業だけとなる。
商売もいろいろなサービスの向上で投資に近づいている
IT技術の発達や様々なサービスの出現で実物の商品を仕入れて売るという商売もだんだんと投資に近づいてきているような気にもなる。
「現物投資」あるいは「商品投資」と呼んでも過言ではないかもしれない。いずれにせよパソコンやスマホの小さな画面上で世界中のありとあらゆる取引からの利益(損失)を得られるようになったのは確かだ。(執筆者:玉利 将彦)