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ちょうど止まるべきポイントの25日線で下げとまり、買い場を作ってくれた状況となりました。
今回のトランプ政権情報漏えい問題で押した下げに対して、ダブルボトムのネックラインを上抜ける形を形成し、その延長で年初来高値を更新して、2015年12月の高値を3度目のチャレンジで上放れとなりました。
このまま週明け上放れをしていくか? 断定は出来ないですが、チャート形状としては上放れとなり、明確な上昇トレンド示唆ですので、基本は上値追いをしていく 利上げに向けて円安に向かっていくというのが大筋のシナリオとなります。
ただし、2万円を上限とするBOXのオーバーシュートという考えもあります。
そして、雇用統計を受けての内容では、予想の18万5000人増を下回る数字で利上げ観測が遠のくとマーケットが判断したのか? 為替は、円高に振れました。
しかし、米国のマーケットは利上げが遠のくことで続伸となり、CMEはダウにつられる形で円高なのに値を崩さず、金曜の大引けに対して小幅安にとどまり、週明けの寄り付きは小幅安で始まることが想定されます。
したがって週明けの動きは、2万円を地固めしながら様子見の動きが想定されます。
為替が110円台に近付いたのにも関わらず、値が崩れないというのは市場の状況が相当良いという判断と考えられます。
完全に上昇の流れが継続できるかの可能性は、雇用統計の影響で薄くはなりましたが、テクニカル的には強い上値抵抗線を上抜けたという事実からは、上を目指すと考えるのが妥当とは思いますが、どうなるでしょうか?
目次
現状分析
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5日線ですが、明確な上向きとなりました。位置は、上抜けて上に乖離して週末入りとなりました。
25日線は、変わらず上向きを維持しており乖離していた位置がタッチしてから上放れして、乖離しての週末入りとなったことで対25日線ではグランビルの法則の買いの3をイメージするような値動きとなり、5日線ともデットクロスするかもという雰囲気を出しましたが、回避することで強さを意識させる展開です。
75日線では、変わらず上向きを維持しており上に乖離も維持したままの値動きです。
直近の高値を更新してきたことで、75日線を下回ったとき(数週間前)が、対75日線のグランビルの買いの2を位置していたことに見受けられます。
25日線の位置が年初来の高値を更新し、さらに75日線も年初来高値更新となって、かなり強いことがイメージつけられる位置関係となりました。
週末の足型としては、窓空けで大き目な陽線で前回高値を更新していることで更なる上値追いを示唆しています。
週足に関しても、三角保合い形成から上放れで大きな陽線形成し明確な上値追いの雰囲気を出した形となっております。
週足チャートを見てもグランビルの買いの2から上放れをしているように思えます。
トレンドラインでは、上放れしたことで横軸としては、2015年の6月の高値の横軸(2万1000円)が、目先メドと考えます。
他に見えるラインとしては、この週末の高値が1月27日と3月2日の高値を結んだラインの延長線上で止まったように見受けられます。
今後の上値の目安としては、5月18日と5月30日の安値を結んだライン(これが目先の下値支持線)でこのラインにチャネル(平行)なラインを5月11日から引いた延長線上に次回の上値が来る可能性があると想定します。
下に関しては、先ほどの支持線と直近高値のおおよそ2万円、さらには4月17日と5月30日を結んだラインがサポートラインとなると想定します。
そしてメインとなるのが25日線と考えます。トレンドが上昇と判断できる中 下のサポートラインまで押した時には押し目買いポイントという見方が出来ます。
テクニカル指標
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一目均衡表
上方シグナルが点灯中で基準線 転換線 雲の上を推移しており、遅行線も日々線の上にいます。
そして雲も上向きとなっていることで強いトレンドを示しています。
気になるポイントとしては、6月9日から12日にかけて(SQ算出日をはさんで)雲のねじれがやってきます。ねじれで相場が反転する傾向が高く、直近では5月11日のねじれで一旦天井を付け押すという流れとなりました。
今回のねじれは上げて迎えるのか? 押して迎えるのか?
週明けからの流れを見ていきたいと思います。
ボリンジャーバンド
セクシーボリンジャー形成から週末に+2σが上に開き始めローソク足も+2σに到達から上抜けとなりました。
セオリーではここからボリンジャーウオークが想定されますが、BOX上限を示唆する動きにもなりえるのでこの後の展開に注目です。
BOXとなるのであればバンドが横ばいになっていきます。ウオークを始めるのであればバンドが一旦開いた後に上向きとなります。どうなるでしょうか?
スローストキャスト
2本のラインが、上げきらずにデットクロスしたことで弱さを見せましたが、その後2本のラインが次は下げきらないでゴールデンクロスとなり、強さを見せました。
そして数日前のデットクロスポイントを超えて買われすぎゾーンまでしっかり入りこめれば上昇をイメージつける動きと判断できます。
現状では明確な判断には至れないですが、下降トレンド入りはしてないということは確信できる動きでここからBOXにはいるか? 上昇に入るか? という展開です。
総合判断
基本、上昇トレンド入りしているというシグナルが多く見受けられます。
ただし、BOXという可能性も消せないので、今がBOX上限にいるかもという考えも残しつつ建玉の操作は必要になると考えます。
例年であればこの5月から7月は一年の天井というのがセオリーですが、欧州問題の安心感から押す幅が限定されそうな気配を判じます。
しかし、地政学的リスクが消せないことで油断はしないで、常に一方向を見ないで判断していきたいと思います。(執筆者:城 晶子)