目次
積立NISAが始まる
2017年度税制改正により、現行のNISAに加えて、積立NISAが2018年1月(予定)から運用されることになりました。
今まで、NISAについては何度か取り上げてきました。
・ 「NISA(日本版ISA)の活用法と注意点」を書いた記事
・ 「「NISA」改正のポイントとこれから。本来の目的を実現できるか」を書いた記事
・ 「「ジュニアNISA」上手な活用法と注意点」を書いた記事

積立NISAとは?
今回の積立NISAは今までのNISAと何が違うのでしょうか?
まず違いを見比べてみましょう!
NISA
・ 年間投資限度額 … 120万円
・ 投資対象商品 … 株・投資信託
・ 運用期間 … 5年
・ 損益通算 … できない
積立NISA
・ 年間投資限度額 … 40万円
・ 投資対象商品 … 投資信託(条件付き)
・ 運用期間 … 20年
・ 損益通算 … できない
現行のNISA同様に、分配金・配当金についても非課税となります。損失が出た場合の損益通算も現行のNISA同様にできません。
積立NISAの年間上限額は40万円
現行のNISAに比べればだいぶ少額ですが、長期間なのでトータルで見れば800万円投資できることになります。
長期投資という目的には適した制度となっています。

活用方法と課題
長期投資に適しており、投資初心者には適した制度だと思います。コツコツ貯めて運用するという投資本来の姿だと思います。
ただ現行のNISAと併用することができません。
現行のNISAは2023年スタート分で終了する予定なので、今後は積立NISAに1本化される可能性が高いです。
運用対象商品が少ない
・ 販売手数料が無料である
・ 毎月分配型でないこと
以上が条件となっています。条件に合う商品が全体の投資信託の1%とも言われています。
初心者に向いている制度とはいえ、損しないためにideco同様に投資教育も必要となってくると思います。
老後の資産形成
20年という長期投資ですから、老後の資産形成に適しており、この制度が若い人へお資産形成の意識が高まることが期待されます。
今後、運用までに制度の修正等がある可能性があります。(執筆者:森 泰隆)